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今年も昇進できませんでしたけど?

4月になり、年度が変わった。

組織に属していると、否が応でも出世する人ととどまる人に分けられる時期だ。かくいう私もとどまる人のうちの一人だ。十年以上同じポジションにとどまり続けている。

負けず嫌いと名誉欲が、頭の中でペチャクチャと言い訳をし始める。
「このままでいいのか?」
「あいつより下だぞ?」

一方で、別の声も聞こえてくる。
「いまの収入があれば食べてはいける。足るを知れ。」
「責任の重くなる役職につくよりも、二足のわらじを履く方が安定する。」
「会社で偉くなることが人生の目的でない」

競争を煽られる社会の”闇の断崖”から、切れ目なく不安な不協和音が響く。
あー、うるさいうるさい。集中力も落ちる。こうなると時間が解決してくれるのを待つしかない。

気分転換にネットをみた。

ステージ4の末期ガンと戦っている女性がフルマラソンを完走した、というニュースが目に止まる。人生でやりたいことをノートに書いて、ひとつひとつ実行しているという。

もし自分が「人生でやりたいこと」ノートを書くとしたら、”会社で一生懸命働いて役員になる”ということを書くだろうか?

書かぬ!

間違ってもそんなことは書かない。あっさりとモヤモヤは晴れた。

その代わり、別の疑問が立ち塞がる。

「人生でやりたいことを一つでもやれているのだろうか?」
「いまの状況は、人生を本当に生きている、と言えるだろうか?」
「人生を生き切ることができるのだろうか?」

これこそ、いま認識すべき問いなのだ。

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