【宮崎のU29】自分がここにいる理由は “人” にあるー二上 拓真
こんにちは!colorvanメンバーの外山です。
これからKINAIYOに関わる宮崎やcolorvanメンバーの紹介をしていきます!
第一弾は綾の手紬染織工で働く二上拓真さんです。
日本の原風景を残したい。宮崎の染織工房で “従業員” として働くこと
今何をしているか、ですか。難しい質問です。
一言で言い表せれなくて宮崎の伝統的工芸品である織物の若い担い手だったり、小石丸という品種の蚕を育てる養蚕農家的人間だったり、古法の藍染めを行い、管理する人間だったり。職人とも言われるのですが、個人的にはとも違ってて、ぴったり当てはまる表現がないんですよね。だから肩書きとか職業問われたときは「ただの従業員です」って答えます。
特徴的なのは、従事する仕事の中で糸や生き物と戯れて、好奇心を探ってること。ゼロから入った業界だから知らないことが溢れてて面白いことがいっぱいあるんですよ。こんな感じ。
あとは今僕は自分が従事する手仕事と、工房を主宰する秋山眞和という人間にものすごく価値があると思っているので、どうやったらその価値を形にできるか考えてます。
その先生が今の仕事をやってる理由のひとつに “日本の原風景を残したい”っていうのがあって。それを僕の中で再解釈して世間に伝えることができたらなって思って、その風景を担う方法を一緒に考えて実行してくれる人を探したりもしています。
自分はもともと宮崎出身ですが、宮崎で働きたいと思ったわけではなく、結果的に働く場所が地元の宮崎でした。というのは、先生と出会ったのが大学3年のときで、4年生の夏に悩んだ結果 “これだ” と思ってまっしぐらにお願いして受け入れてもらったんです。
工房で自分みたいな若者を雇うのも容易ではなく、先生が覚悟を持って自分を受け入れてくれたので、今は自分のできることで最大限応えたいと思っていて。宮崎にいる若手としてできること、綾町の工芸の担い手としてできること、先生の意志を直に継ぐものとしてできること。自分が誰かに対して必要なコマになれるなら、それにまっすぐ頑張ろうと決めています。
素敵だなと思う人と「一緒に仕事をする」こと
KINAIYOに関わろうと思ったのは、きょーすけさんから「ふたちゃん!」って声をかけてもらったので(笑)なんか、きょーすけさんから頼まれたらなんか「いいよ」ってなるんですよね。「宮崎帰ってきたから飲み会やる!来てよ!」のノリと一緒くらい。
これはきっと、きょーすけさんへの信頼が担保されているからで。きょーすけさんって熱量すごくて、常に愉快な仲間たちがいて、その愉快なお仲間の皆さんも素敵な方ばっかりなんです。その本人とお仲間さんの関係性で、きょーすけさんへの信頼感というか安心感って多分強くて。
なんか素敵じゃないですかそういう人。僕が裏側を知らないだけかもしれないですけど(笑)そもそもが僕が尊敬する人のつながりで出会ったんです。なので、間違いないと思っています。そう、あとはなんか自分と仲良くしてくれた人、会った回数は少なくても素敵だなって思った人と「一緒に仕事をする」っていうのは僕にとってすごく嬉しいことのひとつなんですよ。
特に学生時代のご縁って仕事ではなくて、相談だったり飲み会だったり一方的にこちらがエネルギーをもらうだけだったので。だから、きょーすけさんみたいな人とそのお仲間さんたちと、飲み会だけじゃなくて、“仕事” の紐帯を持てたら僕は幸せだなと。
実はこの写真で身に着けている手ぬぐいは僕が染めたものなんですよ。
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