「COLORS2023秋」の反省会
16時半過ぎにCOLORSスタッフのますいさんが来て、店の閉店後「COLORS2023秋」の反省会。今日はストーブをつけていても夜は寒かったですね。
すでに出展者の方々にはGoogleフォームで今回の感想や提案を頂いていたので(ご協力、ありがとうございました!)各々が事前に目を通してきた雑感を共有するところからはじめる。
COLORSの雑感
COLORSの2日間は、対話の誠実さを改めて実感した機会でした。
今回の企画書には以下のような文章がありました。
“きっと誰もがもっているなにか”を知るためには、人が生み出したモノとかサービスを語る以前に、その人がそれをしようと思ったきっかけや考え、思いといったところに共鳴できるようなきっかけづくりが必要だと考えていました。
共鳴するためには「対話」を重ねる。そのために体験を共有するワークショップやお話会が開催され、そこでの景色はCOLORSならではだったと思います。
SNSを信じていないわけではないけれど、実際に会って対話をすることでやりとりできるもの、それはことばだけでなく、ニュアンスとか、空気感とか、居心地とか、そこでの実感を信じてゆきたいと、改めてかみ締めた2日間でした。
出展者の方々の感想にも「たくさんの方々とお話ができてとても楽しく、インスピレーションも頂けた」「物販中心のマルシェでは(お客さまと)じっくり話すことはなかなかないので、その点でも単なる売り上げに勝る収穫がありました」「自分をどう表現するか考える機会になった」「それぞれの日常になにかを持ち帰っていただけるような時間になった」「それぞれの思いや、考え方、それまでのストーリーや、ふだんでは聞けないこと、見えないところ、ふだんでは出会えない人や商品に出会えたり、ご意見を頂けたり、有意義な時間でした」という参加しての充実感がうかがえました。
と同時に売上的には厳しかったという率直な感想もありました。この点でいうとCOLORSは一度に100人も200人も集める規模のイベントではないので、同じイベントというくくりで語られる既存のマルシェやマーケットに出展したときの売上と比較すると劣ってしまう。けれど、それ以上の充足感を持ち帰ってもらえるような機会にしたいと考えています。(もちろん売上も大事だからそれに対してのアプローチもしてゆきたい。その提案は後半で)
次回の課題
次回の課題は今のところ大きく分けて3つ。
①告知のタイミングについて
もう少し早く告知ができていたら…という意見が多数ありました。今回の一番最初の告知は11月2日なので約2週間の告知期間はありましたが、会期当日ぎりぎりまで出展者紹介の投稿が続き、終盤の告知になってしまった方々は確かに直前な印象がありました。僕らのハンドリングがうまくいきませんでした。その反省も踏まえて次回の開催は…
今回の開催時、事前に出展者さんとは出展内容の打ち合わせをしたり、これまでの活動のお話を聞いたり、自己紹介文を一緒に考えたりなどしてきました。僕ら自身がその過程を通して出展者さんのことを深く知るきっかけになりましたし、そのときに関心を持てたことが、自信をもって出展者さんたちを紹介することにもつながりました。
このあたりのやりとりには思っていた以上の時間と労力がかかってしまったので、次回はゆとりのあるスケジュールを立てました。
②イベントの全容がわかりにくい
同時にワークショップやお話会が開催されていて、インスタへの投稿だけでは情報が断片的で全容が把握しきれないという指摘もありました。
インスタと同時並行してnoteにも出展者情報の詳細を掲載していましたが読んでもらえていたのかな。PV数は2週間で1,000PVを超えていましたが、実感としてはnoteをくまなく読み込んで計画を立てて来店されている方よりも、なんだかわからないけれど楽しそうだったから来てみましたと話される方が多かった。
スマホで閲覧した場合、インスタの投稿よりもnoteの方は長文は読みやすいので引き続きnoteでの発信は続けてみるとして、ワークショップやお話会の開催時間はタイムテーブルを作成して、視覚的にもわかりやすいかたちにしたいと思います。
あと、出来事をちゃんとアーカイブしてゆくという意味でもインスタよりもnoteの方が整理しやすいので今後も併用してゆきます。インスタだけでなく、このnoteもチェックしてくださいね。
③「対話」を想定した準備、会場づくり
当初、僕自身の構想では今後イベントの規模を大きくして、いずれは赤穂公民館のホールや図書館前の中庭を使って開催できるようなイメージを持っていました。雑居ビルの2階と3階という限られた人だけが知っているクローズドな場所はなく、もっと多くの人に開かれて、人々の生活に組み込まれている馴染みのある場所でやることが地域にも根付いてゆくイベントになるのではないかという仮説がありました。
でも実際開催してみて、ある出展者の方から言われたのは「これはトオクという空間で、室根さんとますいさんがこの場にいて出展者同士や出展者とお客さんとの間に入っているからできたことだと思う」でした。
ますいさんと僕の人脈の中からお声がけさせて頂いて、その方々がトオクの什器を使ってブースをつくり、場が生まれる。店内に10人もお客さんがいれば現場の熱量は高く、伝播しやすく、ふだんはなかなか話が苦手なひとでも声が掛けやすい、声が掛けられやすい場になっていたのは、トオクの店内の雰囲気や会場のサイズ感と、僕ら自身がワークショップに参加したり、出展者とお客さんの会話の中に入っていった(おせっかいにも)、それが場の空気づくりになっていると。それは僕が当初イメージしたCOLORSのかたちとは違ったけれど、良いのか悪いのかの判断はもう少し先にするとして、しばらくはこの規模感でやってみよう、この規模感での精度をあげてゆこうと今は考えています。なぜなら今回の出展者の方々も会場の雰囲気や居心地がよかったと言ってくれたので(まぁ雰囲気悪かったとはいいにくいだろうから、この辺りは過信しすぎないようにだけど)。イベントが大きくなるのは自ずとそのときが来れば来るのでしょう、たぶん。
今後の予定
2024年の開催について
2024年5月頃に「COLORS2024春」、10月~11月頃に「COLORS2024秋」を開催予定です。年2回、トオク(もしかしたら次もお隣の926BLDさんの場所もお借りしながら)で開催する方向で準備してゆきます。
出展者の公募というかたちはとらない
今回のCOLORS後、次回の出展のお問い合わせなど頂いています。
ただ、まずはCOLORSの会場の雰囲気だったり、トオクという店を見ていただいて、ますいさんや僕と会って一度お話してみて、双方によいイメージがわいてから出展の話ができたらいいんじゃないかなと思っています。なのでイベント出展者の公募というかたちはとりません。
まずはご来店いただいた方からお話をさせていただいて、一緒にどんなことができるか考えてゆく方が、お互いのミスマッチが防げると思いますし、より出展内容に合わせたブースづくりやタイムテーブルが組めると思います。
別冊COLORS(仮)の構想
ひとまず2024年のCOLORSは年2回の開催予定ですが、その2回の開催に入りきらない企画を別冊COLORS(仮)としてやったらいいんじゃないかというアイディアも出てきました。
それはすでに今回のお声がけで実現できなかった方々が少なからずいたことがあります。
出展内容によっては大人数がいる場よりもよりクローズドな環境で開催したり、平日の夜に開催したり、1回のお話会の集客人数も多くできたりと、よりオーダーメイドの感覚をもって出展者の方とかたちにしてゆきます。
具体的には音楽ライブ、トークイベント、上映会の要望やアイディアがあります。
COLORS自体は対話を重視するイベントであるので、ガシガシ売りたい!という方は別冊COLORS(仮)としてガシガシ売る方法を一緒に考えてゆけたらいいですね。僕が教わりたいくらいですが。
ますいさんと僕はコンサルでもディレクションができるわけでもありませんが、話は聞けます。人に話すことによって考えが整理できることってあるので、個人活動をしている方々って意外とこういうこと聞きたかった!ってこともあると思うので、そういうところからお手伝いができればと思うし、僕ら自身のやりたいことも抱き合わせで実現させてもらえたらと考えています。
最後に(いや、はじまりか)
そのひとのもつ熱量や才能が一番よいかたちで実現することを目指してCOLORSは第2回へ向かいます。なんか今、書いていて選挙立候補者の胡散臭いキャッチフレーズみたいで自分にがっかりしてますが(すべての市民が活躍できる場を目指して!みたいな)、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
(COLORS 室根)
COLORSへの意見、要望など問い合わせはこちらのメールアドレスまで。
noboruto.kamibako@gmail.com
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