大人の塗り絵/私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵 3~5
noteへのアップが滞ってしまいましたが、「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵」全ページ塗りの挑戦はのんびりペースで継続中です。今回は、前回の記事に続く3作をまとめてご紹介します。
3 地の神殿
この線画と向き合った時、「地」というより「宙」の印象を受けました。地から放たれたエネルギーで構成された世界といった感じです。
そこで、面積が大きい背景は赤土を連想する赤茶色に。中央に位置する女神の髪は赤茶色に類似する橙系、ドレスは赤~橙と対照的な青系にしました。そして、赤・青に黄色を加えた三色を中心に中央の各パーツを構成していきました。
惑星のような球や、雲、ロープなど、面白いパーツがちりばめられていて、どの色をどこに配置するか悩みましたが、楽しくみながら一気に塗りました。ここまでの4作品の中で一番好きな作品です。
4 水の神殿
「水」というテーマであることと、前作では赤を多用したことから、「メインは水色に!」とすんなり決まりました。しかし、水色だけの濃淡では単調になってしまうので、水色(淡い緑みの青)や薄青を中心に、色相環上で隣りあう緑系、紫系を加えました。寒色の青系、中性色(温度感を感じさせない色)の緑系、紫系で全体的にクールな色合いに。
しかし、ちょっと寒々しい雰囲気…。かと言って、赤やピンクといった暖色を使うと水のイメージが弱まりそう…。-ということで、赤みの少ない(=黄みの強い)橙や黄色で、少しの温度感と華やかさをプラスしました。金魚の尾ひれを思わせる女神のドレスの裾は、橙を強めて金魚色に近づけました。
透明感を意識しつつ、動きが出るようにとグラデーションも取り入れました。爽やかに仕上がったと思いますが、背景の黄色い円は青系でも良かったかも。。
5 石の神殿
地中の奥底にあるマグマが長い年月を経て結晶化されたイメージで塗りました。主役はもちろん中央の水晶のような宝石です。この宝石で白を使った重ね塗りに挑戦しました。
芯が柔らかい色鉛筆を使用して、はじめに白で全体を塗り、その上から白になじませるようにして淡い黄緑、緑、青、紫を重ねます。写真だとあまり分からないのですが、柔らかな艶感が出ました。
地面は手前のウォームグレーから奥のクールグレーへ変化させ、女性の髪と一体化する部分はエネルギーを感じる赤みを加えました。背景は長い間に繰り返された昼と夜と解釈して、それぞれ赤系、青系で塗りました。
とても大胆な構図の線画で、描かれているモティーフは少ないのですが、色選びが難しい作品でした。それでも自分が描いたイメージが出せたと思っています。