自分の年齢を活字で見たとき

履歴書を印刷したとき、Webアンケートに年齢を入力したとき。
37を過ぎてからその字面に驚愕する。

「もう39だよー」と口に出すのと、文字として自分の年齢をみたときの衝撃が天と地のほど違うのはなぜだろう。

年齢で「こうあるべき」とは意識して生きてこなかったものの、同じ歳でしっかり生きている人を見ると焦りを感じるし、現状の自分に失望する感情は否定しようがない。

意識して生きてこなかったからこそのしっぺ返しなのだろうか。

結婚して子どもがいて、さらに子どもが高校受験だという人も珍しくないだろうし、結婚も離婚も経験している人もいる。何が良いとか悪いいうわけではなくて、自分とは全く違う時間軸で生きていて、なんという濃い時間を過ごしてきたんだろうとびっくりする。

自分がボサーっと、特に向上心が強いわけでもなく適当に会社員をやり、適当に酒を飲んでこれといった趣味もなく、仕事でもプライベートでも頭一つ抜け出すような特技もなく、ただそうやって毎年正月を迎えてきた。

自分はパラレルワールドに住んでいるのかな、と思ってしまうくらい、周りの同年代の方たちはしっかり生きている。

この年齢は仕事でも中堅、ベテランに片足を突っ込んでくるあたりだ。

同じ会社で長く勤めたものの、その仕事が好きではないし、おもしろいと思えることも多くなかった。

同僚の尻拭い、興味がない分野の業務、理解できない上司の考え、信頼できない社長の人柄。

会社員ってこういうもんなのかなと思っていたが、そうじゃないんだよと今は思う。だからこそ辞めたのだ。

だからこそ、今は自分がやりたいこと興味があることを仕事にしようと思い考えている時期なのだが、冒頭に戻る。

「えっ 自分ってもうこんな歳なの…」

周りはしっかり生きてる。自分も生きなくちゃ。でも今から失われた20年を取り戻すのは不可能。

まじで履歴書の「39歳 未婚 扶養義務0人」はインパクトが強すぎる。

これ見たら絶対厄介者、変わった人間って思われるだろう。
こう思ってしまう自分も悲しいが、田舎では特にそういう傾向は強い。

せめて50歳になった時、年齢を活字で見たとしても動揺しないように現実世界で生きてきた自信を手に入れていたいものだ。


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