見出し画像

トラブル続々

時は遡って2023年6月です。

国家公務員を退職し、2023年4月に伊勢志摩に完全移住をしました。それまでは昨年買った中古の3坪ユニットハウスに泊まり込んでの作業でしたが、新しく鵜方(一応志摩市の中心街)に一戸建てを借りて、そこから安乗に通う生活をしながら、土地の造成工事、水道や電気の地下配管埋設工事の工事監督などをしていました。

クラウドファウンディングスタート

Cometa伊勢志摩の建設にむけて、多くの人に支援をいただくべく、CAMFIREにて目標500万円のクラウドファウンディングを開始しました。
クラウドファウンディングはインターネットを通じて、支援者を募るかわりに、支援者に対して返礼品をお返しするという仕組みで、Cometa伊勢志摩の返礼品としては宿泊券をメインに考えていました。ところが宿泊券を返礼品にするには、本来営業許可証がないと駄目なんですよね。だって営業できるかどうかわからないホテルの宿泊券なんてもらったって、それが本当に使えるものかどうかなんてわかったもんじゃないですから。

そんなわけで宿泊券の他にも、このnoteでもいつも登場しているまるせいさん、丸保商店さん、マキズベーカリーさん、浅井鋳鉄所さんにもご協力をお願いして、返礼品を用意させていただき、クラウドファウンディングをスタートさせました。

一番人気だった、マキズベーカリーのパンセット

大トラブル発生

クラウドファウンディングを開始して、順調に支援が集まり始めていた6月中旬のことです。実はクラウドファウンディング以外にも銀行さんに合計1500万円の融資をお願いをしているところだったのですが、この融資の確認の際に、
銀行:「Cometa伊勢志摩さんはコンテナを2階建てにするってことは建築確認がいるんではないのですか?」
わたし:「志摩の建築事務所に3月に相談に行った際に、図面を見せて建築確認の必要性を質問したら、安乗なんで必要ないですって回答もらいましたよ」
銀行:「そんな訳ありませんよ。鉄骨で2階建てなんだから、建築確認は必要なはずです。わたしから建築事務所に確認します」
建築事務所:「必要ないですよ」
銀行:「そんな訳ありませんよ。鉄骨で2階建てなんだから、建築確認は必要なはずです。本当に要らないって言うんなら、念所を書いてください」
建築事務所:「すいません。設計図見て、木造だと勘違いしていました。鉄筋2階建てだと3号建築物で建築確認申請が必要です」

わたし:「何を素人みたいなこと言ううてんねん! コンテナを2階建てにするってちゃんと説明してたやろ!」


ということで、建築確認申請をしないといけないことになってしまいました。当然ですが、本体の基礎工事は建築確認申請が無事に認められてからしかできませんので、ストップになってしまいました。あわや違法建築物を建てちゃう寸前でした。

木造以外で2階建ては3号建築物

第10回事業再構築補助金での敗北

実は資金集めの重大ファクターとして、中小企業庁がやっている事業再構築補助金をあてにしていました。もともとはコロナウィルスの流行によって事業がうまくいかなくなった中小企業が、新しい事業にチャレンジするために利用していた補助金だったのですが、コロナもだいぶ収まってきたということで、コロナウィルス関連の項目が削除され、新しい収益事業にチャレンジする中小企業であれば申し込めるようになったということで、2000万円の補助金獲得を目指して、当社 株式会社Into the Wildも申し込みをしてみました。

第9回まではグランピング事業はたいへん将来的に有望ということで、ほとんどの案件が合格をしていたのですが、この第10回からはみごとなぐらいグランピング案件は不合格となってしまいました。たしかに昨年くらいまではグランピングって何?って言ってたのが、この最近は雨後の筍の様にあっちにもこっちにも、ドームテントが建てられてきていましたものね。

続々できるドームテント

最悪の建築確認申請仕切り直し

そして建築確認申請のやり直し作業ですが、元々建築確認が必要ないって言っていた工務店から依頼を受けた建築士。そもそも建築確認申請をやったことがない人で、さらにはこの工務店、インスタキューブという神戸の会社の東海地区代理店ではあったものの、自社でインスタキューブを使った建築確認をやったことが無いという状態だったのです。

そうして建築確認申請の仕切り直しは混迷を極めます。こちらからの質問に対して、見当違いの回答や、訳の分からない再質問が続き、2カ月が経っても全く状況が改善しないのです。

あまりのひどさに、今までの建築士を解任して、神戸のインスタキューブ本社で建築確認をいつもやってくれている建築事務所(ULTRA-C)さんに交代をしてもらうことに決まるまでさらに1カ月がかかり、それから資料をまとめて、建築確認申請が検査機関に提出されたのは10月になっていました。( ;∀;)

クラウドファウンディングは成功


そういう悲惨な状況が続く中でも、たくさんの支援をいただけて、目標額の500万円を突破しました。タイトル写真のように5,006,300円の支援獲得できました。

やっぱりプロジェクトの成功のためには、絶対に失敗は許されないものでしたから、とりあえずほっとしました。

でもCAMPFIREの手数料って、実に20%、100万円近く引かれちゃうんですね。当然返礼品にかかる経費も必要なわけで、クラウドファウンディングでお金を集めて、実際の事業に役立つっていうのはほとんど無理で、あくまで広告としての価値しかないなあと実感したのでした。

次回は悪戦苦闘のアルバイト生活をお届けします。

<前の記事>(Cometa伊勢志摩の寝室
<次の記事>(悪戦苦闘のアルバイト生活

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
(株)Into the Wild
Cometa 伊勢志摩
〒517-0507 三重県志摩市阿児町安乗871番地
コメータ伊勢志摩予約ページ
コメータ伊勢志摩ホームページ
オーナー留田敏和のインスタグラム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?