年末の振り返り,COMMAを立ち上げ、運営し感じたこと
本記事について先に言っておきますが、半分は自分の日記のようなものなので、長くなります。ご理解ください。
少し遅めのメリークリスマス、,COMMAオーナーの小池です。
,COMMAが9月9日にオープンして、3ヶ月と半月ちょっとが経ちました。
去年のクリスマスは,COMMA自体は契約は完了はしたばかりながら、空間のデザインやビジネスモデルなど全くまだ固まっていない状況。
立ち上げ当初は、いろいろな人との対話を通して少しずつ見え始めてきたニーズも大事にしながらも、「自分としてどうありたいか」という感情の要素を大事にしており、ビジネス的な意思決定の優先順位を高めることはしていませんでした。
(それにより「一般的には本当はこうなんだけどね。。。まぁだんくんが最後は決めればいいよ。」っていろいろな人に言ってもらいながら結構わがまま言ってきたな、、、と反省もしております。)
「首都圏にいる労働場所への自由度が高まったことで、たまにはフラッと自然の近くで働きたくなる人たちの集い場を作りたいなぁ。」
「茅ヶ崎という独特なエリアの多様性のある人たちが絡み合っていくことで、周辺エリアを盛り上げるプロジェクトがたくさん生まれるようなコミュニティになっていくといいなぁ。」
「運営側と参加者が分断されるのではなく、自然に絡み合い、参加者側が運営側に入ったり、その逆が生まれたり、全く違う役割が生まれるような自然発生的な組織が理想だなぁ。」
などなどいろいろなことを考えてきましたが、実際に運営を始めてから様々なギャップにも直面してきたので、自分の思考整理の意味も込めて記録していこうと思います。
,COMMAを立ち上げてからの理想と現実、反省。
1. 首都圏の人からすると茅ヶ崎って実は遠かったってよ
リモート環境になってから自分の身近にいる人たちはいろいろなところに旅行に行きながらいわゆる「ワーケーション」を楽しんでいました。
自分が移住をしてみて感じていた、「東京は思ったよりも近いやん!」という感覚は結構首都圏在住の人たちからするとギャップがあったなと。
友人とかも今日茅ヶ崎に飲みいくよ!ついでに仕事使わせて!とかのアクションがあるかなー、と思いきや、元々こっちに来ることが多い人以外はなかなかアクティブにはならなかったことは反省だなと。
一方で、きっかけがあるときにはアクションしやすい距離感であるということもわかったのでそこは学びでした。
2. 曖昧さって言葉をよく見せようとしたけどやっぱり簡単ではなかったよ
現在,COMMAは大きく4つの属性の人たちが場に訪れます。
店員スタッフ(運営を担う人)、サポートスタッフ(その日一部運営だけ手伝う人であり、Daily/Monthly会員でもある)、コワーキング会員さん、カフェバーのお客さん。
元々は、日替わり店長のような流行りの制度を取り入れることも視野に入れていたのですが、最後は「仕事場」であり「安心して使ってもらうために」という運営の安定性を重要視して、スタッフを雇用することに決めました。
一方で、様々な人が絡み合うようなコンセプトをベースとした役割を作りたいという思いと、休憩時間の確保等の運営合理の観点からサポートスタッフという制度を作り、自主的に関わってくれる人たちが参加するきっかけとなりました。(本当に感謝しかない。。。)
ただ、それによって、本来は「お客様」として対面しなければならないはずの時間に、「従業員」として接してしまったり、「お客様」であるはずの人が「従業員」と同じくらいの距離感で甘えてしまったり、場の運営を安定化させる目的から、むしろ戸惑いや曖昧さにより不利益が出てしまうような環境にもなってしまったような気がしています。
必要以上に働かせてしまっていたり、負担をしいてしまっていること、本来受けなければいけないサービスを受けられていないことなど、「あるべきではない状態」に関しては自分自身がもう少しマネジメントの役割を果たしていかなければならないなと感じます。
3. コミュニティは何もしないと固定化されていってしまうかもよ
小池の中では、有機的に様々な生き物が絡みある「からまりしろ」という建築の言葉があり、それがすごいどハマりしていたのです。
自然界のように生物のように変化をしながら、進化をしながら変わっていくようなコミュニティ運営をしていきたいと考えていました。
その過程には、いろいろな人は絡み合うことで生まれる自然発生的なアイディアをたくさん吸収していければな、と。
一方で、そもそもの課題は、集まる人が固定化され始めてしまっていること。(常連さんが悪いわけではなく、,COMMAとしての集客方法などをもう少し設計したりするべきだったという話)
人が集まることで、特に会員さんを中心として様々な企画は生まれる一方で、「みんなにとっての新しさ」のあるようなアイディアが生まれづらい状態になっているような気がしています。
その理由は、新しい人たちがここに訪れるきっかけを作りきれていないことだと考えています。アイディアのパターンが限定されるような場所ではなく、いろいろな人が訪れ、絡み合うような流れをちゃんと設計していかなきゃあかんな、と改めて反省。
,COMMAやってよかったし、みんな大好きだよ、が言いたい
長々と反省ばかり書きましたがここからは少しエモい感じで。
立ち上がって実はまだ4ヶ月も経っていないのか、と思うくらいたくさんの出来事がありました。
茅ヶ崎にぼーっと住んでいても確実に得られなかったであろう、市政に関わる人、ローカルの人、移住組、ビジネスを考えている人などなど、様々人脈が生まれて、毎月いろいろなイベントが企画され、小池自身の人生は充実しています。
湘南茅ヶ崎のこともたくさん知ることができ、もっとこのエリアの良さを維持した上で、発展して住みやすい、暮らしやすいエリアにしていきたいなぁ、と強く感じています。
そして何よりも、立ち上がったばかりの整備されていない中で、たくさんのフォローをしてくれた共同発起人の岸田くん、設計周りの佐藤さん、飲食全般を見てくれている鈴木さんにはたくさんの感謝を。
また、3ヶ月いつやめてもおかしくないような環境の中で、働き続けてくれたスタッフメンバーのさきさん、くみさん、ハルピー。新メンバーながら頼もしい立ち上がりを見せてくれている矢澤っち、みさきさん、えりこさん、武田さん。
小池のメンタル的なところも含めてサポートしてくれたサポートメンバーのエリナさん、あつきくん、大森さん(結婚おめでとう)、サイボウズのダンくん、王子くん、サムくん。
会員になってくれただけでなくいつも新しいことをたくさん企画してくれたり、プレゼントをくれたり、面白い話をたくさん聞かせてくれる会員の皆様。
新しい企みを一緒に考えてくれてるノマド家ユートさん、てっせいさん、先っちょさん。
クラファンで支援いただいた皆様。
気にかけて訪れてくれる常連さんや茅ヶ崎関係の方々。
みんな、本当にありがとうございます。大好きです。
来年の,COMMAで実現したいこと
店舗の中だけで考えていくよりも、もう少し視点を広げて様々な人たちと絡み合っていきたいな、と考えています。その上で、来年は以下3つを意識した取り組みを増やしていこうかなと。
1. 距離に関係なく"訪れてみたい"と思えるようなコンテンツを生み出す
一番は、,COMMAは元々の原点は、首都圏に住んでいる共同発起人の岸田くんが手を挙げてくれたこと。彼がもっと訪れたくなるような(笑)コンテンツを生み出していきたいなと。
とはいえ、集まればなんでもいいんか!というとそうではないと思っており、"地域性を活かせる地域貢献性のあるもの"であり、"様々な人が自然に交流しあう"ようなものを考えていきたいなと。
実はすでに2つほど仕込もうと考えているものがあるのでご期待ください!
2. 様々な人たちとのコラボレーション機会を生み出す
上のコンテンツ作りとも関係する部分かもしれませんが、来年はもう少し自分の時間を店舗単体のマネジメントだけでなく、コラボレーション機会を作ることに割いていきたいです。
実は第一弾を湘南茅ヶ崎在住の個人クリエイターのgood onさんとコラボさせていただき、個人的にはこういう取り組みを増やしていきたいな、と。
3. 企業のビジネスや個人のキャリアに価値がある場所へと進化させる
自分自身のバックグラウンドとして(というか現在のメインビジネス)も、「無茶苦茶美味しいもの」を提供することよりは、,COMMAに関わる人たちが新しいビジネスチャンスを得られたり、企業のオフサイトミーティングの準備や運営の手間が省けて効率よく新しいアイディアが生まれる機会を作っていけるような場所にしていきたいな、と。
働いているスタッフやサポートメンバー、会員さん、飲食店のお客さんはもちろん、それ以外の人たちにもいろいろな機会を作れるような仕掛けを考えます。
最後は宣伝にもなりますが、オフサイトミーティングで活用してもらった時の感想は比較的良いものをもらっているので、ぜひ「少し日常から離れた場所でチーム合宿しようかな、いい場所ないかな」と考えている人は一度ご連絡を!
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