第37巻 世界の人形
第37巻 「世界の人形」
世界友の会著 1963年刊行
世界友の会 は、1948年に2人の篤志家によって設立され「国連ユニセフに日本人形を親善使節として贈って以来、国連加盟の各国と植物の種子、人形、写真、衣装、民芸品、児童画等を交換。親善と友好、文化交流をはかる」団体です。
「どうしてここに集められたか」という言葉で始まる後文では、平和のための使いとして、海を渡りはるばる旅してきた人形たちの生い立ちや、それぞれの国の人形について、人形の構造や衣装の詳細を細かく説明しています。
ふっくらとした頰と、大きな瞳を持つ人形たちの愛らしい姿に、各国の人々が争いを忘れ、心穏やかになれるように、思いを託して贈ったのがよくわかります。
ノルウェーのスキー人形はニットやスキー用具のリアリティが素晴らしく、売っていたら買いたいと思うくらいです。