相互クラスタのすゝめ

 お久しぶりです、こむてくです。noteのほうはだいぶご無沙汰しておりましたね。
 その間僕は書き手としてはエブリスタでの創作活動に専念していました。
 このエブリスタが、厳密にいいますとライトノベルよりもライト文芸寄りの傾向が強い投稿サイトで、石田衣良先生の作品や馳星周先生の作品を活字の世界の入り口とした身としましては居心地の良い場所で、つい読み手としても書き手としても入り浸ってしまいましたね(笑)。

 そんなこんなで数ヶ月ぶりの投稿にはなりますが、今回の内容は、「相互クラスタの推奨」となります。よろしくお願いします。


 まずこの相互クラスタとは何なのか。一言で申しますと、

「書き手同士の互助関係での癒着」

 です。例えば書き手同士で同一投稿サイトの互いの作品をブックマーク高評価し合って互いの作品にポイントを付与し合ったりや好印象な感想を投稿し合って感想欄を盛り上げたりといった行為、もしくはそれをし合う関係を構築する行為を指します。

 響きはきな臭く聞こえますが、断言します。

 相互クラスタは、悪いことでは無いです。むしろ僕は推奨します。

 確かに小説投稿サイトランキング上位の方々や、書籍化等で作品の収益化に成功された方々は口々に仰りますよね?

「相互クラスタでたどり着けるほど甘い世界では無い」

 と。
 確かにその水準まで相互クラスタ「のみ」ではたどり着けはしないでしょう。小説家になろうでしたらポイント数5桁、ブクマ数1万越えを相互クラスタのみでの実現はかなり非現実的です。
 ですがです。

 小説家になろうブクマ2桁までの最短ルートは僕なら「相互クラスタ」と答えますし、0ポイントを最短時間で卒業する方法も僕なら「相互クラスタ」と答えます。


 考えてみてください。もしあなたが読む側でしたら、何の実績も無い人の誰からも見向きしてもらえていない作品を読もうと思いますか? 思わないですよね?
 ではどうやって最初の読者を獲得するか。答えは簡単ですね。

 まず他の書き手さんの作品を読んであげましょう。そのお返しに、こちらの作品も読んでもらいましょう。これでその人との互助関係、「相互クラスタ」の完成です。


 人間なんだかんだどんな理由でも他人に見向きしてもらえたらそれだけで嬉しいものですよ。ですから、「あなたの作品を読ませてください! 代わりに私の作品も読んで頂けると嬉しいです!」はマーケティングの初手としてトップクラスに敷居が低いです。
 それに書き手同士でしたら、作品を書くうえでの悩みなんかも相談しやすいですしね。
 あと、世の中1を100にするよりも0を1にするほうが難しいものなんです。1を100個積み上げれば100にはなりますが、0をいくら積んでも1にはならないですからね。

 え? そんなことに頼っては書き手として成長出来ないのではないかってですか? 逆です。そんなことからでもアクションを起こしていかないと書き手としての成長は難しいんです。


 あと相互クラスタの副産物として、「他の書き手さんの情報が手に入る」ことが見逃せないです。
 どのような作品をどのように書いているか、何を根拠に書こうとしているか、そして書き上げた作品をどのようにして売り込んでいるか。
 他の書き手さんと繋がると、作品の題材や文章の書き方、作品全体の構成のしかた、ネタ集めの方法、PRの方法等いろいろなことを学べます。
 自分が未熟であればあるほど、先人達のノウハウは役に立つものです。
 逆にするべきでないことも、他の人から学べます。こっそりと反面教師にしましょう。

 そんなこんなで、僕は相互クラスタに関しまして悪いことだとは思っておらず、むしろ積極的にするべきことであると結論付けております。
 相互クラスタを築くことで、書き手活動を楽しみながら書き手として成長していく。それもまた書き手の醍醐味であると僕は思います。

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