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オーディオを気分で聴いてる人間の機材入れ替えた話

3年前にアンプとスピーカーを買って「ちょっといい音で音楽を聴いてみる」趣味を始めたが、「もうちょっといい音に挑戦してみるか」と思ったので色々と機材を入れ替えてみた感想を書いてみます。

個人の感想なのといんたーねっつに転がる数々のオーディオ知識なんて知らぬ存ぜぬのフィーリングで音楽聴いてるオタクなので「ふーん」って流してください。

・従前の環境

プリメインアンプ: TEAC AI-301DA-SP
スピーカー: Paradigm Monitor SE Atom
この2つをPCに繋げていました。機材を入れ替えた現在の環境もアンプとスピーカーという構成は変えてません。

どちらも5万円ほどで買えるもので俗に言うエントリークラスですが、世間の評価もかなり高いものだと思います。AI-301DA-SPには小さい筐体にすべてが詰め込まれて何でもできる便利さ、Monitor SE Atomにはパッと聴いたときに「今までの安いアクティブスピーカーの環境とは全然違う」って感じさせる解像度の高さと音量を上げてもうるさく感じないバランスの良さがありました。

初めて導入したときにSpotifyから流しただけの音に感動して小躍りしたのを今でも覚えてます。

・買い替えの理由

どんなジャンルの趣味にもあると思いますが今よりも少し高価で質の良い(良さそうな)道具を使ってみたいという欲求です。
あと欲しいと思ったときに欲しい機材が中古でお安く入手できるチャンスが巡ってきたからですね。

・購入した機材と感想

プリメインアンプ: QUAD VENA II
スピーカー: Dynaudio Emit 20

VENA IIに関しては今回の機材入れ替えの前から少し憧れていたプリメインアンプでした。デザインもかっこいいしAI-301DA-SPのように何でもありの機能性が大きさもそこそこにまとまっています。
迷った対立候補が同じDACチップを積んでるらしいLEAK Stereo130で、言ってしまえばデザインだけならLEAK130のほうが好きです。レトロな外観がたまりませんが、こちらは中古に巡り合わなかったので御縁がありませんでした。

スピーカーの買い替えよりもこちらのアンプのが買い替えタイミングが早かったので、VENA IIに関しては同じスピーカー(Monitor SE Atom)で前のアンプと聴き比べることができました。

結果的には「音の分離感」と「温かみのある音」が前の環境からレベルアップした特徴として挙げられるかなと思いました。
分離感に関してはそのままでもおおよそ伝わると思うんですが、「温かみ」ってなんだって普通の人はなりますよね。
個人的には高い音、例えばドラムのハイハットのような音が耳んつんざかないという感じなのかなと思ってます。
「うるさくない音」を求めてる自分としては大満足の機材です。ちょっといい音聴きたい人にぜひおすすめしたい。

次にスピーカーに関してです。

まず第一候補は KEF LS50METAでした。オーディオ趣味の人なら全員知ってそうな傑作と名高いスピーカーです。筐体デザインも「スピーカーといえば」みたいな四角い箱ではない唯一のもので、カラバリも豊富でめちゃくちゃ惹かれていたからです。
技術のことはわかんないけど多分音も良いのでしょう。

第二候補はVENA IIと同じメーカーのQUADが出しているS2でした。こちらはメーカーを合わせるのもいいなという思いつきで検討してました。

この2つを比較試聴した空気録音動画がYouTubeに上がってましたが、S2のほうが温かみのある音をだして、LS50METAはフラット(音源に忠実?)に出している印象でした。QUADはそういう方針なのかな?わかりませんが、VENA IIと組み合わせた時のシナジーを感じさせてくれて購買意欲はS2の方へと向かっていきました。
空気録音はスピーカーの全てはわからないけれども方向性は感じ取れる気がするので大変ありがたいコンテンツだなって思いました。

・そこに現れた第三勢力、Dynaudio Emit20。

「え、スピーカーの候補はLS50METAとS2だったじゃん」って話なんですが……ある日X(旧Twitter)で色々と情報収集してる時に「店頭展示品のEmit20を半額で売ります」というとあるオーディオショップのポストを見つけてしまいました。

当時Emit20のことを知らなかったのですぐさま調べてみると定価の価格帯が丁度検討中のライン(よりちょっと上)であることがわかりました。それが半額……お金は節約できればできるほど良い。

Dynaudioに関しては日本の代理店提携が終わったニュースを今年聞いたのと、我が部屋の初代スピーカーであるMonitor SE Audioを購入する時に参考にしたオーディオ評論家の方がシステムに組み込んでるスピーカーのメーカーだということは知っていました。
結構マイナーな機種なのか、先述の2つと比べた記事や動画は見つからずに音質に関する確定的な情報は得られませんでしたが、「半額だしメーカー自体は伝統も評判もある」ということでノリと勢いで購入を決意しました。

結果的には購入して満足のいくスピーカーでした。高音は綺麗だけどマイルド(刺さらない)、ボーカルは真ん中に立ってるし低音もデカい筐体から豊かな音が出ています。
総じて「温かい音」だと思います。
VENA IIを通したMonitor SE Atomとの比較だと、明らかに音の数が違うのとボーカルの存在感が増したのがとても大きかったです。普段洋/邦ロックやアニメソング、アンビエントやエレクトロニカを聴いていますがEmit20にしてからは前者2つを聴く楽しさが大幅に増したように感じます。もちろん後者2つも音の一つ一つが粒立って聞こえて音に溺れる印象です。
Monitor SE Atomももちろん綺麗に鳴らしてくれましたけど、力強さなのか勢いなのかいい言葉が浮かびませんが大きな違いがありました。

・総評

こんな感じでオーディオ機器を入れ替えました。
音質面の話でいうとフラット寄りの環境から温かいよりになった感じですかね。解像度もめちゃくちゃ上がりました。
費用は定価だと35万円くらいですが、特に強いこだわりもないので(タバコ環境は除外しますけど)幸運にも巡り合った中古をお迎えしたことによって20万円ほとで済みました。
これからオーディオ始めるって人で中古に抵抗がなければ是非中古で探してみてください、オーディオは高いので……

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