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#341 「とりつくしま」読書中

こんにちは フミオです。

今日は、「とりつくしま」東 直子著 ちくま文庫についてnoteします。


■「とりつくしま」との出会い

 8月の最後の週に、元同僚と食事をする機会がありました。4月から複数の場所で仕事をしながら、生活する新生活をおくる私です。メンタル的にも、私の方向性におけるポジショニングを確認する上でも月1回話を聴いてもらっています。

その際に、臨床像をつかむ体験を読書会のような場面で、参加者が同じ本を読みながら本の感想を対話しながらできないか?という話をしたときに、この「とりつくしま」の紹介をされました。

正直、元同僚から「とりつくしま」の説明をされても・・・?なんじゃ?という感想しか持てなくて、早速本屋に行って探してきて、11篇のショートストーリーを1日6分間読書にて読書中です。

■「とりつくしま」とは

 いろいろなところで生活している普通の生活者が「死を迎える」、亡くなった普通の生活者が気づくと「とりつくしま係」(生きているうちに抱えた未練を残した生活者に「モノにとりつかせて」未練と向き合う機会をくれる係)イメージ的には真っ白な顔で喜怒哀楽を二つの黒い目のようなもで表す
、もののけ姫のこだまがイメージにちかいかな?

そのとりつきしま係の対話しながら「未練の先にとりつくモノになって、未練の相手と向き合います」

私は、ロージン・トリケラトプス・青いの・白檀・名前まで読んでいます。

■2024年9月6日公開です。

映画も観てみたいですが、原作本を読んでしっかりイメージを創って映画になった作品を楽しんでみたいな~と思っています。田舎では公開されないかもね。

■文庫本の帯には・・・。

 「大好きな人に今すぐ会いたくなる本NO1」とありました。
そんな本でもあるんでしょうが・・・・私には、「普通に生活する者」が生きている時には「見えているのに感じていなかった未練(気づけなかった心、押し殺していた心・・・)」

とりつくしま係という、実はリアルな生活で向き合えなかった「もうひとりの自分」と対話して、モノにとりつくこと・・・そんな様に解釈してしまっています。ここまでの短編では

■「とりつくしま」を読んだあとは、

 元同僚と読書感想を語って、この「とりつくしま」の世界観をもっと味わってみたいと思います。

未練を残してしまった者の「喪失感の回避」「安心感」「思い出の象徴」・・・。生きている側の個人を偲ぶことは多いけれども、亡くなった個人からの視点でかたられるこの話は、まかり間違えば怪奇シリーズのようなこのとになってしまうかもしれませんよね。

■今日のnote

 私の「とりつくしま」の楽しみ方は、始まりのとりつきまでの人の思いの描写と短編が終わる話の終わり三行をフォーカスしています。

この「とりつくしま」を読んだ方が今日のnoteにフラッと足をとめて「とりつくしま」の何度目かの読書感想の追体験ができたらいいな~と思ています。

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