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時代をつくる最高裁判決 社会は確実に変わっている。まだまだ、変えていける。そんな思いがこみ上げてくる出来事だった。 7月11日、最高裁判所が一つの判断を示した。経済産業省に勤めるトランスジェンダーの女性が、職場の女性用トイレの使用を不当に制限されたとして国に処遇改善を求めた訴訟で、最高裁は女性の訴えを認め、国の対応を「違法」とする判決を出した。裁判官5人の全員一致による結論だった。 「一つの職場での、一つの事例」かもしれない。しかしこの判決は、トランスジェンダーの