ゆめからさめて→

共犯ショコラ、首謀者の須藤です。どんどん悪そうな肩書きになっていってますね。発案者は我らが志子田憲一です。

7/18、共犯ショコラの初めての公演『←ゆめうつつから→』の劇場公演が幕を下ろしました。

原形ができたのは一昨年のこと。コロナで一旦流れていたのが、昨年の夏に岩瀬さんに脚本を依頼したところから再び動き始めました。

岩瀬さんらしい空気感がとても好きな『淡いコイの逝き先』

音の遊び心が素敵で、時流にも合っていた『神楽の言霊祓い』

こんな男性キャスト3人がいるんです!とボイスサンプルをお渡しして書き下ろしていただいた『宇野と佐野』

素敵な作品を生み出してくださって、キャストのみんなや音照スタッフも快く引き受けてくださって、私たちの「ゆめ」が始まりました。

ゆめは、決して幸せな景色だけを見せてはくれなくて。なかなか思うように出来ない自分へのもどかしさで、キャストやスタッフとぶつかってしまったり。コロナへの不安もあって心が折れそうでした。

でも最後までやり切れたのは、岩瀬さんの物語を届けたかったからで、だいすきな3人の役者のお芝居を、誰かに好きと言ってほしかったからで。

受付でお客様が1人、また1人と来てくださる度に、泣き出してしまいそうでした。ありがとう。だいすきです。私たちのところに来てくれて、ほんとうにありがとう。

データのご予約もね、こんなにたくさんいただけるなんて思ってなかったんです。遠方の方や、中には海外から私たちの物語に触れてくださった方々がいます。ああ、そんなに遠くまで届いてくれるのか。楽しんでくださる方が、いるんだ。

そして2週間の健康観察期間を終えた今、やっと安心して「やってよかった」と思えます。

胃に穴が開きそうな不安もなにもかも、過ぎ去りました。私に残ったのは幸福なゆめです。そして少し現実を生きて、またきっとゆめを見ます。

もしかしたら、他の誰かと。新しい共犯者と。そして優しい目撃者と。

私たちがまた何かを企むとき、そばに居てくれたら、見ていてくれたら嬉しいです。

共犯ショコラ 須藤あつみ

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