![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123551504/rectangle_large_type_2_79957733bc0e1cd5b128ddc97cf4a04b.jpeg?width=1200)
きょうの画材「2:F水彩『ペールオレンジ』」
お気に入りだったあの色
現在、展示や販売をする絵画作品に使用する画材は
経年劣化対策でより耐光性の高いものに切り替えているのですが、
そのために「お気に入りだったけど選択肢から外れてしまった画材」
も多く出ており…
![](https://assets.st-note.com/img/1701666751022-PWOiePZQQB.jpg?width=1200)
この『ぺんてるF水彩・ペールオレンジ』もその一つです。
F水彩はチューブに耐光性表示は無いのですが、日常使いするぶんには
・鮮やかで可愛らしい色、たっぷり塗っても濃くなりすぎない
・塗った時の透明、不透明を水の量で調節できる
・安価で取り扱い店舗も多い(スーパーや百均でも見かけます)
・有毒性のある顔料を含まない
など、など…いい所も沢山あるんです。
来年一年、玄関に飾る辰年のイラスト用として
これを久々に持ち出してきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701667282024-LGeUYv0V07.jpg?width=1200)
あけぼの色のかわいい下地
まずはペールオレンジをたっぷりの水で薄め、
図柄全体のベースカラーとして。
さらに薄めたペールオレンジを小皿にとりわけ、
同じくF水彩の朱、きいろ等をわずかに足して
調整しながら一段濃い色を作り肌ベースに。
![](https://assets.st-note.com/img/1701667516193-rWn4L7Kxwt.jpg?width=1200)
ニッカーデザイナースカラーも加えて
F水彩は水彩とは書いてあるものの、個人的にはむしろ
ポスターカラーにかなり近い性質のある画材だと感じています。
そのため、色数をプラスする時は透明水彩絵の具のたぐいよりも
「ニッカ―デザイナーズカラー」などの不透明水彩絵の具を
私は選ぶことが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701668017533-bUUjRzrJLB.jpg?width=1200)
固形顔彩でアクセントカラーを
不透明水彩は乾くと割れやすいので、透明水彩のようにパレットに絞って
固めると後からぽろぽろ剥がれてくるのに悩んでいました。
そこで私が落ち着いたのが日本画用品コーナーでよく扱われている
トレー入りの顔彩。実はこれも、F水彩と同じく混ぜる水分の量で
透明~不透明を調整できる画材なんです。
細部に色をちょい足ししたい時にとても手軽で便利!
![](https://assets.st-note.com/img/1701668483530-22TM4GTnCW.jpg?width=1200)
ペールオレンジの空
最初に作った薄いペールオレンジの溶き水にモリっと絵の具を継ぎ足して、
バックの空の色にしました。下に向かっていくにつれて水と、
ニッカーデザイナーズカラーの「スカッシュイエロー」を混ぜながら
グラデーションにしていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701668926547-wtpks5BmH9.jpg?width=1200)
色鉛筆とホワイトで仕上げ
今回は色鉛筆も、子どもたちと一緒に遊ぶ為に取り置いてあった
Rolenessというメーカーの安価なものを使っています。
通販で買い求めた中国製の物なのですが、芯が柔らかめで太いので
この価格なら十分な品質なんじゃないかと思います。
一概に安いから悪かろう、高いから良いものだろうというのではなく
シチュエーションと予算に合わせた適材適所があるだけではないかと
私は思っています…
![](https://assets.st-note.com/img/1701669501037-RLeDDgOumk.jpg?width=1200)
今回使った画材
・ミューズ ランプライト水彩紙
・ぺんてる F水彩
・ニッカーデザイナーズカラー
・呉竹 顔彩耽美ヌーヴォーカラー
・Roleness 油性色鉛筆
![](https://assets.st-note.com/img/1701669662339-HBb11meS3W.jpg?width=1200)
今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?