しょうり comameの中の人

「コンテンツとして楽しむCMを生み出す」をコンセプトとしたアプリケーション、「coma…

しょうり comameの中の人

「コンテンツとして楽しむCMを生み出す」をコンセプトとしたアプリケーション、「comame」代表のnoteです。 企業理念やビジョン、あるいは個人的な想いなど様々発信していきたいと思います!

マガジン

最近の記事

新年あけました。

よくよく考えると何が「おめでとう」なのかわからない。「今年もよろしく」は、うん。よろしく。 誰かが決めた暦のせいで、というかおかげで、というか。前の年のことはとりあえず置いといて、心機一転頑張りましょーみたいな気持ちになるわけだ。人間というのはやはり都合のいい文化を選び残していくんだなあなんて思う。 今年は正月の帰省をやめた。正月なんてのは家族が集まる口実みたいなものだったのに、それすら出来ないんじゃなんの為にあるのかわかったもんじゃない。紅白やら新春ネタ番組なんてのは実

    • 散歩

      なんとなく、外に出る。帰りにはスーパーに寄って食材を買って、帰る。このあまりにもゆっくりとした生活を幸せと呼ばずしてどうしようというのか。 僕の散歩コースのレパートリーは少ない。下鴨神社に行くか、西の相国寺ら辺に行くかのどっちかだ。自粛期間はかなり頻繁に行っていたのだが、最近は少し忙しくて足が遠のいていたので、下鴨神社に行くことにする。 川を渡る。小さな横断歩道を周りを見渡してから飛び越える。ケーキ屋の前をチラチラ見ながら通り過ぎる。イヤホンをつけたり外したりする。着物の

      • 尻に敷かれ続けた2年半

        2年半前、私は京都市上京区のアパートの一室にやってきました。大学生のひとり暮らしらしい、こじんまりとしたシンプルな部屋です。安いカーペット上、ちゃぶ台の前が私の定位置。あまりつけられることのない小さめのテレビと向かい合って、私は大半の時間を過ごしてきました。 部屋の持ち主はよく私に座ってパソコンを開いたり、ご飯を食べたりしていました。背の高い人なので、少し腰が痛そうにしていることもありましたが、私を使い続けていました。 「テーブルを置く広さがないから、座椅子で丁度いいんだよ

        • それでも

          寒くなってきて、日が短くなった。 授業が始まって、忙しくなった。 なんとなく冷めてきて、動けなくなった。 目の前に精一杯で、先が見えなくなった。 色々わかってきて、簡単に進めなくなった。 さあ、どうする。 退くか、進むか。 別に命も人生もかかっちゃいない。かけたのはちょっとの時間とプライドだけだ。 敷かれたレールに戻るのか。逸れた茂みをかき分けるのか。それとも、アパートの一室で寝転び続けるか。 正解はないし、全て正解だ。俺の、お前の人生だ。他人に文句は言わせない。 だ

        マガジン

        • 代表の雑記
          9本
        • 賀茂川アンダーザブリッジ
          7本
        • comame公式
          2本

        記事

          賀茂川アンダーザブリッジ 最終話

          三月。卒業式で何人かの友人と写真を撮って、一旦家の方に帰ってきた。夜の飲み会までにはまだ時間がある。幾度となく通った出町橋の上で、どうやって時間を潰そうかと思案する。桜はまだ蕾で、柳が相変わらず揺れていた。 ~~~ 一年半前、あの嵐で半壊した出町橋は、補修工事が半年近く行われた。コンクリート製の橋が嵐で壊れたということで、ちょっとしたニュースにもなり報道陣もちらほら来ていた。橋の周辺は当然閉鎖され、僕はしばらくの間姫に会いに行くことができなかった。 半年経ってようやく橋

          賀茂川アンダーザブリッジ 最終話

          賀茂川アンダーザブリッジ 6話

          大水害による橋の流失 昭和10年の大水害では、鴨川の橋の大半が損壊します。このとき無事だったのは、コンクリート造りの北大路橋、加茂大橋、丸太町橋など五橋と言われています。 木造だった出町橋も河合橋も流されました。 現在の河合橋は、この後の昭和13年に作られたもので、欄干のデザインは加茂大橋に倣っています。出町橋は、この時は木橋で再建され、昭和29年にコンクリート橋になりました。 (出町四橋ものがたりより) ~~~ 大学3回生の夏休み。期末試験もなんとか乗り越え、就活の

          賀茂川アンダーザブリッジ 6話

          わりと色々変わったよ

          はいどうも山上です。 今回はナンパしたーとかそういうエッセイではなく、comameについて真面目に色々書こうと思います。さっそく行ってみよう! comameのコンセプトcomameは「CMをコンテンツとして楽しむ」をコンセプトとして今まで構想を練ってきました。ですが、つい2週間前大変な問題が発覚。 「CMが現状嫌われてるのって、コンテンツとして楽しめないからでは???」 気づくの遅せぇよってやつですね。その他にも、既存のCMは著作権関係がややこしい、などの理由もありまし

          わりと色々変わったよ

          賀茂川アンダーザブリッジ 5話

          角と牙を剥き出しにした姫。消える音と落ちた煙草。水を滴らせ、姫を見つめる僕。 夏の深夜、出町橋の下。 ~~~ 7月初旬。そろそろ半袖も板についてきて、サンダル登校に抵抗がなくなってきた頃。期末試験のことを考えないようにしながら、僕は家でゲームをしていた。スマホが震える。 「今日集まらない?」 お久しぶりに飲み会の誘いだった。姫との約束がある土曜日だが、僕は二つ返事で了承した。橋下での恒例の取引にもだいぶ慣れてきたので、1回くらいすっぽかしても大丈夫だろう。明日にでも

          賀茂川アンダーザブリッジ 5話

          「こんな時間に何してるんですか?」

          飲み会終わって牛丼食べて、さあ帰ろう。食べたのがチー牛じゃなくておろしポン酢牛丼だったことは別に謝らない。文章の中で人は自由である。 いつも通り橋を渡って帰ろうとしたが、少し煙草を吸いたくなった。もう2時だし、あまり人はいないだろう。自転車を止めて鴨川デルタに足を向ける。イヤホンから流れる音楽を静かなものに変えて、僕は石のベンチに座った。イヤホンをして自転車に乗ってたのか、みたいな指摘は受け付けていない。文章の中で人は自由である。 煙草に火をつけようとライターを取り出した

          「こんな時間に何してるんですか?」

          賀茂川アンダーザブリッジ 4話

          …にまつわる古典や伝承には様々なものが伝えられており、大きくは「橋を守る女神」「嫉妬に狂った女性」「愛する人を待つ女性」という三つの側面を持つ。いずれもその名のとおり橋に関連した女性であるという点が共通している。 (ニコニコ大百科より) ~~~ 土曜日の夕方に橋の下に行く。豆餅を渡して、本の感想を聞く。新しい本を貸して、帰る。 そんな奇妙だが平和なやり取り(毎回豆餅代360円はかかるのは仕方ない)を、3回ほど繰り返した頃。6月も中旬になり、梅雨が橋上の柳を濡らしていた。

          賀茂川アンダーザブリッジ 4話

          犯行声明

          ジージー…ザー… あーテステス、マイクチェックテステス え、なに、これもう始まってんの まじかーあんま考えてないんだよなあ喋ること あーはいどうも、こま…え?名前出したら駄目?なんでよ。 うるさいなあ、もう、わかったわかった。 では、気を取り直してー どうもーテロリストです。いいのかなこんな名乗りで。とりあえずこの世界、ぶっ壊そうと思いまーす。いえーーい。うわっと、ちょっとハウったわ、ごめんねー。 あ、これを見ている方々、ちょっと怖がらせてしまってるかもですが、

          賀茂川アンダーザブリッジ 3話

          「…は、橋にまつわる日本の伝承に現れる女性・鬼女・女神である。」 (Wikipediaより) ~~~  授業があったりなんやりで、川沿いには一週間ぐらい行かなかった。正確には一度、学校帰り橋下に降りてみたが、飲みの誘いが来たのですぐ立ち去ってしまったのだ。要するにかれこれ一週間くらい姫には会っていない。  一週間も経つと正直、あれは気のせいとか幻だったんじゃないかって気になってくるが、財布の中には豆餅二つのレシートがあるし、下宿の本棚から文庫本一冊が姿を消しているのも事

          賀茂川アンダーザブリッジ 3話

          賀茂川アンダーザブリッジ 2話

          そういえば僕の話をしていなかった。僕は京都大学に通う3回生である。ひねくれた性格なので、東京出身だけど京都に来てみた。今のひとりぐらし生活は退屈と気楽、半々くらいの感想。鴨川より西に住んでいるがうちの大学では珍しいらしい。 桝形商店街っていう、令和にしちゃ栄えた商店街近くのアパート9畳。そこから大学までくらいが行動範囲だ。もちろん通学の度に鴨川を渡る。 その他には、特に言うことも無い。ちょっと前までは彼女がいたこととか、友人は多くも少なくもないとか、そんなもんだ。文章書い

          賀茂川アンダーザブリッジ 2話

          起業のきっかけなんて、本当にこんな感じ

          「じゃあ、ほんとに起業する?」 ニンニクの臭いと共に口からこぼれた。 〜〜〜 コロナなんてまだ大して意識してなかった、3月上旬。周りに合わせて就活の本を買ってみたりしていた僕だったが、彼は違った。 「俺休学するんだけど、お前就活すんの」 「えー、まあお前となにかしら事業やるんだったら俺も休学してもいいけど」 (実際のLINEを引っ張り出してみた) こんなLINEして、次の日くらいににぼ次郎行って(京大付近のラーメン屋)2人でニンニクたっぷりのまぜそばを食べた。手とか

          起業のきっかけなんて、本当にこんな感じ

          賀茂川アンダーザブリッジ 1話

          鴨川デルタ。大学生とミュージシャンと近隣住民の憩いの場。台風の時下半分が沈んだり、春には酔っ払いの若者が溢れたりするけど、だいたい平和な三角州。 2本の川が合流する地点に出来た三角形の地形だ。中学校とかで習うやつ。高野川と賀茂川が合流して、大きな「鴨川」になってる、らしい。僕も最近知った。 これはデルタの北西側、賀茂川にかかる出町橋の下で出会った変な奴と、僕の話だ。 ~~~ 5月初旬。春が一瞬夏になりかけるような日。3回生になって退屈な毎日、普段しないようなこともし始

          賀茂川アンダーザブリッジ 1話

          副代表から見た独断と偏見によるメンバー紹介

          物語の始まりはキャラクター紹介だよね。 ということでどうも、山上と申します。今回は僕らcomameの愛すべきメンバーについてお話したいと思います。 comameってなに!って人→ comameとは お前誰だよ!って人→自己紹介記事 僕から見たcomameメンバー (写真左から、遠藤・渡邊・僕です) 代表の渡邊と副代表の僕、開発の遠藤の3人は京都大学の3回生で同じバスケサークルに入っています。シンプルな友達ですね。今年の3月くらいからこの3人で起業を始め、読書代行とか

          副代表から見た独断と偏見によるメンバー紹介