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いま幸せなんだ。いいでしょ。

 2023年。それはそれは濃い1年だった。数えきれないほど、たくさん気持ちが動いた1年。人生で、こんなにも色んな感情を抱く1年間はもう来ないんじゃないだろうかとそんなことさえ思うほど、寂しさも悲しみも、嬉しさも幸せも、全部が詰まった1年だった。
 そして、いま俺はとっても幸せだ。とにかく今はこれがいいたい。大好きな2人から、いっぱいの幸せをもらっている。2023年のしめくくり、こんなにも幸せな時間を過ごしていることを、誰が予想できただろうか。そんな今の気持ちを、書き留めておきたい。


長い長い冬と、ずるい飛鳥ちゃん

 飛鳥ちゃんが「私もしあわせに生きるからね」と、永遠の別れのような言葉を置いて去っていった年が終わり、気づけば2023年。卒業コンサートこそやるとは聞いていたけれど、それがいつになるのかは分からず、彼女がどんな道に進むかも知らず。またその姿を見る日が来るのか、もうこのまま思い出だけになっていくのか、それさえも見えないまま、ただただ気持ちにポッカリと穴を開けて過ごした、長い長い冬。
 「ハマスカとインスタ」しかなかった飛鳥ちゃん。それが飛鳥ちゃんの素敵な嘘だということが分かるのは、ずいぶん後になってからだった。そうやっていつも俺たちを好きにさせてくる。本当にずるい人だ。「どうなっていくかはわたし次第なのかぁ🌱」じゃないよ、まったく。もう道は拓いていたくせに。いつだって自分の中に秘めてる"もくろみ"があって考えがあって、実は自信とプライドもたっぷりあって、でもそれは決して教えてくれない。それが飛鳥ちゃん。「これ以上好きにさせてどうするつもりなんだよ!」なんて、ずっと怒ってた冬だったな。笑

好きを2倍にするにはどうすればいい?

 乃木坂46 11th Year Birthday Live。飛鳥ちゃんのいない、乃木坂46のライブ。初めて飛鳥ちゃん以外のタオルを掲げて、飛鳥ちゃん以外の名前を叫んで。それまでも3期生のことはちゃんと好きだったし、それなりに見てきたはずだったけれど、名前を叫んだその人のことを「推し」っていう自信はない、そんなどこか迷いを抱えながらのライブ。
 そこで史緒里ちゃんの姿を見て、心底申し訳ない気持ちになったことを覚えている。というか、ごめん!って叫んでしまった。史緒里ちゃんのタオルを掲げ、史緒里ちゃんへの愛を叫んでいるくせに、推しって言えるかどうかクヨクヨ迷っている自分がただただ申し訳なくて。彼女はそこで必死に戦っているのに。3期生ライブを最上期生としてどうやって成功させるか、もがき苦しんでいるのに。
 揺れ動く戸惑いの日々はここから始まる。「推しメンが2人以上いる人って、どういう心理状態なのか」なんて言っていた単推し原理主義の俺に、飛鳥ちゃんとは別に1人、真剣に好きでいたい人ができたのだ。比べたくないし、どちらも1番でありたい。同じ濃さの好きを2倍にしたい。そう考える日々。この1年、そんな悩みはいつも尽きなかったけど、1年かけて「俺は本当に史緒里ちゃんのこと好きなのだろうか」と思うことも「飛鳥ちゃんに申し訳ないなぁ」なんて思うことも無くなった。「2人への思いを比べない」が目標だったのに、いつのまにか比べようがないぐらい、なんの疑いもなく2人のことを本気で好きだと言えるようになった。

齋藤飛鳥、この世の春。

 2023年で一番大切な日を挙げろと言われたら、やっぱりこの日になると思う。もっと言えば、少なくとも俺が知る齋藤飛鳥の8年間で彼女が最も輝いていた日は、今のところまぎれもなくこの日である。
 「齋藤飛鳥卒業コンサート」。ずっと飛鳥ちゃんが真ん中にいて、東京ドームが飛鳥ちゃん一色になって、みんなが飛鳥ちゃんのために集まった日。そんな場所で彼女が見せる、最強で最高の齋藤飛鳥。まさに集大成。飛鳥ちゃんにしか出来ない、飛鳥ちゃんのためのライブ。飛鳥ちゃんは「後輩たちの見せ場を作りたい」「乃木坂46をこれからもよろしく」と語っていたけど、そう語る姿こそがまさに齋藤飛鳥的で、飛鳥ちゃんの意図に反してすべてが齋藤飛鳥だったと、そう思う。設楽さんの言葉を借りれば「これが齋藤飛鳥だぞ」そのものだった。
 素直に楽しかった。人生のハレの日。たくさん泣いて、でも、たくさん笑って。今日で最後とか、終わってほしくないとか、そんなことを考える隙もないくらい、飛鳥ちゃんをただただ好きでいられる、そんな時間。飛鳥ちゃんへのこれまでの感謝と、これからの期待と、これまでもこれからもずっとずっと大好き、そんな気持ちを届けたくて、全身全霊で叫んだ。

いつもと違う、夏

 いつもと違う、夏。去年の今頃は、飛鳥ちゃんがいない夏、まさか9公演も行くことになるとは思ってもみなかった。正直に言えば、申し訳ないなぁと思いながらも2022年に見た飛鳥ちゃんの最後の夏と比べてしまう瞬間はたくさんあった。そもそも、今年まわった9公演は、まぎれもなく2022年に飛鳥ちゃんと過ごした同じ場所なのだ。神宮で披露されたキャンドルツリーはやっぱりキャンプファイヤーだったし、あの「3+4+5の設定温度」は、まぎれもなく2017神宮の「1+2+3の設定温度」であって、その姿を重ねるなという方が無理だった。
 そんな過去を意識しながらの夏だったけれど、2月のバスラとは違い、本気で史緒里ちゃんのことが好きだったし、堂々と史緒里ちゃん推しとしてそこにいた。この夏の史緒里ちゃん見せ場。光合成希望と、シンクロニシティ (史緒里ちゃんチームver.) と、二度見のラストのご挨拶。もちろんそれだけじゃないが、少なくともこの夏の彼女の「光合成希望」を、全部この目で見られたのは幸運だったと言っていい。心から史緒里ちゃんへの愛を叫んだ夏。
 1・2期生の先輩のいない「新しい乃木坂46」を、ここまで強く意識させたこの夏は、正直に言えば意外だった。ちょうど1年前に出したnoteでも語ったように、個人的には3期生がもうずっと最前線を走ってきたと思っていたから。だから、「私たちが乃木坂46です」そう語る3期生に伝えたいんだ。「先輩たちと並んで、もう立派に乃木坂46だよ」ということではなく「俺はいま、あなたたちが好きだから、ここにいるんだよ」ということを。

世界一しあわせな24時間

 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン。僕が中学時代からずっと好きだった放送局「ニッポン放送」の、クリスマス恒例の局を挙げての特別番組。毎年聴いていたわけでもないが、たしかにずっと風物詩だったし、スタジオ公開に行ったこともあった。そんなイベントのパーソナリティを、史緒里ちゃんが務めることが決まった。震えるほど嬉しいニュースだった。史緒里ちゃんをもっともっと好きになれるように、神様が味方してくれたのかと思った。
 史緒里ちゃんらしさが溢れ出る24時間。声に優しさが溢れ出てて、あるときは上品に、あるときは素直に。スタジオ公開も6年ぶりに再開されて、もちろん僕は出来る限りずっとニッポン放送にいた。聴取時間24時間、スタジオ観覧26回。イマジンスタジオでがんばる史緒里ちゃんの前に計80分間、それ以外も、真夜中以外はずっと有楽町のニッポン放送界隈にいた。史緒里ちゃんと、24時間を一緒に走れた幸せ。ずっと史緒里ちゃんの目の前で愛を届けられた幸せ。この24時間だけは、誰よりも史緒里ちゃんに寄り添えた自信がある。
 昨年までKis-My-Ft2さん、SixTONESさんが都合5年間パーソナリティを務められていて、最初はてっきり同じアイドル路線としての抜擢かと思っていた。しかし、それなら「乃木坂46」が務めるだろうし、史緒里ちゃん1人というのは何か他の意図があるに違いない。そんな思いつきが確信に変わったのは、ゲスト発表のときだ。今年のミュージックソンは、アイドルラジオじゃない。ニッポン放送を挙げての、ニッポン放送の番組を作るんだと、そう感じた。そしてだからこそ任されたその椅子。アイドルとしてではなく、ラジオパーソナリティ久保史緒里として任された、その大役。
 見事だった。たくさんのゲストさん、そしてアシスタントの御三方にもいっぱい頼って甘えて、夜中は仲間に任せて。みんなで走った24時間は、史緒里ちゃんが先頭に立って走っていたというより、史緒里ちゃんを中心に、思いやりの渦をぐるぐると周回させながら駆け抜けたと言っていい。スタジオ公開の列をぐるぐると周るオタクのように。笑

飛鳥ちゃんがそこにいる幸せ

 まだ寒い春の頃、サイドバイサイドの知らせに首の皮1枚つながったような気持ちで喜んでいたあの日々が嘘のように、たくさんの雑誌の表紙を飾り、何本かの企業CMにも出て、何よりテレビで週に3回も飛鳥ちゃんに会えたこの秋。もしかして、このままフェードアウトするのではなんて少しでも考えていた自分を殴りに行きたくなるような大活躍。そして、ずっとそこにあった「ハマスカ放送部」という居場所。
 2023年が終わろうとしているいま、誤解を恐れずに言えば「卒業してよかったね」と、言える幸せ。あんなに寂しくてネガティブだった「卒業」というものは、今年の飛鳥ちゃんを見ていれば誤解だったと誰もが気づくだろう。人には、適した場所と適した時がある。卒業したからこそ出来ることがたくさんあったし、乃木坂46じゃない飛鳥ちゃんは、乃木坂46だった日々と同じように輝いていた。
 そこで考えてしまうこと。改めて文字にすることでもないが、史緒里ちゃんが乃木坂46を卒業する日もそう遠い未来の話ではないことは分かっている。単に加入からの年数とかではなく、乃木坂46における彼女の立ち位置、後輩との関係性、その雰囲気。いろんな意味で「飛鳥ちゃんのあの頃」と似たようなものを感じて、卒業までの道を想像してしまう。
 けれど、怖くはないし、逃げたい気持ちもない。人には、適した場所と適した時がある。卒業は終わりでもなんでもない。大好きな人の、大切な人生の1ページだ。


 大人になってしばらく生きた人間なら共感してくれるだろうか。他人に「君の青春はいつ?」と聞かれて、思い浮かべる景色はきっとあの若かりし頃の輝く記憶だろう。大人だって楽しい。日々いろんな楽しみがある。それでも、青春と言われて思い起こすその圧倒的な光には、もう勝てっこない。
 確かに、俺たちの「青春」はあの日が頂点だったかもしれない。乃木坂46の齋藤飛鳥さんを愛してきた日々が過去のものになって、オタクとしての青春時代はもう過ぎてしまったと、そう思ったりもする。それでも、こんなに幸せな日々がその後に続いていくなら、そんなことどうだっていい。好きだと思う気持ちに限界なんてない。推しを思う気持ちは、青春を超えていける。いけるよ、きっと。

 愛する2人にとって、2024年が飛躍の年であるように。そして何より、健康で、幸せで、笑っていられますように。

 こう言えることがどれだけ幸せなことか知っているから。飛鳥ちゃん、史緒里ちゃん。2024年もよろしくお願いします。

2023年お世話になった皆さんへ
 2023年、病める時も健やかなる時も、ツイッタランドでいつも優しくしてくれる皆さんが、心の支えです。個人宛は恥ずかしいので、大好きな皆さんへの気持ちをやんわりと。

あすちゃん推し同士のみんな
 卒コンのあの日、自然と飛鳥ちゃん推しのみんなが集まって、輪が出来ていくような不思議な体験をさせてくれた同士のみなさん、本当にありがとうございました。ずっと忘れない幸せな時間です。
 これからも、飛鳥ちゃんからたくさんの愛をもらって、一緒に幸せになりましょう。そして、これからも飛鳥ちゃんにたくさんの愛を届けましょう。もうね、こっから上がっていくしかないよ。勝手に離脱禁止です。いいね?

史緒里ちゃん推しのみなさん
 いくら史緒里ちゃんへの愛を叫んだところで、たった1年前に好きになったヤツがずっと史緒里ちゃんのことが好きなみなさんには勝てっこないのですけど。それに、本当の意味で一途じゃないという負い目はやっぱりあって。
 それでも、今この瞬間好きな気持ちは1ミリも嘘じゃないから、僕は史緒里ちゃん推しだと胸を張って言います。もし許してくれるなら、これからもよろしくお願いします。

いつも(しごおわ)にいいねをくれるみなさま
 いつも本当にありがとうございます。オタクとして幸せだった2023年とは裏腹に、仕事は今年本当に大変なことになっていて、いつ仕事を、オタクを、あるいは人生までも諦めてしまってもおかしくない時もありましたが、そんなときもオタク仲間である前に友達のように人として優しくしてくださる皆さんに支えられました。来年はもう少し残業を減らしたい。(そうですか)

夏を共にした愉快な仲間たち
 現場からその前後の遊びから飲みから、文字通りの意味で各地で本当にお世話になりました。考えればあの11thバスラ後の飲み会がまだ今年の話だなんてびっくり。
 いい歳した子持ち30代のオッさんオタクが、今でも「青春リターンズ」出来ているのはひとえに皆さんのおかげです。またどこかで、気の向いたときでいいので、仲間に入れてくれると嬉しい。いつも本当にありがとう。

相棒・Eすたぁくん
 うーん、「相棒」と勝手に思っているのは俺だけかもしれないけど、まあいいや。許せ。笑
 2023年、すごく濃い1年だったね。お互いに、見えないその先に悩んだり、新しい好きに戸惑ったり、それでも、そんな状況を全力で楽しんだ1年。あの日東京ドームで一緒に見届けられたのは一生の思い出です。ありがとう。これからもよろしくお願いします。

 2023.12.31 色々えんぴつ◢