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【感想】エリザベート 2014花組新人公演

三井住友VISAカード ミュージカル
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/小池 修一郎


大好きな作品のひとつであるエリザベート

わたしも例に漏れず、全てのナンバーを暗譜しているくらい、色んな方が演じているエリザベートを視聴しました。
何度見ても、見飽きる事がない。
誰が演じても、好みはあるけれども、それぞれに魅力があるのは作品自体が持つ力が大きいのだろうなと思っています。

定義は分からないけれども、自分では、ライトファンであろうと思っているのですが
その理由のひとつに、新人公演にこれまで触れる事無く過ごしてきたので
人生初の新人公演を視聴することが叶いました。
以下は、ネタバレ有りの感想を含みます。


これが、新人公演なのか?まず驚いてしまう程に、演者のレベル高さに圧倒されてしまう。
退団された仙名彩世さんのゾフィー、退団を発表された真彩希帆さんのマダムヴォルフ…凄いものを見てしまったとさえ思いました。

主演の柚香光さんは、とにかく美しいトート。
ヴィジュアルだけで言えば、トップクラスに顔が好きです。
彼女は正面も端正ですが、横顔が天才的。神様がお創りになった芸術とでもいうか、小顔にまっすぐの高い鼻、美麗な顎から耳のライン…登場される度に、月並みだけど「顔がいい…」と、何度となく呟きました。
随所で、評判を聞く歌唱については特に気にならず。
妖しさを演出する手の動かし方や、細やかな表情などを見ながら、どれ程、この役を研究なさったのだろうという気持ちがわきました。

花乃まりあさん、金色の砂漠タルハーミネが好きでした。
特に壮年期や苦悩を表現する演技に於いては、グッと引き込まれました。

フランツの和海しょうさんは、素晴らしい歌唱。品があって母に逆らえない、脆さがある皇帝を好演されているな〜と思いました。
本役の北翔海莉さんが、全てが完璧な舞台人であったと思うのですが和海さんももれなく素敵でした。

太后ゾフィーの仙名彩世さん、大好きな娘役さんでしたので、贔屓目になってしまうけど、差し引いても素晴らしい役者さんだと思います。
普段の歌唱は、可愛いらしいお声という印象だったけれどガラリと違う歌唱に、素晴らしいな〜と感嘆しました。
ビジュアルの作り込みもよかった。

ルキーニの水美舞斗さん、爽やかで端正なイメージがあるのですが、黒塗りで悪いお役もどこかスタイリッシュ。
長いアドリブも素敵でした。
手足が長くてかっこ良かったな〜
今の水美さんであれば、フランツを見てみたいなあ。

マダムヴォルフの真彩希帆さん、配信のミュージックサロンで現在の歌唱を聴いたけれども、この時期で研3とは…
ビジュアルは可愛いのに、迫力があって、ドスが聴いた低音。天使のような高音歌唱から、本当に振り幅が広い真彩さんが月並みだけど凄い。
歌唱の上手さだけじゃなくて、役が憑依する演技力も相当なものだと思うのです。

他にも素晴らしい演者の方々がおられたけれども、とにかく全体評価は、只管に素晴らしかった。

妄想だけれども、柚香光さんがトップさんでエリザベートを演じる機会があれば楽しみです。

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