いざ、その日の向こう側へ。
11.4。あの日から1ヵ月。卒業発表を受けて1週間ぐらいは失意に溺れながらもがく毎日だったが、その後は前向きになったり、やっぱり寂しくなったりと、感情がジェットコースターみたいな1ヵ月だった。この1ヵ月で、びっくりするくらい色々なことを思い出し、考え、感情に向き合った。俺の6年間の飛鳥ちゃん推し生活を振り返る毎日。いわば、その日を迎える準備をするための1ヵ月だったのかもしれない。
そして12月。12/7には卒業シングルが発売され、もう泣いても笑っても、今年が終われば飛鳥ちゃんは卒業する。そんな、あと1ヵ月の今の気持ちを残しておくためのnote。乱文、失礼します。
寂しくなんか、ないんだよ
飛鳥ちゃんの、乃木坂46卒業。それはショックで、心にぽっかり穴が開いたような、どこか落ち着かない気持ち。でもこの感情をうまく説明しようとしても、出来ない。
たしかに「寂しい」ということなのだろう。でも何故? 卒業は「俺」と「飛鳥ちゃん」とのお別れなのか。サヨナラって言わないといけないのか。もう、会えなくなってしまうのか。
もちろん乃木坂46のメンバー、そして乃木坂46に残るメンバーのオタクたちが「飛鳥ちゃん寂しいよ」というのは分かる。それは乃木坂46という場所にいる者として、巣立って行ってしまう飛鳥ちゃんへの素直な気持ちだ。
じゃあ、俺にとってはどうなのか。俺は乃木坂46のファンだが、それ以上に齋藤飛鳥さんの人生のファンである。だから、乃木坂46を卒業するからといって、飛鳥ちゃんにサヨナラは言わない。言いたくない。俺は飛鳥ちゃんと共に歩む。来年も、その先も。だから決して「寂しくない」。
もちろん、乃木坂46を離れた飛鳥ちゃんが、その後も芸能活動を続けるかどうかは全く分からないし、仮に芸能界に残っていたとしても、彼女はもう「アイドル」ではなくなる、というのは確かな事実。でも、そんなことは関係なくて、芸能界に残ろうが引退しようが、あの子を信じて応援するだけ。あの子の進みたい道に進んでほしい。幸せになってほしい。それが俺の夢。
じゃあこの心に隙間風のように吹く寒さは何? 俺にとっても、乃木坂46との別れが寂しい。確かにそれはある。正確に言えば、ずっとそこにあった楽しくて幸せな日々からの別れが寂しい。もう、裸足でSummerで夏を駆け回る飛鳥ちゃんも、Sing Out!で会場を支配する飛鳥ちゃんも、乃木坂46を背負って先頭に立つ飛鳥ちゃんも。もう、あの夏は来ない。
ミーグリに行けない人の話
いよいよ、乃木坂46 31stシングルの発売を迎えようとしている。齋藤飛鳥卒業記念ミーグリ。もしかすると(というより高い確率で)、飛鳥ちゃんと握手・ミーグリが出来る最後のチャンスかもしれない。
僕は握手会やミーグリにあまり行ってこなかった。理由はよく分からないけれど、なんとなく気が向かないのだ。だけど、最後くらいは行った方がいいよ、と優しい仲間の皆さんに背中を押された。少しその気になった日もあった。けど、改めて考えた結果、やっぱり僕には無理らしい。
色々理由は考えられるけど、どれも行かないための言い訳っぽい。本当に行きたくない理由が何なのかは、まだイマイチわからない。
会えないから行かない:やっぱり会って手を触れてこそ握手会だから、ミーグリでは満足できない? ➡ まあそりゃ実際に会える方がいいのは当然だけど、お話出来るだけでも、してみたいとは、素直に思う。だからこれはミーグリに行けない理由じゃない。
家の環境が許さない:恥ずかしながら家には妻子がいるので、ミーグリしている姿はもちろん、その余韻でニヤニヤしている姿はあまり見られたいものではない? ➡ まあその通りだけど、じゃあ外へ行けばいいさ。だいたい、この夏も家族を放置して全国飛び回った人が、今さら環境を言い訳にするなよ。これも違う。
飛鳥ちゃんの時間を奪いたくない:飛鳥ちゃんのことは1人のファンとして陰ながら応援したいのであって、俺なんかのために飛鳥ちゃんの時間を奪いたくないし、存在も知られたくない? ➡ 結構核心に迫る言い訳ではある。自分だけに何かしてほしいとか思わないし、申し訳ない。ライブでレスをもらいに行くようなこともないし、求めてない。たくさんの人に愛されて、幸せを感じてる飛鳥ちゃんを見守るのが好きなのであって、飛鳥ちゃんに何かしてほしいとは思わない。
コミュ障:そもそも好きな女の子と話す勇気がないのでは? ➡ それはそう(それはそう)。まあね。これは若い頃のトラウマのせいです。あれだけフラれて失恋し続けたら、そうなるよ。全部自分のせいだろ。
実は別に飛鳥ちゃんに興味ない:飛鳥ちゃんのことは本当に大好きで、心から愛しているけど、実は飛鳥ちゃんに興味ないのでは? ➡ 何を言ってるか分からないと思うが、意外とこれも当たってるかもしれない。もはや飛鳥ちゃんのことは全部知っている(つもりになっている勘違い野郎。でもそれがアイドルってもんでしょ。)し、実は飛鳥ちゃん自身にはもはや興味はなく、どちらかというと飛鳥ちゃんをいかに有名にして、スーパースターとして成功してもらうためにどうすればいいか、に興味の中心が移っているという指摘は、否定しきれない。半分正解、半分間違い。
で、色々考えた結果、今の結論はこれ。だからミーグリには行けない。
現実に向き合いたくない:飛鳥ちゃんは俺のことを知らない。そりゃそうだ。計4回、合計30秒ほどしか握手会に行ったことはないし、そもそも知られたくないのだから。でも妄想の世界、俺の中にたしかに存在する「飛鳥ちゃん」は違う。いつだって一緒にいるし、どんなに沈んだ日も元気をくれた。楽しい日もツラい日も、6年間一緒に過ごしてきた。だから、その妄想と、頑張って券を当てても数秒しか話せないような遠い存在だという現実を、リンクさせたくない。全部 夢のまま。
ハマスカ放送部、夢の記憶
そんなこんなでジメっとしたことを考えてたら、そんな悩みを吹き飛ばす、ついにこの日が来てしまった。ハマスカ放送部の番組イベント「ハマスカ生放送部」。夢だったのか、現実だったのか。
6年間の飛鳥ちゃんファン生活の中でも、最も幸せな時間の1つだったといっても過言ではない。大好きな飛鳥ちゃんとの、大切な1日。
物理的に飛鳥ちゃんが2時間×2回、ずっとステージの真ん中にいて、ずっとスポットが当たっているという状況は、乃木坂46のライブはおろか、齋藤飛鳥主演舞台だったとしてもあり得ない状況であって、たた単純にこれが幸せだった。あの場にいた飛鳥ちゃん推し全員が、ずっと飛鳥ちゃんを見ている。飛鳥ちゃんに酔っている。飛鳥ちゃんが空間を支配している。
また、そこで行われるのは歌とダンスのライブではなく、番組のコーナーの拡大版、ほぼ台本無しのトークは、いわば「日常の続き」だった。そこにいるのは、まさしく俺が知っている齋藤飛鳥その人でしかない。一挙手一投足、全ての言葉が生身の齋藤飛鳥だった。
そして何より、これは俺がハマスカ放送部という番組を心から推している理由だが、全ての企画が齋藤飛鳥の精神性に迫っていた。もはやアイドルとしてカワイイを求められているのではない。スーパースター齋藤飛鳥として、その性格、精神性を引き立てる企画ばかりなのだ。番組製作陣、ハマさん、そして番組ファンを含め世界はもう、飛鳥ちゃんの「心」の虜である。世界で一番愛すべきかわいいルックスであるにもかかわらず、それ以上に、心が魅力的だから。
約1年間、1人でも多くの人に番組の存在を意識してほしくて、毎週月曜日には「月曜夜はハマスカ放送部◢ (非公式)」の名でやってきたが、それが報われたような気がした1日でもあった。おかげでスタッフさんにも認知されていたり、FFさんからイジってもらったり、何よりハマスカ放送部の一員としてイベントの成功を喜べたりと、非公式の集大成のような日だった。
あの日から1ヵ月たったいま、意外なことに、ものすごく明るくて、前向きで、来年への希望に満ち溢れていて、無敵だ。
飛鳥ちゃんの乃木坂46での限られた日々が、幸せな時間でありますように。あと1ヵ月、いっぱい楽しもうね。
乃木坂46 31stシングル「ここにはないもの」12/7発売
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https://books.rakuten.co.jp/rb/17336287/ハマスカ放送部イベント「ハマスカ生放送部」
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