ワンウェイから、ツーウェイへ〖広報のテクニックで人生を上向きに 3〗

コミュニケーションのお話です。

広報・PRと宣伝(propaganda)の大きな違いは何でしょうか。まず、宣伝とは「多数の人々の態度や行動に働きかけて、一定の方向に操作しようとする意図的・組織的な試み」(出典:ブリタニカ国際大百科事典)のこと。つまり、他人の考え方や行動を自分の都合のいい方へ誘導するための情報操作を、不特定多数に向けて行う活動です。この、自分が望ましいと思うことに他人を同調させるという行為は、どうやら人間の本能に根ざすものらしいです。あぁ。確かに。

そして、これは ワンウェイ(一方通行の)コミュニケーションであることが多いです。

対して、広報・PRに期待されるのは「センサーとしての役割」「企業の良心としての役割」「コミュニケーターとしての役割」「モニターとしての役割」の4つの役割です。(出典:広報・PR概論)

・センサーとしての役割・・・常に広く世の中のニュース・トレンドにアンテナを張り、それが自分達にどんな影響を与えるのか、それに対してどんな意見をもって発言するのかを日頃から意識する必要があります。

・企業の良心としての役割・・・相手と良好な関係を築くために、信頼関係の基礎である倫理観や道徳観念を強く持つ必要があります。

・コミュニケーターとしての役割・・・社外・社内問わず、「いつでも質問に答える」という姿勢をもち、実践する心構えを持つことです。

・モニターとしての役割・・・企業の行動が社会の期待に応えているかどうかを確かめることも必要です。時には企業のオンブズマン(国民に代わって行政活動を監視し、また国民からの行政機関に対する苦情を処理する者)となって冷静な目線を向けることも大切です。

これらは総じて ツーウェイ(双方向の)コミュニケーションといえます。

コミュニケーションは、ワンウェイから ツーウェイへ。意識してみると新たな一歩が踏み出せるかも。




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