#350 介護老人保健施設「裏」
こんにちは フミオです。
今日は、#349の介護老人保健施設のつづきをnoteします。
■現在の介護老人保健施設
令和3年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査 (令和5年度調査)の結果について(案)についてから、「(2)介護老人保健施設及び介護医療院における サービスの提供実態等に関する調査研究事業 (結果概要)(案)」から抜粋しています。
上記の画の図表2に介護老人保健施設「超強化型」「強化型」「加算型」「基本型」「その他型」と5つの種類があります。因みに、超強化型32.6%となっています。1500程度の介護老人保健施設に調査を行い、535施設からの回答を得ています。介護老人保健施設は4212施設が母数になります。有効回答率は、35.1%です。
この調査結果では、在宅復帰・在宅継続支援等を行っている「頑張っている介護老人保健施設」を超強化型とした時に、約170施設になります。
■この170施設のできていること
在宅復帰率は、(毎月)介護老人保健施設を退所する人の半数が自宅や居宅(介護保険施設や病院など以外)に退所すること。さらに、ベッドの回転率(例えば、100定員の施設で10人入所して、10人退所する)となること。この他に「在宅復帰・在宅療養支援機能」という指標に基準のポイントの合計70以上の施設が超強化型になります。
この超強化型のイメージは、この記事にお立ち寄りの皆さんはどのような感想や印象になりますか?
いろいろそれぞれの立場、介護を行ている方、現在加療中の方、介護老人保健施設の方・・・などいろいろなこと。また、イメージが全くわかないこともあるでしょうね。
一般的には、在宅へ高齢者を退所させて(している)施設とか、リハビリテーションをうけて身体機能が改善する施設とか、質の高い施設とかになるのでしょうか?
■在宅復帰には、からくりがある
私の個人的なイメージでは、稼働率が高い100定員の施設で毎月のベッドが利用されている率が98%~95%の間のような介護老人保健施設(超強化型)
退所先は、概ね(介護付き)サービス付き高齢者施設を「計画的」に退所させて、そのサービス付き高齢施設から再び介護老人保健施設へ入所するという仕組みを作って、この仕組みを中心に、支援相談員が回していると思います。
この仕組みのメリットは、自宅に戻ることができない(等)家族にはいい仕組みであり、介護老人保健施設、と連携してるサービス付き高齢施設にとってもWin-Winでいいと思います。
また、介護老人保健施設とサービス付き高齢施設を同じ法人で経営している施設は、もっとメリットがありますよね。
■超強化型の介護老人保健施設のメリットを利用するメリット
広い意味で「介護老人保健施設から退所以降の生活継続」を考えてくれる施設と考えてもいいかもしれませんね。
※但し、上記のような仕組みを中心に介護老人保健施設を運営している施設と限定します。←個人的な私の意見
・まず、安定して「在宅復帰・在宅療養支援機能」による指標70ポイントをクリアできるので、もし自宅へ帰りたいと思っている利用者・家族の方の支援にしっかり相談支援にのれているかもしれません。
・自宅に帰えらない(帰れない)高齢者とその家族の方は、介護老人保健施設として相談して、施設を定期的に入退所をする仕組みにのれば、介護をすることは考えなくてもいいかもしれません。
この仕組みにのりながら、特別養護老人ホームへの入所を待つこともできます。
■今日のnote
「なんちゃって在宅」・・・この言葉は、誰がつくった言葉か、わかりません。しかし、この言葉を使って、介護老人保健施設の在宅復帰や回転率を含めた支援を表す方もいます。
本日noteした介護老人保健施設は、なんていうんでしょうか?
今日のnoteは、介護老人保健施設の「裏」の一つかもしれませんね。
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