【ECサイト】作成前に決めることが多い!心して準備せよ

やっと子どもが寝てくれました…
最近、仕事はバタバタだし、子どももべったりで記事を書く暇もなく。
今日は夜に少し自分の時間が持てそうな感じだったのに、結局22時過ぎてやっと時間ができた感じです。
子育て、家事、仕事のバランスはなかなかにハードです。
さて、今回の記事はECサイトをこれから始める方、検討中の方、なかなか売上が伸びなくて悩んでいる方に読んでほしい内容です。
制作上の愚痴も多々出てきますが、基本的には気を付けましょう、という内容です。

ECサイトの受注の際に気を付けていること

私は長年お付き合いのあるお客さましかECサイトの製作は基本受けません。
理由は決めることが多い+信用・信頼関係がないと製作も公開後の運用も難しくなるからです。
私自身の話をすると、これまでECサイトを作ってきたほぼ全てと言っても過言ではないほど、D2Cのお客さま案件ばかりです。
ここまで偏りがあるのも珍しいと思うのですが、一般的にECサイトを作るであろう小売り業とかアパレルとか…ほぼ受けておりません。
何かの製造業の方が個人売りしたいというケースでお引き受けしています。
コーポレートサイトの製作などで関わってそのまま個人売りするのはどうしたらいい?みたいな感じでECサイトを作ることが多いです。

個人売りしたい=ECサイトという考えは持っていなくて、ターゲットによってはどこかの卸売会社を通した方がいいんじゃないという提案をすることも多いです。
ただ、自社のブランド力を高めたいとか安売りしたくないという会社さんが多いので、必然的にECサイトという流れになるケースが多い感じです。
多いと言っても私の場合は、どこの会社でも受けるわけではないので、1・2年に1回くらいのペースでしか製作しておりません。
作るのは作るけど、売るための努力とか顧客対応が自分でしようとするかは口を酸っぱくしてお伝えしています。
大企業や小売業でない限り、自社で頑張らないと話題にも上がらないし、売上0が続くなんてことは普通にあります。
中小企業や零細企業、個人経営の場合、ECサイトの販売のための潤沢な広告資金があるところはほぼ皆無なので、ある程度自分で工夫して何とかやっていく覚悟があるかは製作前に確認しています。

いい商品だけでは売れない

製造業の方で圧倒的に多いのは「いい商品を作ること」に特化して、売り方や見せ方が疎かになるケースです。
これはコンサルとかやってる方には理解してもらいやすいかなと思います。
いい物が作れたら勝手に売れるのは、昭和の時代。
正直、昭和の時代でもいい物が作れても勝手には売れないと思いますが、この感覚から抜け出せない経営者は多いです。
私は好きな言い回しではないのですが、「いい商品を世に知らしめたい」と考える経営者は多いと思います。
うちのオリジナルだから…と言って見せてもらった商品でも、どこかで見たことがあるなと思ってgoogle検索したら出てくる出てくる…。
この商品については揉め事が嫌だったのでその時はあえて指摘はしませんでしたが、後日似た商品ありますよ、とちゃんとお伝えはしました(苦笑)
自社の商品が一番と思っている経営者の方は多いので、ECサイトを作る以前に話し合いしておく、信頼関係を築いておくことは大事だなと思います。
類似商品の指摘をしただけで怒り出す経営者も中にはいるので…。

理性では「いい商品だけでは売れない」と分かっていても感覚的に「いい商品なら自然に売れる」と思っている経営者は驚くほど多いです。
指摘すると最初は分かった感じで理解を示してくれるのですが、突っ込んだ話をすると「うちのは○○だから…」みたいな感じで特別だと感じている経営者は多いです。
自社商品に自信があるのは大いにけっこうなのですが、客観的な視点は絶対に必要です。
業界内で有名でも個人売りするなら0スタートと同じです。
ただ、業界内で有名な理由が技術力の高さとか知財の豊富さとかなら十分太刀打ちできるとは思います。

初めてECサイトを作るなら決めることは多い

ECサイトを作る時に一番沁みるのは打合せ時間の長さと質、量です。
本業で取引先と受注量を確保した上で新規販売先としてECを選択する経営者が多いので、ECサイト制作時に決めることが多いということを認識してもらところからスタートします。
今までBtoBでやっていた会社が突然BtoCを始めると言っても正直無理があります。
1人株式会社ならいざ知らず、だいたいのケースで製造工程で複数人のスタッフを雇っているケースが多いです。
その場合、受注があった場合のオーダーの流れはどうする?とか現実的な流れに落とし込んでいくのはけっこう骨が折れる作業です。
BtoBと違うのは相手が個人ということです。
当たり前と思う方も多いと思いますが、実務に落とし込む過程でこの事実を自社の都合のいいように思いこんでしまう経営者は多いです。
経営者と何度も書いていますが、零細企業、中小企業との取引では売上規模に関わらず経営者がECサイト制作に直接関わってくるケースが多いように感じています。
実際の運用者は事務方のスタッフが担当するケースが圧倒的に多いのですが、制作時に表に立ってくるのは経営者が多い印象があります。個人の課感覚の問題かもしれませんが…

さて、タイトルの話題に戻りましょう。
初めてECサイトを作る時には決めることが多いです。
受注生産やオリジナル製品を販売する場合は、製造可能な数量か、配送は?送料は?やり取りは?…など決めることが多いです。
小売業などで仕入れしてそのまま販売するなら在庫管理など問題点が洗い出しやすいのですが、受注生産となると原材料の在庫は?製造完了までの納期や人材、材料の調達の有無など多様な問題点を潰していく必要があります。
お客さま側で確認していただくことと、ECサイトでできる設定内容なども潰していく必要があります。
配送なども確認していただく必要がありますが、問題になるのは、重量物と嵩張る物です。
軽くても嵩張る物は送料が高くなる傾向がありますし、重量物の場合は送料以外にどこまで配送してくれるか、不在時の対応や長期不在時の倉庫保管料の有無など、細かなことに感じるかもしれませんが、実際に運用する際には避けては通れない課題の1つになります。

後は誰がいつ、どうやって受注確認し、受注製造のオーダー処理をし、商品の品質維持、配送、過失に関する保証等の処理をするのか…など実際の処理を誰がいつするのか…は大きな問題です。
経営者家族が独自で運営・運用する場合もあれば、スタッフさん任せにする場合もあるし、ここはさまざまなケースが考えられると思います。

実務担当者を交えて決めることを強くお勧めする

今日判明した衝撃な事実だったのですが…
受注、受注生産、発送等の一連の流れを事務担当者と確認してくださいと何度も念押しした案件があったのですが、実務担当者と今日電話で話していて全く経営者から相談がなかったと聞きました…
なので、何がどうなっているか全く分からない…と。
これには唖然として、今日の午後は具合が悪くなるほど一時的に落ち込んだのですが、似たような事例は別会社でも発生したのですで、経営者は実務担当者を軽く見ていませんか?と個人的に感じた今日この頃でした…
経営者たるもの、経営判断はぜひ経営者本人が行ってほしいのですが、ECサイトのように実際の実務を行う人を排除できないような内容から打合せに実務担当者を外すのはおすすめしません。
実務担当者だからこそ分かる内容も多いので、ぜひきちんと実務担当者の話に耳を傾けてほしいです。
実務担当者によっては自分が楽になる方法にしか返事をしない…という人もいますが、きちんと話を聞けば判断できるはずなので、ぜひとも話をきちんと聞いてほしいものです。
実務担当者は決して楽したいわけでもありません。
これはいろいろな担当者と話していて感じますが、零細企業や中小企業に勤めている人ほど正義感や仕事への義務感が強く、大企業や行政など縦割りで仕事をしている人の方が決められた仕事以外への拒否感が強いような印象を受けています。
今までにきちんと業務をこなしてきている方なら新しくECサイトの担当者になっても意外に新規業務をこなしているような気がします。

まとめ

ECサイトを新しく作る場合、検討中、作っただけで売上が上がらかなった方へ、実務担当者の声も聞いてみましょうという話。
実務担当者は受注があって初めて仕事を回すというような側面もあると思いますが、、ECサイトを作る際には「売る」「販売(受注)」「納品」「入金」までのサイクルがうまく回らないと継続的な売上にはなりません。
いろんな書籍、ブログ、サイト…で同じような解説は多々ありますが、基本はどれも同じです。
経営者の方は、実務担当者やマーケティング関係の方の話に耳を傾けて…
実務担当者の方には、経営者や販促関係の方の話に耳を傾けて…
というのを感じることが多いです。
話をすればすぐに解決するのに…と思うことも多いし、経営者夫婦が自分たちだけで情報を取り込んで何とか判断しようとしている姿もよく見ます。
それぞれの会社のスタンスによって判断は変わりますが、話し合いで解決するのに…と端から見て感じることは多いので、悩んでいる方はぜひ該当の担担当者や経営者と話をしてもらいたいものです。

子育てと両立しながらデザイナーやってます。 フリーランス歴9年、法人成してもうすぐ3期目。基本ノンプログラマーですが、wordpress、shopfyなどカスタマイズ好きでいろいろやってます。 この記事がみなさまのお役に立てますように!