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英国美容室事情

英国に住んでいたのは、20年近く前のことになる。が、北欧に住んでいた数年前にも、英国に遊びに行って、さほどの変化を感じなかったので、今でも参考になるかもしれない。

前の記事で、「ロンドンには日本人向けの、日本人が施術する美容院が二件ほどあった」という話を書いた。当時(20代の頃)は、美容に関して、資金を注ぐ、という観念がなかったので、髪染めも、前髪カットもセルフ。

但し、美容師留学生にカットだけしてもらえるチャンスが、稀にあった。

日本から英国への美容学校留学の生徒さんに出会った。ロンドン・ビダルサスーンの生徒だと言ってたっけ…

彼らは数年日本で美容師をやり、お金を溜めて、さらに腕を磨くべく、(もしかしたら忙殺される日々の生活をリフレッシュするべく)数か月の滞在で、異文化と、英語と、新たな技術に出会うために渡英してきたのである。が、英国は生活費が高い。学生ビザ入国なので、表立ってバイトはできない。そこで同国の人の髪を切り、謝礼を頂く、ということで生活費の足しにしていたのだと思う。強者になるとパーマ液や、カラー剤まで持ち込み、という人もいた。

現地でそのような機会を知ると、日本人同士一気に口コミが広がり、今日は誰だれの部屋で、4人まで可能、とか、そう言う感じでうまくやっていたと思う。

しかし、美容師留学生には期限がある、サマースクールとか、数か月とか、で帰国してしまう。つまり同じ人に何度も施術してもらうことはなく、一期一会のチャンスで終わってしまう。

行きつけの美容院だと、生え癖やら、気になる箇所、ちょっと冒険したい気分まで察知してくれて、大体満足がいく。一期一会では、それがない。



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