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髪の毛が「しっかり」していると大変だ

私の髪型は、今日のお昼過ぎまでボブだった。今は、念願のショートだ。

私には、髪の毛に関する悩みがある。それは髪の毛の量が多く、一本一本が太いこと。美容院を変えると、必ず「しっかりした髪の毛ですね」と言われる。

「しっかり」というのは、「しっかり者」とかに使うのではないか。髪の毛を形容する語句なのか。という疑問はさておき、多分ずっと言われている。高校生のときに通っていた、実家の近くにある美容院で言われたのが、もっとも古い記憶だ。

この「しっかり」した髪の毛のおかげで、前髪を伸ばすことができない。伸ばしかけの前髪が目に入ると、本当に痛い。しっかりした髪の毛が凶器と化す。一度切った前髪を伸ばすのには、この痛みに耐えることができる、ものすごい精神力が必要なのだ。

そして、量が半端なく多い。多いので短くすると広がってしまう。長い髪の毛の重さで、髪の毛を押さえてきた。わかっていながら長い髪に飽きてしまった高校生の時にボブにチャレンジした結果、キノピオが出来上がった。それ以来、ずっと伸ばしてきた。

そんな私も歳を重ね白髪染めが必要になり、毎月染めるうちに髪の毛が痛んできた。そして、ボブが売りの美容院をみつけ、髪の毛が多いなりに綺麗なボブにしてもらうことができた。

ちなみに、白髪は高校生の時からあった。髪の毛が多い人は割合的に白髪も多い、と何かの記事で読んでから、諦めている。(真偽は確かめてない)

髪を染めるとその日は髪を洗えない。染めたときの匂いも気になるので、美容院は次の日仕事が休みである土曜日に行くことにしている。そして、前述した毛量のおかげで、月一回の美容院は欠かせない。

しかし、ちょうどいいタイミングだった先週の土曜日、なんと出勤命令が下された。え。美容院いけないんだけど。しかも、ボブが上手だった美容師さんは、先月はご乱心だったのか、右と左の長さが違っていた。美容院では気づかなかったが、その次の日からずっと気になっていた。

そして、いつもよりも1週間分髪の毛を伸ばすことになってしまい、ストレスが倍増した。兎にも角にもすっきりとした髪の毛になりたい気持ちが湧き上がって溢れてきた私は、ホットペッパーでショートヘアを検索しまくっていた。

その中に素敵な髪型があった。そしてその美容院は割と通えそうなところにある。大体ホットペッパーの可愛い髪型は「代官山」とか「青山」とか、月一で通うにはちょっと遠いところの美容院であることが多い。でも今回は通えそうだ。美容院を変え、髪の長さを短くする決意をした。

冬はタートルネックやマフラーなど、首回りがもこもこすることが多い。ボブの時はいつも、タートルネックによって襟足が乱れてしまうのも気になっていた。もっと短くすれば、大好きなタートルネックを思う存分ストレスフリーで着れる。

新しい美容院に行く時はいつも緊張する。でも今日の美容院はとても素敵だった。やっぱり「しっかりした髪の毛ですね」と言われたけれど、襟足はすっきりで、分け目がなくて小顔に見える、という無茶な願いを叶えてくれた。

ショート、というよりはちょっとボブ要素(?)を残しながら、耳たぶくらいの長さまで顔まわりに髪の毛があり、襟足はスッキリ、そして分け目なしという素敵な髪型にしてもらった。しかも短くしたことで耳が出て、ピアスが見えるようになった。可愛いピアスが欲しくなった。

「しっかりした髪の毛」でもショートヘアになることができた。ちょっと嬉しい。髪型を変えたことで、気持ちがすごく明るくなった。思い切ってチャレンジしてよかった。普段は美容院を変えることはしない。1ヶ月後また同じ美容院に行って、美容師さんと相談しながら、自分に合うショートにさらに進化させるのが今から楽しみだ。

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