56_ストライプによる課題「大阪のおばちゃん」[color shcheme storage]〜配色の貯蔵庫(4)

画像1 前回は「芦屋のマダム」のイメージをストライプで表現するという課題を紹介しましたが→https://note.com/colorfulvision/n/n657b9596b779今回はpart2「大阪のおばちゃん」。画材は同じく「日本色研トーナルカラー93」を使用しました。
画像2 はい、「大阪のおばちゃん」。さすが元気よく陽気な色が並んでいます。今回も一部の課題作品を紐解いていきましょう。
画像3 左:学生作品。コンセプトは「派手で生き生きしたおばちゃん」。右:講師提案。選んだ色は良いと思うので変更せず。ただ何となくまとまりがない感じがしたので面積バランスを考えて画面を整えました・・・が、一見色がランダムに並んだ学生作品の方が伸びやかで生き生きしている感じがします。「まとめる」ことが必ずしも良いとは限らないのだなと思いました。
画像4 左:学生作品。コンセプトは「馴染みやすくてデンとしてるおばちゃん」。右:講師提案。ではもう少し「デン」とさせましょう、ということで大きな面積に黒を入れて重量感を+しました。画面のインパクトが強くなったと思います。
画像5 左:学生作品。コンセプトは「下町(天六あたり)のカワイイおばちゃん」。右:講師提案。色調も面積配分も緩急があり心地いいバランスの画面だと思います。なのでオレンジの部分と黄色の部分を取り替えてみるだけにしました。大きな面積の色が入れ替わると同じ色の組み合わせでも少し印象が変わるのは当然ですが、簡単に配色バリエーションを増やすテクニックでもあります。
画像6 左:学生作品。コンセプトは「動きがあるおばちゃん」・・・笑。細かい分割が落ち着きがなく、活発でセカセカしているイメージが上手く伝わってくるように思いました。色合いも楽しくてカワイイからそのまま使って分割と面積バランスを変えてみました。ちょっとだけ「スポーティなイメージ」を勝手に付加することにチャレンジしてみたのですがどうかな?
画像7 左2列が「芦屋のマダム」、右2列が「大阪のおばちゃん」。同じストライプでも選ぶ色や分割によってイメージが違います。「陽気さ」がコンセプトに入ると暖色系が増える・・・など色とイメージの関係について様々なことを改めて実感。これが「芦屋のおばちゃん」「大阪のマダム」だとまた違った結果になったのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?