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common社会実験「街への提案」結果レポート

皆様こんにちは。いつもcommonをご利用頂き誠にありがとうございます。

6/19~7/11の期間で実施していました社会実験「街への提案」について、その結果をレポートさせて頂きます。

期間中に総数59件の提案を頂戴いたしました!

また、提案に対して総数593の「ありがとう(≒賛同)」を頂いております。

提案の投稿をして頂いた皆様、社会実験にご協力頂き誠にありがとうございました。

ありがとう数ベスト10

まずは、事前にご案内していたとおり、「ありがとう数」の上位のものを紹介させて頂きます。

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飲食店に関するもの、多摩川の河川敷に関するもの、道路・交通に関するもの、環境美化に関するもの、などが上位に来ておりました。

commonのユーザー数もそれほど多くないことなどもあり「ありがとう数」も大きく差が付きませんでした。

頂戴した提案について最後に全件表示しておりますので、ご覧頂ければ幸いです。

一つ一つについてコメントするのが難しいのですが、ベスト10に入らなかった提案も含めて、いくつかテーマを絞ってご取り上げさせて頂きたいと思います。

■多摩川河川敷の活用

最も提案の多かったジャンルは、多摩川河川敷に関する提案でした(10件)。その中でも「河川敷の活用」に関するものが上位に上っており、地域の方からの河川敷活用への期待が感じられます。

2番目にありがとう数の多かった兵庫島のフードトラックに関しては、ちょうど7月上旬より、二子玉川エリアマネジメンツが主催した、「Mizube Fun Baseプロジェクト」という取り組みが始まりました。

地域の方々のニーズに合った取り組み、と言えるかもしれません。まずはキッチンカーから始めながら、今後はそれ以外の取り組みも予定されているようで、これからの展開が楽しみです。


また、同じく3番目は河川敷での「サウナ、焚火」です。

3年ほど前から多摩川河川敷ではTAMAGAWA BREWという市民発意・市民主導のイベントが毎年開催されています。そのイベントの一つの目玉は「焚火」です。

以前は、市民発意の取り組みで河川敷のような公共空間を使うことは困難でしたが、近年、公共空間は少しずつ開放されるようになってきています。

そのほか、以下のような提案も頂きましたが、今後Tamagawa Brewのような市民発意・市民主導の取り組みがどんどん生まれくると街が活気づいていくと思われます。
・じゃぶじゃぶ池を生かせないか。
・キャンプをしながら、流星群をみたい。
・野川の河川敷をもっと生かせいないか。(ランニングコースなど)

■歩行者の交通環境

続いて多かったのは、主に歩行者の交通環境に関わるものでした。

以下のマップは、利用者にとって危険を感じる道路ということで提案を頂いた箇所になります。

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道路の拡幅や一方通行化などは時間もかかることですが、今回のような形で市民目線での声を可視化することで、「どの場所が危ない道路か?」ということを、地域内での共通認識を図れることには大きな意味があると感じています。

また、今後こうした声がさらに集まることで、自治体、警察、施設管理者、市民を交えた対策を議論していくきっかけは作れるのではないかと考えられます。

■地域内の資源循環

今回提案を募らせて頂いた中で非常に興味深かったのは、環境に対する意識の高さです。

その中でも、複数の提案があったのが「不要品」の地域内での循環に関するものです。

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今回の社会実験とは別にアンケート調査やインタビューを実施していますが、その中でも地域内での不要品の循環については多くの方からご意見を頂戴しています。

commonでも何かしらの形で地域内の資源循環に寄与できる取り組みをしていきたいと思います。

■ペット

全体の提案の中でも、歩行者交通環境に続く深刻さを感じたのはペットに関わる提案です。

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私自身がペットを飼ったことが無いので、普段あまり気にしたことはなかったのですが、犬と人が気持ちよく過ごせる環境づくりは非常に重要な課題だということに気づくことができました。

また、被災時のペット同伴の避難というのも、同じく大きな課題だと認識いたしました。

今回の社会実験を通して

今回は事前の案内の通り、「アイディア募集・投票」フェーズの社会実験であるため、実際の改善やアクションまで進めることは前提としておりませんでした。(以下の「青い部分」が対象)

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そうした中でも60件近い提案を頂くことができ、うっすらではありますが二子玉川の地域内の課題が浮かび上がらせることができたのではないかと考えております。

この結果は、事前の予想を上回る想像以上の結果であり、今後のcommonアプリの機能開発にも、「市民参加型の街づくり」を支える機能を検討していく必要性を再認識することができました。

今回多くのご提案を頂戴しましたし、紙面の都合もあり、個別にご紹介できなかった素晴らしい提案もございました。

バルセロナはじめとした欧州諸都市では、このようにして集まった市民の声を基に、市民含めた関係者が集まり議論を重ねて、場合によっては市民が主体的に改善やアクションに繋げていくということが進んでいます。

今回も、そうした主体的な取り組みをされたい方がいらしたらcommonとして可能な限りサポートしたいと考えています。

主体的に地域課題に取り組みたい方をお待ちしています!

今回提案頂きました内容に問わず、主体的に地域課題を解決されたいと思う方をcommonは応援していきたいと考えてます。

もちろんcommonでできることは限られていますし、内容によってできること/できないことはございますが、自治体などの他人任せではなく、自分事として取り組みたいけど、どこに相談したらよいか分からないという方がいましたら、できる限りのサポートをしたいと考えています。

お気軽にcommon公式HPの問い合わせフォームにご連絡頂ければ幸いです。

【参考】全提案(投稿順)

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