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水風呂のすゝめ

毎日めちゃくちゃに暑い。

ここ数年「拝啓、俺たちへ」のように昼間は太陽とコンクリートと動画配信の三方向から押し寄せる35℃オーバーの熱に挟まれ、夜になっても最低気温が27℃くらいまでしか下がらない。そんな理不尽な東京鍋の中の暮らしが毎年のことになっていて、いつの間にか「どうなってんだ日本…こんな国いやんなっちゃうよ」が口癖になっている。


先日タイから帰ってきた知り合いに「日本の夏の方が不快かもしれない」とまで言われ、そんなわけないだろと思いタイの気温を調べたら、最高気温が30℃そこそこで止まっているのでタイの方が確かに快適のように思える。この記事を書いている時点の週間気温を見た限りだけど、やっぱり東京の気温と湿度はおかしいんだと思う。


そんな猛暑がずっと続いているこの10年くらいの話題は節電とエアコンの設定温度が幅を効かせるようになってしまった。

エアコンの設定温度は何度がいいだろうか?扇風機とエアコンの併用の効果は?なんて話題が夏の風物詩になってしまったんだけど、節電をしつつ気持ちよく涼める手段として水風呂が流行ってもいいんじゃないかって考えている。

蛇口から出てくる水の温度は外気温35℃の東京でも概ね25℃前後なのだから、エアコンをずっと回しているより健全だし何より水風呂でぽちゃぽちゃ遊んでいるのはとても楽しい。


考えようによってはもう日本の夏は天然サウナなのだ。

もちろん外気温はサウナほどにはならないけれど、ぶらぶら外出してエアコンの切れた家に帰ろうもんなら極限の不快感が待っている。サウナの後の水風呂よろしく、不快感MAXの日本の夏を堪能した後に水風呂にポチャンと入るのは最高だ。


そんな訳で8月に入って以降、週末の昼下がりは水風呂でのんびりしている。

外気温35℃を超える真夏の昼下がりに窓を開けて水風呂に入っていると、いつもは暑さを助長する蝉の声も心なしか心地よいのでお盆休みにはぜひ酷暑の水風呂を試してみてほしい。サウナがブームになったのだから水風呂がブームになったっていいじゃないか。


とはいえ水を張ったバスタブに体を沈めるだけだと何にも面白くないので、水風呂の目的と楽しい水風呂タイムに必要なものを書き出してみる。

水風呂の目的と設定温度

そもそも水風呂とはなんぞやと調べてみると、日本における水風呂は夏場に体を洗う目的の行水としての性格が強かったらしい。どちらかといえば沐浴に近いものがあったようだ。

この記事でお薦めする水風呂の目的は手っ取り早く寒い思いをするためでも節電でもなく、もちろん体を洗うためでもなく、このクソ暑い夏に適温よりちょい低めの水にポチャポチャ浸かりながらリラックスすることを目的としている。


目的がリラックスなので、すごく冷たい水ではなく35℃程度のぬるま湯を膝下くらいまで張っておき、あとは冷水を加えて行って適温を探すのが良い。しばらくすると外気温と体温で水がぬるくなるので冷水を足していくことで水風呂を維持する。

バスタブトレー

まず何よりも必要なのがバスタブトレー。

昔コムドットやまと、中町綾あたりがちょうど良いサイズの木製トレーを作っていたけどいつの間にか廃盤になっていた。もう一度買おうとしたら無くなってたので引っ越しの際に捨てちゃったのが悔やまれる。

今はいろんなメーカーがバスタブトレーを作っているので好きなものを選べば良い。

プラスチック製だと雰囲気台無しなので天然素材のものが良いんだけど、天然素材のものは使った後にきちんと干しておかないと腐ったりカビが生えるので注意。

クナイプのバスソルトはどうだろう?

良い香りは水風呂に大切な要素。

個人的なおすすめはクナイプのグーテナハトなのだけど、お試しアソートを買ってみるのが良いと思う。お金がある人はMARKS&WEBもいい。

タオルと飲み物

バスタブトレーの商品解説画像になぜか載っていないけど絶対必要なのがタオル。

水風呂に入りながら映画見たりラジオ聴いたり鼻の穴をいじったり本を読むときに指が濡れていると思うように操作できないので、フェイスタオルくらいの大きさのタオルをトレーの上に乗せておくと良い。

あと忘れちゃいけないのが飲み物。水風呂で身体が冷えるので暖かい紅茶をトレーの上に置いておくと良い。

Kindle Paperwhite かiPad

飲み物と良い香りが揃ったら次はエンタメを水風呂に持ち込みたい。

映画観るもよし音楽聴きながらぼんやり水風呂に浸かるのもよい。バスタブトレーに置いておけばとりあえず映画も音楽もまかなえるけど水没には注意。

本を読みたい人はタブレットを水没させても困るし紙の本を水風呂に落としても終わりなのでおすすめしたい。いつの間にか防水仕様になっていたので、水風呂に落としても(多分)大丈夫。


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