63_「色彩検定」よくある質問
Q1.どこが主催しているのですか?
公益社団法人色彩検定協会が主催しています。
文部科学省後援ということもあり、各種教育機関をはじめ、色彩関連の検定試験としては最も広く多く受験されています。
Q2.どんなレベルですか?
色彩検定は1級、2級、3級、UC級があります。
3級は基本色彩理論、2級は基本理論に加えて実践的な視点で色を学びます。
2,3級の合格率は70%強で高めな印象を受けますが、当然勉強せずに合格することは難しく、勉強を始めると意外に難しいと感じる方が多いようです。
1級は様々な分野のプロフェッショナルや色彩の指導者を目指す人向けです。
1級の試験は2段階になっていて、1次試験に合格した人のみ2次試験に進むことができ、1次試験は他の級と同じくマークシートですが、2次試験はカラーカードを切り貼りする実技になります。(カラーカードが配布されます)
詳細は検定協会のHPをご覧になった方が早いのでURLを貼っておきますね。
Q3.カラーコーディネーター検定とどちらがおすすめですか?
よく聞かれる質問ですが、どちらでもいいです。
ひょっとして「カラーコーディネーター検定」という”カタカナ名の方がカッコ良く感じる”方がいらっしゃるかもしれません。
東京商工会議所が主催するカラーコーディネーター検定は数年前に”○級”が撤廃され、「スタンダード(初級)」と「アドバンス(中級〜上級)」の2つのレベルに設定されています。詳細はHPへ→https://kentei.tokyo-cci.or.jp/color/
ちなみに試験は全てオンラインのみになっています。
私個人の意見ですが日本色研のカラーカードを使って学習する「色彩検定」の方が「感覚的に力が付く実感」が若干得やすいと感じています。
Q4.独学で合格することは可能ですか?お薦め参考書は?
検定対策講座を受講する機会がない場合、独学で合格することは可能です。
書店には似たような参考書がたくさん並んでいて迷うと思いますが、まずは「色彩検定協会公式テキスト」を購入することが大事です。
公式テキストは日本の色彩界を牽引していらっしゃる深い専門性をお持ちの先生方が執筆されていて、ずっと色彩の勉強を続けていくための「INDEX」としても大変有効な教材となり得ます。
試験は公式テキストの内容から出題されますし、特に最終的に1級合格を視野に入れているなら必ず公式テキストを購入されることを強くお薦めします。
そして市販されている過去問題集等で試験形式に慣れることが重要です。
Q5.どれぐらいの期間勉強すればいいですか?
これは個人差があるので回答が非常に難しいのですが・・・
どれぐらい試験勉強に時間が割けるのかにもよるのですけど2級、3級、UC級の場合は3ヶ月程度が目安かなと思います。
1級の場合は1次試験対策&2次試験対策があるので、できれば最低半年ぐらい準備期間が欲しいところです。
Q6.合格したら何ができますか?
合格して何がしたいですか?何に活かしたいですか?
残念ながら資格取得したところですぐにできることなんてありません。
合格したら仕事が待ってる♪そういう類の資格試験ではないのが現実です。
まずは自分の「軸足」を確認すること。
学生であれば学校で学んでいること、お仕事されている方であれば自分の専門分野や興味を持っていること、そうでなくても自分が過ごしている日常の中にもたくさんのヒントがあるはずです。
色彩検定を受験することが「何かのきっかけになればいいな」と思います。
Q7.履歴書に書くには何級が必要ですか?
世間一般では「2級」と言われていますが、「1級」であっても採用担当者によっては全く意味がないこともあるし、「3級」であっても「何かに取り組んで達成できるんだな」という評価を得ることも多いようです。(これ実は大事)
色彩検定は「伝家の宝刀」ではありませんよ。