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【マリンセス】新規カードで超強化&環境入り!Gに強い勇者型SW海晶乙女、徹底解説!!

0.はじめに


こんにちは、からふるです!
突然ですが、遊戯王って近年は色んな可愛い女の子のテーマ出てますよね。皆さんはどんなテーマの女の子が好きでしょうか?

色んな女の子テーマはあると思いますが、よく環境等で目にするのは【イビルツイン】【ドラゴンメイド】【閃刀姫】等など可愛くて強いテーマがありますね!
他にも《妖精伝姫シラユキ》等、環境で見られる可愛らしくて強いカード等なども多く存在します!

私個人では、最近【海晶乙女(マリンセス)】がお気に入りで、《海晶乙女アクア・アルゴノート》が好きだったりします!

可愛らしい顔立ちとチラッと見えるワキと二の腕、最高だと思いませんか…?
そして強力な効果も持っており、海晶乙女の基本展開に絡むエースモンスターとなっています!


今回紹介するのは、そんなアルゴノートが追加された「デュエリストパックー深淵のデュエリスト編」にて強化された【海晶乙女(マリンセス)】についての解説記事となります!

深淵のデュエリスト編の登場以降、【海晶乙女】の強化は大きく、今日まである程度の日数を重ねた結果、様々な大会やCS等で結果が見られるようになり、中には優勝した報告等も見られるようになりました!

この新弾によって海晶乙女が得た恩恵は大きく

・安定性の向上
・デッキパワーの向上
・罠サーチモンスターの登場
・盤面解決モンスターの登場
・ケア方法の増加
・最終盤面の強化

等など様々な恩恵を受ける事が出来ました!

中でも私が注目しているのは、過去の【海晶乙女】に比べ、新規カードの登場によって《増殖するG》や《原始生命態ニビル》と言った展開系メタの誘発に対してケアが効くようになった点だと感じています。

今回の記事では、【海晶乙女】が登場して以降ある程度の日数が経過し、構築や展開等が開発され構築も纏まってきた為、それらの解説を交え新環境の【海晶乙女】について解説を行っていきたいと思います!

1.海晶乙女の特徴・強み

初めに「海晶乙女とはどういったデッキなのか。」簡単な説明を行った上でカードや構築等の紹介に移りたいと思います。

海晶乙女は水属性・サイバースで統一されたテーマで、サイバースという事もあり展開が特徴的なテーマであると言えます。

強みの1つとして、豊富な初動があり安定感が高いという特徴があります。

これはテーマ内に1枚初動カードが存在し、それら1枚による先行展開が可能となっています。
そしてその1枚初動というのは
《海晶乙女ブルータン》
《海晶乙女スプリンガール》
《海晶乙女シーホース》
《海晶乙女パスカルス》
《海晶乙女マンダリン》

等などレベル4以下の【海晶乙女】モンスター1枚から展開が可能であり、全てのモンスターからリンク4【海晶乙女】モンスターへと展開が可能となっています。
勿論1枚初動以外にも複数初動もある他、初動枚数が足りない場合には、サイバースという恩恵を活かして「サイバネット・マイニング」と言ったサイバース族サポートカードにて更なる安定性を持たせる事が可能となっています。

そして2点目の強みとして挙げられるのは、展開を行った上でリソースを構える事が出来るという事でしょう!
詳しい展開は後ほど記述しますが、この《海晶乙女》にはリソースの回収モンスターやリソースを伸ばすカード等が多く存在し、それらが展開の補助や次の攻め手の確保へ役立ってくれています。

例えば代表的な先行展開の1つに《海晶乙女アクア・アルゴノート》+装備モンスター状態の《海晶乙女コーラルアネモネ》と言った展開があります。


この動きによって《海晶乙女アクア・アルゴノート》で相手の魔法罠の妨害を行いながら、《海晶乙女コーラルアネモネ》を特殊召喚し攻め手の確保と②効果によるリソースの確保が可能となっています。
他にも展開に使用し終えた《海晶乙女マンダリン》の効果等などもありますので、攻め手が毎ターン途切れること無く戦えるのが【海晶乙女】の特徴と強さでしょう。

そして次の強みとしては【海晶乙女】の代名詞とも言える《海晶乙女波動》の存在と、それをサーチする事が出来る《海晶乙女コーラルトライアングル》が登場した事です。

《海晶乙女波動》は相手のモンスター効果を無効にすると共に自分フィールドの表側モンスター全てに対して完全耐性能力を付与する事が出来ます。
これによって自分のモンスターの自衛と相手の妨害2つの役割を持たせる事が出来る非常に強力なカードです。
さらに場にリンク3以上の【海晶乙女】がいれば手札から直接発動も出来るため、相手の《ハーピィの羽根帚》のような魔法罠破壊カードに対して耐性を持っているのも特徴です。
その存在から、強化以前の【海晶乙女】でも積極的に採用されていましたが、強化以前ではサーチ手段が無かったのが問題でした。しかしながら、今回《海晶乙女コーラルトライアングル》が新たに登場した事でその問題が一気に解決し環境入りする要員ともなりました!
ただでさえ《海晶乙女波動》をサーチできる《海晶乙女コーラルトライアングル》ですが、②の効果でリソースと多段攻めが出来るようになったのも非常に強力で、【海晶乙女】の縁の下の力持ちと言えるカードでしょう!

次の【海晶乙女】の強みとして、デッキの自由枠のスロットが多く、環境に合わせて自由に構築する事が可能であるという事です!
海晶乙女は基本的にメインデッキに初動となるモンスター+専用の魔法2種類を最低1枚、そして専用の罠カードを最低1枚搭載すれば最低限展開を行う事が可能です。
その為、十数枚程度の少ないスロット数からデッキを構築する事が可能で、自由枠が非常に多い点が利点として挙げられます。

そして上記の利点から言えるのは、自由なスロットを活かすことで様々なタイプの【海晶乙女】を構築する事が可能である事です。

現在主流な型と言えば誘発を大量に積んでいる純型が主流で、豊富なスロットから空いている枠に誘発を投入し、相手の展開を止める事を狙う構築が流行っていると言えます。

〜第13回YCCSin千葉さんより引用〜


上記のレシピは「第13回YCCSin千葉」にて優勝された方のレシピですが、メインスロットの豊富さから計17枚の手札誘発を搭載し、相手の動きを妨害する構築となっています。
これは空きスロットの豊富な【海晶乙女】ならではの構築となり、他のスロット数を多く要求するデッキでは計17枚もの誘発の採用は難しいと言えるでしょう。

そして今期がこのような誘発型の【海晶乙女】が主力ですが、前期では豊富なスロットを活かし《原始生命態ニビル》に対して耐性が高く、盤面完成時の強さがあった《アビス・シャーク》型が流行っていたように感じられます。

《アビス・シャーク》型では、レベル4【海晶乙女】モンスターと共に展開を行う事で《原始生命態ニビル》をケアしながら展開でき、構築次第では増殖するGに対しての耐性も持たせる事ができるのが特徴です。

簡単な展開方法の説明ですが、まずはレベル4【海晶乙女】モンスターを召喚し、その後《アビス・シャーク》の効果を発動。デッキから《サイレント・アングラー》を手札に加えながら特殊召喚を行います。

その後、加えた《サイレント・アングラー》を特殊召喚。レベル4【海晶乙女】と共に《バハムート・シャーク》をエクシーズ召喚し、効果で《餅カエル》を特殊召喚する事で、ニビルを貰わず5回以内にニビルのケアが可能な《餅カエル》を特殊召喚する事が出来ます。
その後の展開は、《バハムート・シャーク》及び《アビス・シャーク》を素材に《海晶乙女コーラルアネモネ》をリンク召喚し、効果を使用しながら安全に展開を行う事が可能です!

そしてもう一点《増殖するG》に対して耐性を持てるのは《アビス・シャーク》の特殊召喚効果に対してGを発動された場合、《No.4毒猛刺胞ステルス・クラーゲン》をエクシーズ召喚する事で、止まり所を用意できる為です。

更にこのモンスターで優秀なのは、①の効果で、フィールドのモンスター全てが水属性になる事です。これは《御前試合》と組み合わせる事で、相手の召喚・特殊召喚出来るモンスターを水属性のみに縛り上げ、展開を妨害する事が出来ます。
基本的に環境デッキには水属性を主として動くデッキはほとんど無く、結果として高い高い拘束力を相手に与えることが可能となっています!

今回紹介したのは数あるギミックの一部分ではありますが、以上のように《海晶乙女》は自由枠を活かして様々な構築が可能なのが魅力と言えるでしょう!

2.海晶乙女の弱み・欠点

そして次に【海晶乙女】の弱みや欠点についても紹介していきたいと思います。

①一部モンスターの効果使用後の水属性モンスター縛り

これは《海晶乙女コーラルアネモネ》や《海晶乙女コーラルトライアングル》、《海晶乙女ブルースラッグ》等などのモンスターを特殊召喚し効果を使用した際、水属性モンスターしか特殊召喚出来ない縛りが付いてしまう事です。
これによって、サイバース族で非常に強力な《アクセス・コードトーカー》や《トランス・コードトーカー》等の水属性モンスター以外を特殊召喚する場合には、縛りの適用前に召喚する必要があります。


②盤面解決能力の低さ・妨害を踏めない

そして次の問題点としては【海晶乙女】モンスターで相手の盤面解決を出来るモンスターが非常に少ないという点が挙げられます。
他の環境テーマ等であれば、自分が本命の動きを通す前に簡単に作れ、相手の妨害を吐き出させる事ができる動きを持っている事が多いと思われます。
例を挙げるなら【幻影】の《幻影騎士団ブレイクソード》や、【天威】の《天威竜ーヴィシュダ》等が分かりやすいかと思われます。
早期の段階でこれらのモンスターを使用する事で、相手の妨害を吐き出したり除去し、自分の本命の動きへと繋げる事が可能ですが、【海晶乙女】の場合だと、相手の盤面に触れられるモンスターが《海晶乙女アクア・アルゴノート》しか無いため、【海晶乙女】ギミックのみで動く場合に本命のカードから入るしか出来ないのが非常に問題点であると感じています。
つまり、この問題を抱えている以上自分の動きを通す事が出来ず、盤面解決モンスターへ繋ぐ事が出来ないのが致命的であると考えています。
現環境ならば《氷剣竜ミラジェイド》などのモンスターによって、初動のモンスターを弾かれてしまうのが非常に厄介です。


③純粋な展開系デッキでは無いが《増殖するG》を重く貰ってしまう。

そして3つ目の問題点ですが、【海晶乙女】というテーマは非常に《増殖するG》が重いです。
展開テーマであれば、ある程度のドローを許しても相手が返せないだけの盤面を用意する事で完封する事が出来たりするデッキが存在します。
例えば【プランキッズ】では4ドローされてしまいますが、《プランキッズ・ハウスバトラー》+《プランキッズの大暴走》の構えで全体除去を3回行う事が出来たり、【ロンゴミアント型幻影】では、大量のドローをされても5素材ロンゴミアントによる制圧によってGのドローによるアドバンテージ差を覆す事が出来ます。
他のデッキにおいても、展開は止まるが《増殖するG》を受けながら妨害は構える事ができるテーマが大多数だと思われます。【鉄獣戦線】の《戦華盟将ー双龍》や《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》からの《鉄獣の抗戦》等が分かりやすいかと思われます。
しかし【海晶乙女】はGを多少無視して展開を行ったりしても、それに見合うリターンが少なく、結果的に《増殖するG》を受けた場合には、妨害を作れなくても止まった方が合理的である場合が多く、それが問題点だと感じています。
特に今期は《抹殺の指名者》が制限カードへ指定されてしまった為、今までよりも《増殖するG》に頭をかかえる場面が増えると思われます。

3.海晶乙女の問題点解決の為に

さて、それでは先程挙げた問題点を解決するにはどうしたら良いでしょうか。

今回提案するのは、現在私が使用している【勇者型スモールワールド海晶乙女】について紹介して行きたいと思います。

・《スモールワールド》の強み

【海晶乙女】において、《スモールワールド》がどのような働きをもたらし、シナジーがあるのかを説明して行きたいと思います。

まず覚えておいて欲しいのは、《スモールワールド》によって手札の不要札を《灰流うらら》《増殖するG》《屋敷わらし》《エフェクト・ヴェーラー》《海亀壊獣ガメシエル》《聖殿の水使い》《海晶乙女モンスター》等に変換が出来る点です。

例えば自分が先行で手札がこの様な場合

展開が通れば非常に強力ですが、《増殖するG》を受けた場合には誘発以外の妨害を作れず非常に苦しい展開になるかと思われます。
そこで今回の場合《スモールワールド》を発動する事で、《海晶乙女》モンスターを《灰流うらら》に変換し相手の増殖するGをケアする事が出来ます。
仮に相手が《増殖するG》を持っていない場合には、そのまま展開した上で《灰流うらら》を妨害札へ使う事が出来ますし、チェーンされた場合でも相手にマイナス1を背負わせた上で妨害札に変換する事が出来るので、Gを自分の特殊召喚にチェーンして発動された試合に比べて遥かに優位に戦うことが出来ます。
特に今環境では、《烙印融合》の存在から《灰流うらら》の評価が高く、サーチできるこのカードの役割は非常に良いと感じています。


そして次のサーチ候補として今環境注目しているのが《屋敷わらし》です。

今期の環境トップとして現在【デスピア】が高いシェア率を誇っており、その強さの象徴と言えるのが《赫の烙印》による暴力的なアドバンテージ確保と妨害です。
《赫の烙印》を発動され、効果が通った多くの場合には、手札の《デスピアの凶劇》を含め融合される事で《ガーディアン・キマイラ》による盤面除去&ドロー、《悲劇のデスピアン》による後続確保、《デスピアの凶劇》によって再度効果使用可能な《氷剣竜ミラジェイド》の特殊召喚が行われる等、1枚におけるゲーム展開が非常に大きく、試合が決着してしまう要因となり得ます。
しかし《屋敷わらし》を加える事で相手の《赫の烙印》を止めることが出来るので、相手の妨害を止め、攻めへと転じることが可能となっています!
特に相手側のデスピアが《赫の烙印》の確保の為に相手のターン中に《氷剣竜ミラジェイド》の効果を使用していた場合には妨害数が0になる事も珍しくない為、《赫の烙印》を止める事はゲームの勝敗に直接左右する重要なポイントと言えるでしょう。


そして次のサーチ候補として優秀なのが《聖殿の水使い》です。
あまり使用人数は見られませんが、実は【海晶乙女】と【勇者】ギミックは非常に相性が良く、環境的にも適していると感じます。
まず1つ目の相性が良いポイントとして、盤面解決能力が低い【海晶乙女】のサポートを行える点です。
【勇者】における強みの1つに《騎竜ドラコバック》による解決能力があります。
先程問題点の解説にて紹介しましたが、現状【海晶乙女】では盤面解決を行おうとした際には《海晶乙女アクア・アルゴノート》へアクセスする必要があり、それ以前に妨害を踏む事が困難です。その為、自分が【海晶乙女】ギミックで動き始める前に【勇者】ギミックで入る事によって、最大2妨害相手の妨害札を剥がす事が出来ます。
特に対【デスピア】においては、《運命の旅路》の素引きであっても相手の《氷剣竜ミラジェイド》の効果を使わせる事が出来るので、先程の《屋敷わらし》と併用する事で相手の妨害を無力化する事も狙うことが出来ます。
環境的に見ても対【デスピア】において【勇者】ギミックは《氷剣竜ミラジェイド》を吐かせる役割と、吐かせた上で《氷剣竜ミラジェイド》を処理しつつ《流離のグリフォンライダー》で相手の動きに蓋をする役割どちらもこなす事が出来るので、非常に評価が高いです。

そして2点目の【勇者】ギミックとの相性の良さは、相手の《増殖するG》に対して止まり所を用意でき、かつ妨害を作れる事です。
例えば《アラメシアの義》からスタートした場合、その特殊召喚に対して《増殖するG》のチェックを行う事が出来ます。
仮に発動された場合には《流離のグリフォンライダー》をサーチし、相手のターンに特殊召喚する事で、妨害を作りながらGの止まり所を用意出来ますし、Gが無い場合にはそのまま展開する事が出来ます。
その為、相手のGの確認及び止まった上でも妨害を作れる2点から、Gに対して苦手意識が高い【海晶乙女】の弱みを補ってくれる非常に相性の良いギミックだと思います。

さらにもう一点【勇者】ギミックとの相性の良さとして、ライフカットギミックが増えるという点です。
【海晶乙女】でワンキルを行おうとする場合、《アクセス・コードトーカー》等を採用し、《海晶乙女ブルータン》+《海晶乙女スプリンガール》等の2枚からワンキルを行えますが、やはりある程度指定されている札の要求があり、動きの中で相手の妨害を貰ってしまう事も予測されます。
しかし【勇者】から入った場合、相手の妨害を早い段階で踏みながら様子を見て次のプレイを選択する事が出来ますし、通った場合には【勇者】ギミックのみで4000ものライフをカットする事が見込め、十分キル範囲に入れる事も視野となって来ます。

以上の点から、【海晶乙女】と【勇者】のギミックは非常に相性が良いと言え、現在海晶乙女が抱えている多くの問題点をフォロー出来ると言えるでしょう!


そして続きの記事では、【勇者型海晶乙女】におけるプレイや、気になる《スモールワールド》の経由モンスターのルート、そして構築等などについて解説して行きますので、興味がある方は是非最後までご覧頂けると嬉しいです!

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