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単独ライブを終えて

2日間の単独ライブが終わった。

観てくださった皆様、出てくださったゲストの方々、関わってくれたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

皆様のおかげで、なんとか無事に終えることが出来ました。

これぞほんとの無事終え。

無事終えにもほどがある。

ピンになって早くも二度目の単独ライブ。

前回は大阪でやらせてもらって、今回は大宮。

大阪は向こうから「やりまへんか?」という声で開催し、大宮はこちらからの「やらせてもらえやしまへんか?」の声で開催させていただいた。

単独ライブは、やはり疲れる。

ただ、やることはコンビの時のほとんど変わらない。

ライブの構成を考えて、ネタを考えて、その他諸々の作業をして、あとはやるだけ。

そんな中で、一人となるとネタを覚えるのが大変。

家で一人、歩き回りながらぶつぶつとセリフを入れていく。

リビング徘徊中年。

隠しカメラがあったら、見ている人がイスから転げ落ちるはず。

でも、そうやってしか覚える方法が今の所の僕にはない。

そして、覚えたと思っていても本番抜けてしまうことがある。

今回でいうと自習の時の「大化の改新」が出てこなかった。

なのでユニットネタは本当に心強かった。

そんでもって、ユニットネタがちゃんとウケてよかった。

出てもらってスベって帰ってもらうわけにはいかないから。

初日のオープニングコントが終わった時にはどうなることかと思った。

息が出来ないくらいスベッたから。

舞台上で低音やけどをした。

マジで。

嘘で。

このまま全部スベるのかと思った。

1日目より2日目の方が温かかったように感じたが、それはオープニングコントでとんでもない真空を生み出したせいかもしれない。

あんな出鼻をくじかれたにしては、よくやった方だと思う。

ボクシングでいうと、なんとか判定まで持ち込んだのではないだろうか。

まぁボクシングではないので、ボクシングでいったところで何の意味もないのだが。

単独ライブは定期的にしていきたいと思っている。

次はルミネだろうか。

やらせてもらえたら。

本当はピンになって初の単独ライブはルミネでしようと思っていた。

しかし、ピンになって集客もわからないということで、さすがにルミネが許可してくれなかった。

他所でやって、ちゃんと客席を埋めて、そういう結果を出してからだと。

なので大宮でチケットが2日とも完売したことはとても嬉しかったし、励みになった。

漫才師ではなくなった自分を、観に来てくれる人がいるのか不安で仕方がなかった。

漫才師の時は、漫才をずっとして、舞台で生きていきたいという思いが強かった。

なので、同期や後輩がテレビに出て、いわゆる売れている状態になろうがどうでもよかった。

しかし、漫才師じゃなくなった今、僕はもう売れるしかない。

なので、どうやってテレビに出るかを17年目にして初めて真剣に考えている。

遅すぎ。

遅すぎ謙信独眼竜。

巡り合わせだとか、努力が報われる世界じゃないとか、そんな意見があるけれど、とにかく打席がまわってきた時にしっかりとバットを振れるよう準備はしておきたい。

ボクシングでいうと、しっかりと体重を自分の等級に合わせて、計量に臨みたいといったところだろうか。

ちょっと違うっぽい。

ボクシングのことを詳しいわけでもなんでもないのに、ボクシングで例えようなんて、考えが甘かった。

ボクシングでいうと、ラウンドガールにメインの試合をやらせるようなものだろうか。

絶対に違うっぽい。

もう二度とボクシングで例えたいなんて言わないよ絶対。


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