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きょうの画材「3: 螺鈿色『ゴールド』」


アナログ原画作品に華やぎを与えるキラキラ画材。
私は特に金属光沢の色が好きで色々集めています。

金銀とりどりの日本画顔彩たち。

新しい画材はいつもワクワク

先日の画材販売イベント、クサカベさんブースで購入したのは
「シャインパール固形水彩絵具  螺鈿色ゴールド」。
シャインパールのラインナップには基本のゴールドもあるのですが、
この「螺鈿」シリーズは粗めの粒子が特徴的です。

シャインパールの基本の使用感は先程紹介した顔彩などに近いのですが
一つ一つの色がふた付きの透明ケースに収められています。
大敵の埃の混入を避けつつ、見やすい収納が出来るのも嬉しいポイント。

まるでコスメのような、おしゃまな佇まい。

青墨で素体を描く

キラキラ絵の具のキラキラ感は背景の色に大きく影響されます。
今回はその魅力を引き出したくて、
ベースの絵の彩色は墨運堂の青墨「青龍胎」のみに。

単色で墨絵を描く時は、最初に少量の墨液を濃い目に磨り
それを淡墨、中墨、濃墨の三段階くらいの濃さに取り分けて
使うと捗るというのは水墨画の技法から教わりました。

最初に淡墨でざっくりベースを作り…
塗っては乾かし、塗っては乾かし…
筆は名村大成堂の「自在皆専・小」を使いました。

お待ちかねのキラキラ入れ作業

出来上がった墨絵のお魚に螺鈿ゴールドをのせていきます。
グリッターのマニキュアをさすような楽しさ!
粒子の粗さに加えて透明感があるので、下地色がよく透け
光の反射による印象の変化がより大きくなっている気がします。

キラキラ顔料は洗い残すと僅かでも目立つので、専用の筆を使っています。

細かな仕上げは黒鉛筆で

今回使ったのはデッサンなどによく使われるハイユニの5B。
黒鉛の鉛筆は濃い黒でも、艶があり光を反射するため
角度によってかなり明るく見えるのが好みの別れる所だと思います。

今回は金を使っているためにこの艶っぽい黒でも
面白いかなと思い、仕上げに取り入れてみました。

光を浴びて金銀にキラキラする絵肌に。

今回使った画材

・アルビレオ水彩紙
・墨運堂 青龍胎
・名村大成堂 自在皆専(小)
・三菱ハイユニ 5B
・クサカベ シャインパール固形水彩絵具(螺鈿色ゴールド)

今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!


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