55_ストライプによる課題「芦屋のマダム」[color shcheme storage]〜配色の貯蔵庫(3)

画像1 前回ストライプによる配色を取り上げたのですが→https://note.com/colorfulvision/n/n2be08843727d以前学校の課題でもストライプを使っていた時期がありました。改めて見直してみるとなかなか面白い課題だったので紹介します。
画像2 使った画材はよくここで取り上げているトーナルカラー。このようなカラーペーパーを使った課題の場合、カッターと定規で作りやすい「直線」を使ったストライプは課題の時間短縮にもなりますし、使用する色はもちろん面積配分や色の配置によって様々な表現が可能になります。
画像3 例えば提示されたイメージをカラーストライプで表現するという課題。これは「芦屋のマダム」のイメージがテーマです。カラーストライプにはコンセプトが添えられていますので、それに沿っていつものように講師によるリメイクも交えて紹介します。
画像4 左:学生作品「リッチなマダムのイメージ」。暖色系や寒色系を使わず緑系統や紫系統を使ってほどほどクールに品良くまとめ、黒でしっかりと締めています。右:講師提案。使用色はいっさい変えず面積のバランスにコントラストをつけ、「リッチ」というキーワードとリンクするように黒を強調して重厚感を+してみました。
画像5 左:学生作品「しっとり穏やかで粋なマダム」。なるほど。よくできています!右:講師提案。やはり色の変更はいっさいせずに面積バランスを変えてみましたが・・・うーん、学生作品の方が好きかも(笑)
画像6 左:学生作品「華やかで活動的なマダム」。うん、確かに。高彩度な色を大胆に使っていますが品良くまとまっています。右:講師提案。いつも面積のコントラスト大きくするパターンでリメイクすることが多いので、敢えて分割を細かくしてみました。使用色は変えていません。分割を細かくすることで「動き」が出ます。「活動的」というキーワードに乗っけてみたのですが・・・どうでしょうか。
画像7 左:学生作品「リッチで重厚感があるマダム」。重厚感を意識して暗めの色でまとめてみたのですね。右:講師提案。コンセプトはわかるのですが、重厚感だけではなく「リッチさ」を加えてみたくなりました。使用色や面積配分は学生作品のまま、そこにほんの少し「暗めの黄」を加えてみました。暗めの黄は暗い色に挟まれるとゴールドっぽく錯覚します。分量にして1〜2%ですが、画面に華やぎが加わったのがお分かりかと思います。
画像8 今回は「芦屋のマダム」のカラーストライプを紹介しました。他にもあるので次回以降に随時紹介していきます。因みにこの課題を実施した時のタイトルは「カラーバーコード」としていたのですが、まあどちらでも。

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