見出し画像

sumikaに愛を込めて。



sumikaは、わたしが初めてファンクラブに入ったアーティストだ。
好きなバンドは数知れず、酒の最高の肴は音楽だと豪語するわたしが、初めて。

初めて知ったのは4年ほど前だろうか。
元婚約者の友人たちとカラオケに行った時に、その後色々お世話になった男性が歌っていた"lovers"。
初めて聴いた時に、キャッチーなサビのメロディと、バンドサウンドにうまく混ざり合うピアノや弦楽器の音に惹かれた。
YouTubeで聴いた時は、声のギャップに少し違和感を覚えた。
それもそのはず、歌ってくれた男性は少し高めの、さらりとした甘めの声で、かたやボーカルの片岡健太さんは見た目とは裏腹に低い声だったからだ。
だけど、loversから入り、レコメンドされる他の曲を聴いていくうちに、わたしはその声にも、歌詞にも、曲にも引き込まれていった。

某RPGを彷彿とさせ、ライブでは最高潮のテンションとなる"ふっかつのじゅもん"、
後悔を口にし続けながらも、前に進んでいこうというメロディに不思議と溶け込んでゆく"リグレット"、
わたしの大好きな(aikoに多いよね、aikoも勿論大好きだ。二人とか運命とか、あたしの向こうとか)失恋ソングなのにポップな"ソーダ"、この曲は最後まで聴くとただの失恋ソングではなくなるので、物語として聴いてほしい。

当時、まだ周りに好きだと公言する友人がいなかったため、その歌ってくれた男性を誘ってライブに行った。彼とはそのあと連絡を取ることもなくなったが、風の便りで結婚したことを知った。おめでとうございます、幸せな家庭を築いていってください。ちゃんと、心からお祝い申し上げます。

さて、ここからが本題だ。
なぜこれを書きたくなったかという話。
sumikaが先ほど新曲4曲と、未公開のライブ映像を公開した。
Dress farm 2020と名付けられたこの企画は、この音源たちにリスナーそれぞれが価値を付け、その価値を医療従事者に寄付するというものだ。
Dress farmという名は、以前にも買い手が値段を自由に決めて購入するCDを販売する企画に名付けられていた。わたしも一つ前の企画のCDはもちろん購入した。適正な価格で。

音楽業界は、今未曾有の窮地に立たされている。ライブはできない、できたとしても今までの形でできるようになるのかすらわからない、ライブハウスは閉店に追い込まれ、フェスも軒並み中止。わたし達ができることといえば、グッズを買うか、次に行われるであろうライブに参加することくらいだろうか。他に良いアイデアがあれば是非教えて欲しい。
そんな中で、彼らは自分たちの新曲を公開し、そこで得た収益を医療従事者に募金するというのだ。自分たちが大変なときに、他の人のために何かをしようだなんて、なかなかできるものではないと思う。

わたしはこの発表に、彼らのファンでいてよかった、と心から思った。
とともに、わたしも自分の仕事で誰かの役に立てるようなことがしたいと思った。明日から早速動きたいと思う。

だからこそ、色んな人にこの企画を知って欲しい、と思った。
noteを書こうと思ったのは、これだ。

http://sumika.info/dressfarm2020/

上記のリンクから企画ページに飛ぶことができる。基金サイトは、嬉しいことにアクセス過多により開けない状態となっている。時間はたっぷりあるので、落ち着いた頃に開いてみて欲しい。

これを乗り越えたら、今までのようにとはいかないかもしれないけれど、きっとまたライブができるようになる。
その日を信じて、わたしは、彼らと彼らの活動を応援し続ける。

一ファンとして。できることを、できることから。


おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?