あの時習った「みんなちがって、みんないい」を、ふんふんと流していただけだったことに気づいた
「みんなちがって、みんないい」
金子みすゞさんの詩です。
聞いたことあるよね?
小学校の道徳の授業かなんかで、お互いの違いを認め合うというか、そういう教育で耳にした気がする。
あ、もしかしたら実家の絵本かもしれない。
金子みすゞさんの「おひさん、あめさん」っていう絵本が家にあって、それが大好きでした。
大好きなのは「蝉のおべべ」っていう詩だったんですが。
なんだか最近、母親と話していて、ガチガチに育てられてたな〜と改めて思いました。
「〜〜しなきゃいけない」
「〜〜するのが正しい」
「こっちの方が良いから〜〜しなさい」
みたいなのめっちゃ言われた。
大学で地元を離れて、自分の意思でいろんな場所へ行きいろんな人に出逢いにいけるようになって、ポロポロと、ゆっくりと、それまでの固定概念が剥がれていく感覚がありました。
子供の頃って、物事を理解する解像度が全然低いから、
「みんなちがって、みんないい」
なんて言われても、ちょっと服装の好みが違ったり、髪の長さはどっちがいいとか、あの子は足がはやいけどあの子は遅いねとか、それくらいしかわかってなかった。
って、思った。
感想文で、「他の人のことを、認め合うことが大切です〜」なんてことをちゃっかり書いた気もするけど、全然わかってなかったんだなあれ。
常に優しい人が本当に優しいわけではないし、ちょっときつい言い方ができる人って大切だなって思うし、案外適当にやっても世の中って回るんだなって思うし、変なやつと絡む奴は大体変だけど稀に例外もあるし。
学生時代のアルバイトや、社会人になってからの仕事でいろんな人を見て、今まで「これが正義だ〜〜!」なんて思ってやってきたことが、空回りすることもあって。
そういうことが積み重なって、
「ま、あの人はあの人だしな〜」
「もしかしたらあっちの方が正しいかもな?」
「なるほど〜、けどまぁ、そうじゃない場合もあるよな?」
みたいな感じで、一旦ほむほむ…と受け止めて、噛んで噛んで咀嚼しまくって、頭の中で賛成派反対派みたいな会議を、気づいたらするようになった。
デメリット。
すぐに人を信用しなくなったり、即答できなくなってるなって悩むようにもなった。
「それもまぁいっか」
と許すようにもなってしまってる。
そう、割と、座右の銘は?とか、好きな言葉は?とか聞かれたら
「まぁ、いっか」
が一瞬頭をよぎります。
なるようになるし、というかするし。
寝たら元気になるし。
明日の自分がどうにかしてくれる。
けど「必ず朝は来る」って言葉はキライ。そういうことじゃねえ。
他力本願かよ。
いろんな人がいるんだ、しゃーない、と思うようになって嫌いな人ができなくなりました。大学?高校?くらいから。
これはとてもメリットです。
苦手な人はいるけど、そういう人って意外とあんまり関わらない。
都合よくできてるなぁ私、と思います。
マジで、無理な人からは、逃げる。
ごめんな、と思いながら逃げる。
君も私に時間を割くよりも他に時間を割いたらいいよ!なんて思いながら全速力。
久々に何も考えずにつらつら書きました。
もう4時だ。
まぁいっか。
あ、適材適所って言葉もいいよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?