尻に敷かれ続けた2年半
2年半前、私は京都市上京区のアパートの一室にやってきました。大学生のひとり暮らしらしい、こじんまりとしたシンプルな部屋です。安いカーペット上、ちゃぶ台の前が私の定位置。あまりつけられることのない小さめのテレビと向かい合って、私は大半の時間を過ごしてきました。
部屋の持ち主はよく私に座ってパソコンを開いたり、ご飯を食べたりしていました。背の高い人なので、少し腰が痛そうにしていることもありましたが、私を使い続けていました。
「テーブルを置く広さがないから、座椅子で丁度いいんだよ