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日経新聞記事「信越化学工業社長、『買収に社運をかけてはいけない』」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
信越化学工業・斉藤恭彦社長「買収に社運をかけてはいけない」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
以下、記事のサマリーです。
信越化学の強みと展望
•経済の堀: 信越化学は競合他社が多い中で高いシェアを維持しているが、将来の維持が課題。
•価格に対する姿勢: 市況品の価格を動かすことは難しく、適正な対価を得るためのきめ細かい配慮が重要。
•少数精鋭の営業: 営業人員を増やさず、少数で多様な顧客対応を行うことで潜在能力を引き出す。
•M&Aの考え方: 大きな買収に社運を賭けず、道具をそろえるための手段としての買収を検討。
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信越化学工業は塩ビやシリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェアを誇ります。また、回路形成に使う「フォトレジスト(感光材)」と「フォトマスクブランクス」等も世界2位となっています。あらゆる製品分野で世界ナンバー1を目指して取り組んでいます。
信越化学はシリコンウエハーやフォトレジストといった、ウエハーに電子回路を書き込む「前工程」では強いですが、中国勢の台頭などもあり、競争環境も変化してきています。
そんな中、信越化学は後工程においての取り組みを強化しています。異なる機能を持つ複数のチップを1つのパッケージ基板に集積する「チップレット」という新技術がありますが、チップ同士のデータをやりとりする「インターポーザー」と呼ばれる部材を不要にする取り組みを行っています。
信越化学が後工程分野で装置も含めた提案を増やし、半導体の前工程だけではなくオールラウンドプレーヤーになれるのか。今後の信越化学の成長に期待しています。

なお、コモンズ投信では、2020年12月に信越化学工業の足立理事・広報部長(当時)をお招きしたコモンズ30塾を開催しています。信越化学の強さの秘密を深堀しています。こちらの動画や記事を是非、ご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=8KgUxWL-PgY
https://www.commons30.jp/contents/dialogue/1889/

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。