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シロッカー手術と糖尿病

2人目の妊娠についてのお話。


長女妊娠の時子宮頸管無力症だった私は、2回目の妊娠の時点で20wぐらいに手術することが決められていた。というか長女出産後にドクターからそういう宣告を受けていた。

そして長女出産後は、しばらくしてから糖尿病になった。でも、薬も飲まず食事と減量でしっかり血糖コントロールできていた。

できていたのだが。

妊娠した途端、ホルモンの影響で高血糖と低血糖が一気に襲ってきて、バリバリの糖尿病患者に。

近隣のクリニックで2人目の妊娠が確定した時点で、有無を言わさず大学病院送りとなった。

中央病院も紹介されたが、1人目妊娠の際の切迫早産の時、学会症例稼ぎ目当てでペッサリー処置されてますます早産のリスクが高くなってしまった経緯もあって、そちらは全力で拒否させていただいた。


クリニックが大学病院に迅速に繋いでくれたおかげで、早めに受診できて対応することができ、予後予測と仕事の早期休暇の予定を立てることができてありがたかった。

1回目は天秤を仕事に傾けすぎて無理が祟ったこともあり、もう全力で休む方向で仕事してた。

引き継ぎは完璧にしたけど、受診で休むことが多かったし、悪阻でしんどいのを隠せないほど辛かったから、職場の人には多大なるご迷惑をおかけした。(次の職場復帰マジ怖い。異動になってる、きっと)

それでも、年齢的にも最後のチャンスだったので、2人目は絶対に安全に産んであげたかった。

いかんせん私以外全員男性の職場だったし、理解は得られなかっただろうな。直接的なマタハラは受けてないけど、ギリギリグレーみたいな雰囲気だったし。(ホントお金が有り余ってたら退職したい)

まあ好きで妊娠したからどう言われてもしょうがないんだけど。



ちょっと愚痴で脱線した。
手術と糖尿病の話ね。

妊娠糖尿病ではなく、コントロール良好だったとはいえ既往歴に糖尿病がある妊婦は、妊娠糖尿病より胎児へのリスクが高いのだそう。

妊娠した時点で大量のインスリン治療をする運命が確定していた。

糖尿内科の先生は笑顔で、

「36w〜37wは100単位ぐらい打たなきゃないからね、今のうちに血糖管理とインスリン管理に慣れていってね〜」

とめちゃくちゃ気さくに言われたけど、

仕事で顧客の血糖記録する機会がちょいちょいあった私は目玉と心臓が飛び出た。
10単位打ってる人でも、中々お目にかかれなかったし、8単位打ってる人はまあまあ重度の糖尿病という認識だったから。

え?100単位?え?もう一回言って?
糖尿病になってもインスリンも服薬もせずにコントロール出来てたのが誇りだったのに?私が?100単位?

(ちんけな)プライドがズタズタである。

今までしてこなかった針測定もしなければいけない(針を指に刺して、血を出して血糖測定するやつ)


めんどくさっ!糖尿病妊婦めんどくさっ!

しかも測定器、測定針、センサー、アルコール綿、インスリン…初期費用めっちゃかかるやんか…(深い深いため息)



産婦人科では初診の段階で、子宮口が柔らかめだから手術しましょ、20wの○月×日ぐらいに。
みたいに手術日の大まかな日も決められるし。

絶対に正産期に産む覚悟はあれど、点滴と手術が大嫌いな私はスタートから挫けそうな勢いだ。


でも糖尿内科の先生に非常に便利な文明の機器を紹介していただいた。

その名を〝リブレ〟という。

体外に装着したセンサーに測定器を近づけるだけで血糖値測定ができるという代物だ。
しかも、センサーを付けている限り1日中の血糖値が記憶されるので、測定してない時の数値も勝手にインプット。

朝の1回目の測定は針測定しないとだけど、それでもコスパ高すぎでしょ。考えた人天才すぎる。(ただし、インスリン治療患者のみ適応)


このリブレのおかげで、文明の利器を使用してる高揚感もあり、大幅なストレス軽減が図れた。

ただしセンサーは二の腕につけなければならないし、直径3センチぐらいでまあまあ目立つ大きさなので、今年の夏は「なにそれ?」「なんか付いてるけど?」って言われる率高かった。

私「これ?血糖値測定が秒でできるセンサー(どやあ)」って返答してましたけどね。


リブレを最大限に活用しながら、20wに突入。
ついにシロッカー手術に。

手術自体は下半身麻酔効いてるから全然大丈夫だったけど、それよりも苦痛だったのが

〝大学病院看護師、採血と点滴下手すぎ問題〟
だった。

いや、外来の採血してくれてた人は今までの人生で全く痛くない堂々の1位だったんよ?

なぜに病棟の看護師さん達はあんなに下手くそなん?びっくりするぐらい痛かったし、びっくりするぐらい失敗するんよ。

しかも痛がると、「痛みに弱い方ですか?」とか言うねん。

いやいやいやいや。確かに弱いけど。まずはごめんなさいが欲しいとこなんや。

血管細いのもあるけどさ、8回よ?失敗したの8回。みんな2回ずつ失敗して徐々にレベル高い看護師と交代していくんだけど、そんな小出しにしなくても最初からレベルMAXの看護師さんお願いしたいところ。

歳をとるごとに色々な事を受け入れられるようになったけど、39歳にしてますます採血と点滴が嫌いになりました。これだけはホント受け入れられない。

失敗のしすぎで前日から点滴のルート確保する予定だったけど、当日になった。

じゃあ最初から当日にしてくれよ〜
最初から成功してくれる看護師さんにしてくれよ〜
これ医療事故に含まれないの?腕穴だらけなんだけど?動かすたびに地味に痛くてストレスなんだけど?

下半身麻酔の先生の注射もめっちゃ時間かかるしさ。1人目の出産の時と、子宮内膜ポリープ手術の時担当してくれた先生は秒で済ましてくれてたから、手こずってたの分かるんだよ私は。

もう!!大学病院どうなってんの?


みたいな感じでした。
手術は無事済んで、経過も良く、1週間以内に退院できました。

術後は産婦人科の先生から、職場復帰しない方が望ましいと太鼓判を押されたので、その旨職場に伝えて早めの産休をとってまあまあ穏やかな日々を過ごしたうどんでした。

シロッカー手術してから、糸でギチギチに縛ってあるからという心の余裕もできたし、無理せず暮らしてたら子宮頸管も産むまでずっと3〜4cmだったよ。

シロッカー手術マジおすすめ。
担当の先生から紹介されたら是非して欲しい。
(何の話や)

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