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みんなで選ぶオールタイム外国映画ベスト100

どうも。このたびTwitter上で「#みんなで選ぶオールタイム外国映画ベスト100」を企画・主催したマカロニ大聖堂です。

2020年に企画した「日本映画ベスト」が好評だったこともあり、今回企画した「外国映画ベスト」。当初は「日本映画ベスト」に比べてひっそりした企画になるだろうと予想していたのですが、蓋を開けてみれば、大盛況というかお祭り状態というか、思った以上の反響で非常に助かりました…。結果として完成したベスト100も、なかなか興味深いランキングになったんじゃないかなと思っております。投票して下さった方々も、結果発表を見守って下さった方々も、本当にありがとうございました。

※ ↓ は2020年に行った日本映画ベストの結果です。

以下が全結果です(たまに紹介文が短かったりするのはTwitterに書いた文をコピペして載せているためです)。

100位:『裏窓』(130pt)

公開年度: 1954
製作国: アメリカ
監督: アルフレッド・ヒッチコック


ヒッチコックの最高傑作にして、サスペンス映画の永遠の古典。一つの室内で展開される物語は、類稀な構成とカメラワークによって無限の広がりを見せる。

99位:『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(131pt)

公開年度: 2017
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・ロウリー

事故死した男が幽霊になり、残された妻を見守る静謐なファンタジー。ミニマルな演出が無限の抒情を喚起する、21世紀の幽霊譚。

98位:『ファニーとアレクサンデル』(131pt)

公開年度: 1982
製作国: スウェーデン・他
監督: イングマール・ベルイマン

ベルイマンの自伝的大作。ブルジョワ一家の2年間を描く群像劇。その美しさに、恐ろしさに、とにかく圧倒され続ける5時間超。

97位:『炎628』(132pt)

公開年度: 1985
製作国: ソ連
監督: エレム・クリモフ

第二次大戦中の白ロシアを舞台に、一人の少年兵の姿を通して戦争の狂気と暴虐を描き切った傑作。間違いなく史上最も恐ろしく、そして絶望的な戦争映画。

96位:『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(134pt)

公開年度: 1997
製作国: アメリカ
監督: ガス・ヴァン・サント

とある天才青年と精神分析医の成長と旅立ちを描くヒューマン・ドラマ。ロビン・ウィリアムズとマット・デイモンの好演が光る。

95位:『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(134pt)

公開年度: 1964
製作国: イギリス・アメリカ
監督: スタンリー・キューブリック

核による破滅を描いた恐怖のブラック・コメディ。世紀の傑作。

94位:『ゾンビ』(134pt)

公開年度: 1978
製作国: アメリカ・イタリア
監督: ジョージ・A・ロメロ

辿り着いた巨大ショッピングセンターで繰り広げられるゾンビとの死闘。禍々しいゴブリンのスコアも素晴らしい。まさにロメロゾンビの決定版。

93位:『ミッドナイト・ラン』(137pt)

公開年度: 1988
製作国: アメリカ
監督: マーティン・ブレスト

バウンティ・ハンターと横領犯の大陸横断アクション・コメディ。正統派の作りが味わい深い。デ・ニーロとグローディンのコンビもとにかく秀逸。

92位:『羊たちの沈黙』(138pt)

公開年度: 1991
製作国: アメリカ
監督: ジョナサン・デミ

サイコ・スリラーの金字塔。FBI訓練生のクラリスは猟奇事件の解決のために元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに接触するが…。類稀な演技と演出が絶品。

91位:『エターナル・サンシャイン』(139pt)

公開年度: 2004
製作国: アメリカ
監督: ミシェル・ゴンドリー

SF・ファンタジー的ガジェットに彩られた恋愛映画の傑作。「記憶除去手術」を受ける男女二人の姿を描く。カウフマンの脚本はもはや奇跡的。

90位:『ブルーベルベット』(139pt)

公開年度: 1986
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・リンチ

長閑な田舎町の暗部に渦巻く暴力と性を描くスリラー。デヴィッド・リンチの強烈な映像世界は一度ハマると病みつきになる。悍ましくも美しい悪夢的傑作。

89位:『イレイザーヘッド』(140pt)

公開年度: 1977
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・リンチ

奇怪な姿の赤ん坊とそれに悩まされる男の精神的錯乱を描く、カルト・ムービーの代表作。現実と幻想を撹乱するシュルレアリスティックな映像が蠱惑的。

88位:『トイ・ストーリー3』(141pt)

公開年度: 2010
製作国: アメリカ
監督: リー・アンクリッチ

『トイ・ストーリー』シリーズの記念すべき第3作。持ち主のアンディの元を去っていくおもちゃたちの姿を感動的に描く。ピクサー映画のひとつの到達点。

87位:『エイリアン』(141pt)

公開年度: 1979
製作国: アメリカ
監督: リドリー・スコット

SFホラーの最高傑作。宇宙貨物船ノストロモ号にエイリアンが侵入し、乗組員は1人また1人と血祭りにあげられていく…。恐ろしくもどこか静謐さを纏った芸術品。

86位:『ロスト・イン・トランスレーション』(141pt)

公開年度: 2003
製作国: アメリカ
監督: ソフィア・コッポラ

ふたりのアメリカ人が日本で体験するほのかな恋模様。ユーモアと悲哀が淡い色調の画面にじんわり溶け込む。主演ふたりの演技も秀逸。

85位:『メッセージ』(142pt)

公開年度: 2016
製作国: アメリカ
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ

突如地球に降り立った巨大な宇宙船…。謎の知的生命体”彼ら”と人類のコンタクトを描く。2010年代を代表する傑作SF。ヨハン・ヨハンソンのスコアも美しい。

84位:『サンライズ』(142pt)

公開年度: 1927
製作国: アメリカ
監督: F・W・ムルナウ

ドイツ出身の巨匠ムルナウの渡米第一作。田舎の若夫婦の情愛を寓話的に描く。芸術的なカメラワークに満ちた、サイレント映画の最高峰。これが映像表現の極致…。

83位:『ジョーカー』(143pt)

公開年度: 2019
製作国: アメリカ
監督: トッド・フィリップス

バットマンシリーズの悪役「ジョーカー」の戦慄的な誕生秘話。心優しい青年から悪のカリスマまでを演じたホアキン・フェニックスの名演/怪演は鳥肌もの。

82位:『明日に向って撃て!』(144pt)

公開年度: 1969
製作国: アメリカ
監督: ジョージ・ロイ・ヒル

アメリカン・ニューシネマ屈指の傑作。二人組の強盗ブッチとサンダンスの夢と破局を描く。忘れがたいラストも、名曲「雨にぬれても」も味わい深い。

81位:『チャイナタウン』(144pt)

公開年度: 1974
製作国: アメリカ
監督: ロマン・ポランスキー

主演にジャック・ニコルソンを迎えたハードボイルド・ミステリの至宝。巧みに仕組まれた脚本。ラストシーンの恐るべき虚無感。ポランスキーの最高峰。

80位:『シェルブールの雨傘』(145pt)

公開年度: 1963
製作国: フランス
監督: ジャック・ドゥミ

全編歌曲のみの画期的なミュージカル。ミシェル・ルグランの楽曲とドヌーヴの魅力が悲恋物語を彩る。目にも鮮やかな色彩感覚がとにかく素晴らしい。

79位:『マグノリア』(146pt)

公開年度: 1999
製作国: アメリカ
監督: ポール・トーマス・アンダーソン

LAに住む人間たちの24時間を描くアルトマン風群像劇。不思議な糸で結びついた人間模様には奇妙なユーモアが漂う。音楽の使い方も印象的。

78位:『ヤンヤン 夏の想い出』(146pt)

公開年度: 2000
製作国: 台湾・日本
監督: エドワード・ヤン

少年ヤンヤンとその家族が抱える苦悩、生と死、愛を描く。奇跡的なショットの数々と、あまりにも瑞々しい演出は、永遠に輝きをはなっている。

77位:『トイ・ストーリー』(147pt)

公開年度: 1995
製作国: アメリカ
監督: ジョン・ラセター

世界初のフルCG長編アニメという途方もない実験作でありながら、しかし同時に究極のエンターテイメントとしても結実した、もはや奇跡としか思えない傑作。

76位:『JAWS/ジョーズ』(149pt)

公開年度: 1975
製作国: アメリカ
監督: スティーブン・スピルバーグ

サメ映画の最古典にして最高峰。製作当時弱冠27歳だったスピルバーグの天才性については言うまでもない。ジョン・ウィリアムズのスコアも革命的。

75位:『6才のボクが、大人になるまで。』(150pt)

公開年度: 2014
製作国: アメリカ
監督: リチャード・リンクレイター

6歳の少年とその家族の12年に渡る軌跡を綴った人間ドラマ。俳優の成長をそのまま映像に刻みつける手法が無上の感動を生んでいる。

74位:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(152pt)

公開年度: 1984
製作国: アメリカ
監督: セルジオ・レオーネ

レオーネの遺作。禁酒法時代にNYのゲットーで育った二人のギャングの生涯を描く巨篇。モリコーネのスコアも美しい。

73位:『エル・トポ』(153pt)

公開年度: 1970
製作国: メキシコ
監督: アレハンドロ・ホドロフスキー

息子と旅を続けるガンマンの不条理なさすらいを描いた衝撃のカルトムービー。まるで臭気が漂ってくるかのような鑑賞体験は筆舌に尽くしがたい。

72位:『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(154pt)

公開年度: 2000
製作国: デンマーク
監督: ラース・フォン・トリアー

ビョークを主演に迎えた衝撃作。手持ちカメラ、唐突なミュージカル演出、絶望的なラスト…トリアーの強い作家性は賛否両論を呼んだ。

71位:『ジュラシック・パーク』(154pt)

公開年度: 1993
製作国: アメリカ
監督: スティーブン・スピルバーグ

恐竜たちが闊歩するテーマパークを舞台にしたエンターテインメント大作。スピルバーグのサスペンス演出はもはや完璧の域。不朽の名作。

70位:『トレインスポッティング』(155pt)

公開年度: 1996
製作国: イギリス
監督: ダニー・ボイル

ヘロイン中毒の若者たちの青春をスタイリッシュな映像とともに描いた90’sを代表する一作。Lust For Lifeをはじめとして、音楽使いが素晴らしい。

69位:『アベンジャーズ/エンドゲーム』(158pt)

公開年度: 2019
製作国: アメリカ
監督: アンソニー/ジョー・ルッソ

2010年代はアメコミ映画を抜きには語れない。「アベンジャーズ」シリーズの完結編として、問答無用の完成度を見せつけた大作。

68位:『スリー・ビルボード』(158pt)

公開年度: 2017
製作国: アメリカ・イギリス
監督: マーティン・マクドナー

娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことに始まるクライム・サスペンスの秀作。俳優陣の演技と脚本がとにかく一級品。

67位:『恋する惑星』(160pt)

公開年度: 1994
製作国: 香港
監督: ウォン・カーウァイ

香港ニューウェーブを代表する瑞々しい恋愛映画。ウォン・カーウァイの作り出すポップで幻想的な映像世界はタランティーノに絶賛され、世界に衝撃を与えた。

66位:『モダン・タイムス』(163pt)

公開年度: 1936
製作国: アメリカ
監督: チャールズ・チャップリン

チャップリンの代表作のひとつ。コミカルな喜劇でありながら、資本主義や機械文明を強烈に諷刺している。アメリカ映画が誇る永遠の至宝。

65位:『友だちのうちはどこ?』(166pt)

公開年度: 1987
製作国: イラン
監督: アッバス・キアロスタミ

友だちのノートを間違って家に持ち帰ってしまった少年がノートを返すために友だちの家を探し歩く。キアロスタミの名を国内外に知らしめた傑作。

64位:『君の名前で僕を呼んで』(167pt)

公開年度: 2017
製作国: イタリア・フランス・他
監督: ルカ・グァダニーノ

北イタリアの避暑地を舞台に、男性ふたりのひと夏の物語を描いたラブストーリー。全編にわたって神話の如き美しさを湛えている。

63位:『スカーフェイス』(169pt)

公開年度: 1983
製作国: アメリカ
監督: ブライアン・デ・パルマ

キューバから渡米した青年が暗黒街でのし上がっていく姿を描く狂気の傑作。3時間近い長尺にデ・パルマ美学が炸裂しバイオレンスが凝縮されている。

62位:『気狂いピエロ』(171pt)

公開年度: 1965
製作国: フランス・イタリア
監督: ジャン=リュック・ゴダール

ヌーヴェルヴァーグを代表する一本。単線的なストーリーはなく、光・色彩・音が交錯し、引用がコラージュ的に配置される。破壊と創造。

61位:『スター・ウォーズ』(173pt)

公開年度: 1977
製作国: アメリカ
監督: ジョージ・ルーカス

史上最高のスペースオペラであり、最も成功した映画のひとつ。この一作が世界に与えたインパクトの大きさはもはや計り知れない。神話のはじまり。

60位:『大脱走』(173pt)

公開年度: 1963
製作国: アメリカ
監督: ジョン・スタージェス

いわゆる「脱獄もの」の最高傑作。ナチス捕虜収容所から脱走を試みる捕虜たちの姿を描く。巧みな群像ドラマと手に汗握る展開を、有名な「大脱走マーチ」が彩る。

59位:『マルホランド・ドライブ』(176pt)

公開年度: 2001
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・リンチ

パズルのように組み立てられた夢幻的傑作。難解で錯綜した語りに圧倒されつつ幻惑される。英BBCは「21世紀 最高の映画100本」で第一位に選出した。

58位:『遊星からの物体X』(176pt)

公開年度: 1982
製作国: アメリカ
監督: ジョン・カーペンター

氷中に発見された宇宙生物と南極基地隊員との死闘を描くSFホラーのカルト傑作。特殊効果、俳優、音楽、脚本…その「手作り感」も含め総てが素晴らしい。

57位:『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(177pt)

公開年度: 1966
製作国: アメリカ
監督: セルジオ・レオーネ

三人の男たちの騙し合いを描くマカロニウエスタンの最高傑作。レオーネの演出とモリコーネのスコアが絡み合い、完璧な映像世界が生まれる。

56位:『ライフ・イズ・ビューティフル』(179pt)

公開年度: 1997
製作国: イタリア
監督: ロベルト・ベニーニ

ロベルト・ベニーニ監督・主演・脚本による感動のドラマ。ナチスの強制収容所に収監された一家の物語を、ユーモアを交えつつ描いている。

55位:『グラン・トリノ』(184pt)

公開年度: 2008
製作国: アメリカ
監督: クリント・イーストウッド

朝鮮戦争に従軍した主人公が、隣に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通し、自身の偏見に直面する。イーストウッド映画を代表する傑作。

54位:『ロッキー』(188pt)

公開年度: 1976
製作国: アメリカ
監督: ジョン・G・アヴィルドセン

ボクシング映画の金字塔。無名のボクサーであるロッキーが不屈の闘志でリングに立ち続ける姿を描く。ビル・コンティのテーマ曲はもはやアイコン。

53位:『アパートの鍵貸します』(189pt)

公開年度: 1960
製作国: アメリカ
監督: ビリー・ワイルダー

ワイルダーによる都会派ロマンティック・コメディの大傑作。全く隙のない脚本と、ジャック・レモン、シャーリー・マクレーンら名優の演技が光る。

52位:『パラサイト 半地下の家族』(195pt)

公開年度: 2019
製作国: 韓国
監督: ポン・ジュノ

韓国社会の格差をテーマにした人間ドラマ。2010年代を代表する傑作であり、アジア圏のみならずカンヌ国際映画祭やアカデミー賞でも国際的な評価を得た。

51位:『ミツバチのささやき』(196pt)

公開年度: 1973
製作国: スペイン
監督: ビクトル・エリセ

一人の少女を主人公に、彼女が体験する現実と空想の交錯を映す傑作。子供の心象風景を繊細に描き出すことで、不思議な静謐さを獲得している。

50位:『マトリックス』(198pt)

公開年度: 1999
製作国: アメリカ
監督: リリー/ラナ・ウォシャウスキー

最先端のSFXで彩られたスタイリッシュなアクション大作。哲学的な要素やワイヤーアクション、「バレットタイム」など後世に革命的影響を与えた。

49位:『ノスタルジア』(198pt)

公開年度: 1983
製作国: イタリア・ソ連・他
監督: アンドレイ・タルコフスキー

この世のものとは思えぬ美しさと宇宙的な広がりを湛えた、究極の映像詩。“ロウソクの火”による世界救済の場面は映画史上屈指の名場面。

48位:『グッドフェローズ』(198pt)

公開年度: 1990
製作国: アメリカ
監督: マーティン・スコセッシ

ギャングになった一人の男の半生を、主人公のモノローグを織り込みながら描いた犯罪ドラマ。スピーディーな語り口と編集は90年代の幕開けを告げた。

47位:『大人は判ってくれない』(198pt)

公開年度: 1959
製作国: フランス
監督: フランソワ・トリュフォー

12歳の少年を主人公に描く自伝的要素の強い作品。監督のトリュフォーはこの1作で一躍“ヌーヴェルヴァーグの旗手”となった。

46位:『グランド・ブダペスト・ホテル』(203pt)

公開年度: 2014
製作国: アメリカ
監督: ウェス・アンダーソン

高級ホテルのコンシェルジュと若いベルボーイの交友を描く。ウェス・アンダーソンらしい周到な美意識に貫かれた、彼の最高傑作のひとつ。

45位:『鏡』(204pt)

公開年度: 1974
製作国: ソ連
監督: アンドレイ・タルコフスキー

タルコフスキーの自伝的映像詩。水・火・土といった自然現象は、途方もなく美しい幻想へと昇華する。この映画の鮮烈なイメージの数々は一度観たら忘れられない。

44位:『去年マリエンバードで』(206pt)

公開年度: 1961
製作国: フランス・イタリア
監督: アラン・レネ

ロブ=グリエ脚本/レネ監督による、映画史上も最も難解でありつつ、その圧倒的な魅力から多大な影響を与え続けるアートフィルムの至宝。

43位:『仮面/ペルソナ』(206pt)

公開年度: 1966
製作国: スウェーデン
監督: イングマール・ベルイマン

ベルイマンによる光と影の饗宴。映像コラージュによる鮮烈な冒頭場面は衝撃的。リンチやフィンチャーなど、後世の映画人にも大きな影響を与えた。

42位:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(207pt)

公開年度: 2019
製作国: アメリカ
監督: クエンティン・タランティーノ

1969年のLAを舞台としたタランティーノによる映画賛歌。この映画を観るときの幸福感は何物にも代え難い。

41位:『リトル・ダンサー』(215pt)

公開年度: 2000
製作国: イギリス
監督: スティーブン・ダルドリー

とある炭鉱町を舞台に、女性のものとされていたバレエに熱中する一人の少年の姿を描く感動のドラマ。英国映画史上最大級のヒットとなった。

40位:『ターミネーター2』(216pt)

公開年度: 1991
製作国: アメリカ
監督:ジェームズ・キャメロン

大ヒットSFアクションシリーズの第二弾であり、屈指の人気を誇る作品。液体金属型ターミネーター「T-1000」のCGなど、VFXの技術は進歩は革新的。

39位:『ボヘミアン・ラプソディ』(220pt)

公開年度: 2018
製作国: イギリス・アメリカ
監督: ブライアン・シンガー

Queenのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。映画体験と音楽体験の快楽が巧みな語り口に結実する。LIVE AIDの場面は圧巻。

38位:『燃ゆる女の肖像』(220pt)

公開年度: 2019
製作国: フランス
監督: セリーヌ・シアマ

18世紀仏を舞台に貴族の娘と女性画家の愛を描く物語。総ての画面が絵画のように美しく、そこに官能的な視線が交錯する。ラストショットの強度も圧倒的。

37位:『アマデウス』(221pt)

公開年度: 1984
製作国: アメリカ
監督: ミロス・フォアマン

夭逝した作曲家モーツァルトの後半生を描く音楽映画の名作。豪華絢爛な画面と全編に流れるモーツァルトの旋律。天才への嫉妬をめぐるミステリとしても面白い。

36位:『シティ・オブ・ゴッド』(223pt)

公開年度: 2002
製作国: ブラジル
監督: フェルナンド・メイレレス

60’s後半、リオデジャネイロの貧民街「神の街」を舞台とした群像犯罪ドラマ。現地のスラム街の素人俳優を起用し、凄まじい緊迫感と恐怖を演出した。

35位:『スタンド・バイ・ミー』(226pt)

公開年度: 1986
製作国: アメリカ
監督: ロブ・ライナー

青春映画の金字塔。田舎町に住む4人の少年たちが“死体探し”の旅に出る。汽車のシーンをはじめとして、ひとつひとつの場面が宝石のように煌めいている。

34位:『ラ・ラ・ランド』(229pt)

公開年度: 2016
製作国: アメリカ
監督: デイミアン・チャゼル

売れない女優とピアニストの恋愛を描くミュージカル。往年の名作を彷彿させるクラシカルな演出と色彩設計が心地よい。アカデミー賞では6部門を独占した。

33位:『レザボア・ドッグス』(230pt)

公開年度: 1992
製作国: アメリカ
監督: クエンティン・タランティーノ

襲撃に失敗した強盗たちの姿を描く犯罪映画。引用・弛緩した会話・時間軸の超越・巧みな音楽使いなど、タランティーノによるひとつの革命。

32位:『アンダーグラウンド』(232pt)

公開年度: 1995
製作国: ユーゴスラビア・フランス・他
監督: エミール・クストリッツァ

セルビアはベオグラードを舞台に、第二次大戦からユーゴ内戦まで、ユーゴスラビアの激動史を描く傑作。サントラも名盤。

31位:『十二人の怒れる男』(234pt)

公開年度: 1957
製作国: アメリカ
監督: シドニー・ルメット

米映画史に燦然と輝く名作の中の名作。「法廷もの」の代名詞であり、密室劇の最高傑作。物語は、ただ一人の陪審員が無罪を主張した事に始まる…。

30位:『ノーカントリー』(235pt)

公開年度: 2007
製作国: アメリカ
監督: ジョエル/イーサン・コーエン

1980年代のテキサスで、麻薬に絡む大金を手にした男が殺し屋に追われる戦慄のサスペンス。人間存在とアメリカ社会の本質を炙り出す21世紀の傑作。

29位:『悪魔のいけにえ』 237pt

公開年度: 1974
製作国: アメリカ
監督: トビー・フーパー

スプラッターホラーの金字塔。この1本の低予算フィルムが永遠にホラー映画の歴史を変えてしまった。芸術性の高さも含め、全てが突然変異的なレベルに達した怪作。

28位:『フォレスト・ガンプ/一期一会』(238pt)

公開年度: 1994
製作国: アメリカ
監督: ロバート・ゼメキス

トム・ハンクス演じる一風変わった主人公フォレスト・ガンプの半生を、時代を象徴する事件と名曲で綴った名作。アカデミー作品賞ほか受賞。

27位:『セブン』(248pt)

公開年度: 1995
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・フィンチャー

「七つの大罪」に基づく連続殺人事件と、それを追う刑事たちの姿を描くサイコ・サスペンス。ノイズに満ちた先鋭的な世界観が強烈。オープニングも影響力大。

26位:『道』(252pt)

公開年度: 1954
製作国: イタリア
監督: フェデリコ・フェリーニ

旅回りの芸人たちの悲哀を描く古典的名作にして、巨匠フェリーニの代表作。アカデミー賞では外国語映画賞を受賞。ニーノ・ロータによる抒情的なスコアも魅力。

25位:『タイタニック』(253pt)

公開年度: 1997
製作国: アメリカ
監督: ジェームズ・キャメロン

20世紀最大の海難事故、タイタニック号の悲劇を、ラヴ・ストーリーの要素を交じえて描いたスペクタクル巨篇。有名な主題歌を含め、世界中が魅了された。

24位:『セッション』(257pt)

公開年度: 2014
製作国: アメリカ
監督: デイミアン・チャゼル

ジャズドラムを学びに名門音楽学校に入った青年と、彼に凄まじいスパルタ指導をする教師の姿を描く。J・K・シモンズによる鬼気迫る演技は高く評価された。

23位:『殺人の追憶』(269pt)

公開年度: 2003
製作国: 韓国
監督: ポン・ジュノ

韓国で実際に起きた連続殺人事件をテーマにしたサスペンスの傑作。綿密な脚本と緊迫感あふれる映像が素晴らしい。韓国映画のバイオレンスな魅力を世界中に知らしめた。

22位:『地獄の黙示録』(271pt)

公開年度: 1979
製作国: アメリカ
監督: フランシス・フォード・コッポラ

コッポラが私財をなげうって完成させた前代未聞のベトナム戦争映画。狂気のストーリーやストラーロの美麗な撮影により荘厳な叙事詩性を纏う。

21位:『パリ、テキサス』(272pt)

公開年度: 1984
製作国: 西ドイツ・フランス・他
監督: ヴィム・ヴェンダース

テキサスを一人放浪し、失踪した妻を探す男の姿を描いたロード・ムービーの名作。ライ・クーダーによる気怠いギターの音色も素晴らしい。

20位:『ダイ・ハード』(285pt)

公開年度: 1988
製作国: アメリカ
監督: ジョン・マクティアナン

周到に用意された脚本、空間を巧みに利用した場面展開、そして何よりひとりひとりのキャラクターの魅力…。問答無用の最高傑作アクション映画。

19位:『ニュー・シネマ・パラダイス』(286pt)

公開年度: 1989
製作国: イタリア・フランス
監督: ジュゼッペ・トルナトーレ

シチリア島を舞台に少年と映写技師が「映画」を通して心を通わせる様を描く名作。モリコーネの美しいスコアが彩りを添える。

18位:『レオン』(309pt)

公開年度: 1994
製作国: フランス・アメリカ
監督: リュック・ベッソン

ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と麻薬密売組織に家族を殺された少女の交流と復讐を描く。公開から25年以上経た今も、不朽の人気を誇る名作。

17位:『インセプション』(314pt)

公開年度: 2010
製作国: アメリカ・イギリス
監督: クリストファー・ノーラン

人の夢に入り込み他人のアイデアを盗む企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む…。想像を絶する映像、アクション、物語が魅力的。

16位:『ゴッドファーザーPARTII』(314pt)

公開年度: 1974
製作国: アメリカ
監督: フランシス・フォード・コッポラ

マフィア映画の名作「ゴッドファーザー」の続篇にして、時に前作を圧倒するような重厚な筆致で描かれる、苦悩と復讐の物語。

15位:『シャイニング』(318pt)

公開年度: 1980
製作国: アメリカ
監督: スタンリー・キューブリック

モダン・ホラーの最高峰。ジャック・ニコルソンの怪演もさることながら、左右対称の潔癖症的な画面が、観る者の心に根源的恐怖を呼び起こす。

14位:『タクシー・ドライバー』(319pt)

公開年度: 1976
製作国: アメリカ
監督: マーティン・スコセッシ

NYのタクシー運転手を主人公に、現代都市に潜む狂気と混沌を描いた衝撃の傑作。ベトナム戦争がアメリカに遺した傷についての物語である。

13位:『ショーシャンクの空に』(376pt)

公開年度: 1994
製作国: アメリカ
監督: フランク・ダラボン

冤罪で投獄された男が刑務所で希望を捨てず生き抜いていくドラマ。興行的に失敗したがカルト的な人気を博し、今や史上最高の映画という評価を得た。

12位:『街の灯』(394pt)

公開年度: 1931
製作国: アメリカ
監督: チャールズ・チャップリン

チャップリンの最高傑作のひとつ。とある浮浪者が盲目の花売り娘の目を治すためにあれこれ奮闘する。ユーモアとペーソスが巧みに織り込まれた不朽の名作。

11位:『ブレードランナー』(407pt)

公開年度: 1982
製作国: アメリカ
監督: リドリー・スコット

SF映画の最高傑作にして、その卓越した陰鬱な世界観が「サイバーパンク」の成立に甚大な影響を与えたカルト的名作。ヴァンゲリスのスコアも神懸り。

10位:『8 1/2』(408pt)

公開年度: 1963
製作国: イタリア・フランス
監督: フェデリコ・フェリーニ

「映像の魔術師」フェリーニの代表作にして自伝的作品。創作に行き詰まった映画監督の苦悩を目眩く幻想を交えて描き、世界中で絶賛された。

9位:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(450pt)

公開年度: 2015
製作国: オーストラリア・アメリカ
監督: ジョージ・ミラー

荒廃した世界を彷徨うマックスは仲間と手を組み宿敵イモータン・ジョーの勢力に戦いを挑む。カルト的熱狂を呼んだ大傑作。

8位:『ダークナイト』(478pt)

公開年度: 2008
製作国: アメリカ・イギリス
監督: クリストファー・ノーラン

ジョーカーの登場で混乱に陥った街を守るべくバットマンが死闘を繰り広げるヒーロー映画の傑作。ヒース・レジャーの鬼気迫る演技は絶賛された。

7位:『時計じかけのオレンジ』(519pt)

公開年度: 1971
製作国: イギリス・アメリカ
監督: スタンリー・キューブリック

暴力と性で荒廃した放任主義と、全体主義社会とのジレンマを描く傑作SF。時代を超えた美意識が、周到な構図や音楽使いに満ちている。

6位:『ゴッドファーザー』(520pt)

公開年度: 1972
製作国: アメリカ
監督: フランシス・フォード・コッポラ

映画史に残る一大叙事詩。コルレオーネ一族と周辺マフィア間の抗争が重厚な筆致で綴られる。歴代最高の映画に選ばれることもしばしば。

5位:『インターステラー』(559pt)

公開年度: 2014
製作国: アメリカ・イギリス
監督: クリストファー・ノーラン

人類滅亡が迫る近未来、人類の未来を守るため星間飛行に旅立つ男の姿を描く新時代SF。リアルな宇宙描写は『2001年…』にも比された。

4位:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(562pt)

公開年度: 1985
製作国: アメリカ
監督: ロバート・ゼメキス

80年代を代表するSFアドベンチャーの傑作。スリルと興奮に満ちた展開にはエンタメの快楽が溢れている。有名なテーマ曲の魅力も外せない。

3位:『パルプ・フィクション』(569pt)

公開年度: 1994
製作国: アメリカ
監督: クエンティン・タランティーノ

時系列シャッフル・見事な配役・数々の名シーン・最高のサントラ…。タランティーノが本作で試みたスタイルの実験はいつまでも色褪せない。

2位:『ファイト・クラブ』(574pt)

公開年度: 1999
製作国: アメリカ
監督: デヴィッド・フィンチャー

現代最高の巨匠フィンチャーによる、アンチ物質主義とテロリズムに横溢した衝撃の傑作。暴力的ともいえる映像の洪水は世紀末の混沌を体現する。

1位:『2001年宇宙の旅』(583pt)

公開年度: 1968
製作国: アメリカ・イギリス
監督: スタンリー・キューブリック

SF映画の金字塔。難解なストーリーと荘厳で哲学的な映像、そこに見事に調和するクラシック曲は、後世の映画史に決定的影響を与えた。

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