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comico WEBTOON演出 名作選 #2

「comico WEBTOON演出 名作選」では、過去のcomico連載作品の中からアイデアが光るシーンの数々を紹介します!

▼前回の記事はこちら!


1. マントを使った奥行のあるコマ割り

『彼と彼女の魔法契約』 Part.269 彼と兄妹の決別

『彼と彼女の魔法契約』は、悪の大魔導師と善の大魔導師の前世からの因縁を、壮大な世界観で描く長編ファンタジー作品です。
キャラのマントを上手く活用し、枠線を使わないコマ割り表現と、画面の手前から奥への空間の広がりがわかる演出がお見事です。
WEBTOONならではの、広がりや奥行き描写の参考になる1シーンですね。

2. 魚眼パースによる不安の表現

『あくまでもボクは。』 第1話 転校

『あくまでもボクは。』は、少年と少女のある「秘密」を巡る、鮮烈な青春サスペンスストーリーです。
これは、気弱な主人公が東京から地方の中学校に転校してきた初日の1シーン。見知らぬ生徒たちの視線が主人公に集中しています。
まるで視界が歪んだかのようなパースで描かれた教室が、主人公の強い不安をダイナミックに表現しています。

3. 変形コマを利用した緩急付け

『うさみくんのひみつ!』 第100話 恋してる

『うさみくんのひみつ!』 は、学園のアイドル・うさみくんと主人公・ことりとの恋愛を描いた、秘密あり・ドキドキありの甘酸っぱい青春ラブストーリーです。
ついに迎えた2人の告白シーンでは、WEBTOONの縦の長さを活かした引きの構図を下地に、変形コマで表情のアップを挟むことによって緩急をつけて、よりドラマティックにしています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
この3作品は、取り上げたシーン以外にもWEBTOONならではの演出アイデアが折々に詰め込まれているので、気になった方はぜひ作品をご覧になってみてくださいね。
今後も演出が優れている作品を随時紹介していきます。どうぞお楽しみに!

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