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異素材を使った、表現アートセラピー。粘土で作った「宇宙の種」。
東京で開催された「表現アートセラピー」のワークショップに参加して、制作した作品。粘土を使った、自由制作です。粘土を手にして、こねたり、ちぎったりしながら、気持ちの赴くままに、形を作っていきます。
手のひらで粘土を転がしているうちに、お団子を作りたくなりました。大きいお団子が一つと、小さいお団子がたくさんできました。だんだん童心に帰っていき、子どもの頃の「泥だんご作り」を思い出しました。
卵のような形も出てきました。次に、細長くびよんと伸ばしてみたくなったり、紙にこすり付けてみたくなったり。頭で考えずに、手から生まれてくる形を楽しみます。
粘土の形が大体できましたが、まだテーマは見えてきていません。最後に、他の素材を探して組ませ、作品として仕上げていきます。
素材を選んでいるうちに、黒い紙と青い布に惹かれました。粘土と組ませてみると、どことなく宇宙のように見えてきました。ガラスやビー玉、スパンコールなども加えてみました。そうこうしているうちに、どんどん面白くなって気持ちが盛り上がり、仕上げに向かって、加速していきます。白い絵の具を散らして、満点の星を表現しました。
「出来上がった」と思ったら、題名を付けます。
作品を見ていたら、色々なイメージが浮かんできました。恒星と無数の星々、グリーンピースのような鞘や、磁石、そしてイルカらしきものも。
最後に、作品から受けたインスピレーションを詩にします。
「宇宙にはたくさんの星が存在し、今この瞬間にも、新しい星が生まれているのかもしれない。大きな恒星が、磁石のように磁場を作り、惑星を引きつけ、太陽系や銀河系が出来ていく。そうして生まれた宇宙の大海原を、私たちはイルカのように自由に回遊して生きていく…」
私は作品に「宇宙の種」というタイトルを付けました。
表現アートセラピーは、一般的なアートのように、最初から何かを意図して作るのではなく、画材や素材を手にして、思いつくままに表現していく中で、何らかの気づきを得ていくプロセスです。
出来上がった形よりも、制作のプロセスそのものが、その人にとっての「作品」であり、「経験」そのものがアートとなります。
何が出てくるか、分からない。
分からないから面白い。
いずれも100円ショップで揃う素材ばかりです。自分を見つめ直したいと感じたとき、好きな素材を揃えて、気楽にチャレンジしてみてくださいね。
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