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エッセイ・コラム

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生活ニュース・コモンズの記者たちが、ジェンダーやフェミニズム、身近な問題について日々思うことをつづっています。
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記事一覧

「観光レディー」もうやめませんか

 2月29日、秋田市の市政だより「広報あきた」が自宅に届きました。  表紙には「ミルハス」…

「体冷やすと、子どもを産めなくなるよ」

 秋田の冬はとにかく寒い。「体冷やさないようにしないと。子ども産めなくなるよ」。10代から…

出産で神戸を離れた私 受験で津波を知らなかったモネ 被災体験の欠落が産む罪悪感

1月17日午前5時46分。どこにいても神戸に向かって黙祷する。 私は1995年1月17日のその時刻を…

石川・能登を震源とする大地震で被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます

石川・能登を震源とする大地震で被災されたみなさんにお見舞いを申し上げます。 私たち「生活…

政治不信の時代の再来に 土井たか子さん没後9年で思い出した言葉

社会民主党党首で、衆議院議長も務めた土井たか子さんが亡くなって9年が経つ。亡くなった時、…

これが県民の総意? 秋田県議会の意見書否決に思うこと

 これが秋田県民の総意と言えるのか?  そう感じる出来事があった。秋田県議会6月議会で、…

私を悶々とさせる正体は?婚姻届に思うこと

20数年前に出した婚姻届・・・  昨日、阿久沢悦子記者がリリースした「『妻の氏を選択』は175分の1」(https://note.com/commons2023/n/nc53e04234fbd)を読んで悶々とした。記事にモヤモヤしたのではない。結婚当時、なんの違和感も持たずに夫の姓に変更した「自分」にだ。   せめて仕事は旧姓で 結婚した20数年前は、今よりもっと「結婚したら妻が夫の姓に変わる」は当たり前だった。母もそうだったし、私自身、なんとも思わなかった。ただ仕事

「若い女性だから」と評価されることへの違和感

28歳で、全国紙記者を辞めた。 新卒で入社してから6年で、「フリーになる」という決断をした…

批判するのは早すぎるー叩かれて終わった女性議員フランス研修

 自民党参院議員の松川るい氏が研修で訪れたフランス・パリのエッフェル塔でポーズを取って写…

DJ SODAさんへの性暴力の正当化を許さない

 韓国の女性DJ 「DJ SODA」 さんへの性暴力について考えている。性暴力を正当化する声、加害…

私は弱い記者だった

 新聞社を退職し、一人でやっていこうと決めたとき、私はやっと休職前から抱えてきた鬱を追…

「あなたがそんな格好してるから」? その「加害性」に気づいてほしい

報道に胸がざわつく  7月に札幌・ススキノで起きた殺人事件。ホテルの一室で首を切断された…

社会を1ミリずつ変えていく

 先日、ジェンダーギャップについて考えるオンラインの勉強会に参加した。身近な男女格差につ…

私たちはつながっている 

時代をつくる最高裁判決  社会は確実に変わっている。まだまだ、変えていける。そんな思いがこみ上げてくる出来事だった。  7月11日、最高裁判所が一つの判断を示した。経済産業省に勤めるトランスジェンダーの女性が、職場の女性用トイレの使用を不当に制限されたとして国に処遇改善を求めた訴訟で、最高裁は女性の訴えを認め、国の対応を「違法」とする判決を出した。裁判官5人の全員一致による結論だった。  「一つの職場での、一つの事例」かもしれない。しかしこの判決は、トランスジェンダーの