夢を叶えるnote｜人生の主人公は誰か

つい先日、甥っ子が遊びに来て一緒にドラえもんを見た。
国民的アニメは時代を経てもまったく色褪せていなかった。

STAND BY ME ドラえもん

久しぶりに見たドラえもんは、
のび太くんのポンコツっぷりに舌打ちしまくりだったのだけれど（笑）
最終的に、のび太はのび太だからいいんじゃないか！って
思えるから不思議。

主人公は、何も特別じゃない。むしろ、勉強も運動もできない。
面倒なことはサボりたいし、ずる賢い。
自分が楽をするために、咄嗟の悪巧みを乱発する。

それでも、最終的にしずかちゃんが選ぶのは
出来杉くんではないのだ。

成績優秀、スポーツ万能、見た目もイケメンの
出来杉くんがフラれてしまう。
条件だけ見ていけば、のび太のどこがいいんだ？となるでしょうに。

ふつうの（というか平均点以下の）なんの取り柄もないような男の子。
でもやっぱり、主人公はのび太だからいい。

鈍臭いけれど、仲間思いで真っ直ぐなところや、
ひたむきさと馬鹿正直さはピカイチだ。
ピンチになって発揮される、決して諦めない粘り強さなんかは半端ない。

しずかちゃんにいいところを見せたいばっかりに
姑息な手段を駆使するけれど、
ドラえもんのひみつ道具でカンニングをしてまでして
テストで100点満点を取ったところで、出来杉くんにはなれっこない。
のび太が出来杉くんになりすましてしまっても、
きっとすぐに行き詰まるはず。

当然のことながら、のび太はのび太なのだ。
ましてや、出来杉くんが主人公の話だったなら・・・

水戸黄門や戦隊ヒーローもののような
勧善懲悪なお話になってしまう。

それって面白いのか？？
肝心のドラえもんが登場する意味がなくなる。
きっとつまらない。

のび太くんが絶対的な理由

ドラえもんの主人公は、のび太くんでなくてはダメ。
他の誰にも代わりはできない。

どうしようもなく鈍臭くてポンコツで面倒くさがりでも。

それでも愛される理由は、
自分の資質は誰かと比べて優劣をつけるものじゃないんだよ、って
体現してくれているからなんじゃないかって思うの。

そう、誰でもない、自分にしか成し遂げれないドラマ。
それが人生。

脚本もキャスティングも脚色も、全てが自分仕様。
現在進行形で自分中心にドラマが展開している。

それは唯一無二のもの。他にはない、自分だけのストーリー。

面白おかしくするのも、つまらない平坦なものにするのも、
すべては自分次第ってことか。

のび太のように、
ありのままをさらけ出して勝負することが出来たなら。

ドラえもんもしずかちゃんも存在しない世界ではあるけれど、
リアルな世界でしか味わえないドラマがあるはず。

そしてそれは、他の誰にも代役は叶わないのだから。

自分の人生の主人公は自分で、
それを決めてきたのは自分。（忘れてるだけ）
自分にしかない才能を開花させて生きていくことが
人生の大きな目的なんだと思うんだよね。

試しに、自分が好きな映画やドラマを思い浮かべてみる。

どんなストーリーがお好み？？
主人公は非凡な才能を持っている？？
それとも、ありふれた日常生活を描いたハートフルなもの？？

好みに優劣も、正解不正解もないように、
主人公が有名であろうが無名であろうが、課せられた大切なことは、
やりきること。

この生を存分にしっかり生き抜く。

なぜって、代役はいないから。
途中降板せずに、自分のドラマをエンディングまでやりきる。
それこそが、私たち一人一人がやるべき使命なのだと思う。

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