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「クボタと栗本鉄工所、EV電池材料の生産システム開発へ」に注目!

クボタと栗本鉄工所、EV電池材料の生産システム開発へ - 日本経済新聞 (nikkei.com)

クボタは20日、栗本鉄工所と共同で、電気自動車(EV)などで使うバッテリー材料の生産システムを開発すると発表しました。2025年に試験装置の提供を始めます。短時間で均一に材料を混ぜることができるようにして生産効率を高めます。複数の材料を混ぜてつくる、リチウムイオン電池の電極材料の生産工程で需要が期待できるとみています。

クボタは粉末状の材料などを、一定の分量で供給し続ける装置に強みを持ちます。栗本鉄工所は材料を均一に混ぜ合わせる装置で高い国内シェアを持ちます。両社の技術を持ち寄ることで、電極材料などを均一に混ぜ合わせる装置を開発できるとみます。

クボタと栗本鉄工所は水道管に使うダクタイル鋳鉄管の製造で競合しています。EVの普及に合わせてリチウムイオン電池の需要増が見込まれることから、材料の生産システムを共同開発することにしました。

現在、二次電池の電極の生産方式はバッチ式生産といって原料の計量や混錬等の各工程が分離され断続的に生産する方式が主流ですが、より効率的な連続式と言われる各工程が繋がり連続的に生産する方式への転換が進みつつあります。

二次電池は原料をいかに安定的かつ連続的に計量、混錬できるかが品質と生産効率を左右する重要な要素となっており、両社の強みを組み合わせることで、最適化した連続式生産システムができるとのことです。

クボタは農業分野であるトラクタ等が主力ではありますが、その他にも水環境事業で鉄管やバルブ、ポンプ等を手掛けていますし、エンジンや建設機械、精密機器・空調や素形材・銅管等も展開しています。

今回は精密機器事業ユニットで展開しているフィーダ(粉・粒・液等の状態の原料を、設定された一定流量で次工程に供給する装置)についてですが、1981年に日本初の重量式フィーダを開発しています。このクボタの強みを活かして、電動化の推進やカーボンニュートラル社会の実現を目指して欲しいです。