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現役高校生が好きな小説作家

僕が好きな小説家はズバリ「ミヒャエル・エンデ」です。

僕が小学生の時に父から「はてしない物語」を勧められました。「Never Ending Story」なら聞いたことがある人がいるかと思います。今でもお気に入りの一つで、一番印象に残っています。初めて読んだ長編物語でもあり読み終えた時の達成感も大きかったです。

後から知ったのですが初めての異世界転生ものだそうで、主人公のバスチアンが本の世界に入って行ってしまいます。バスチアンははいじめられていて、母とは死別し父にも見放されていました。

事の始まりはバスチアンがある本屋から一冊の本、「果てしない物語」という本を盗んで学校の物置で読み始めたことから始まります。この本と同じものなんです。そこでバスチアンはだんだんと自分のことが本に書かれていることに気づき、現実と本の世界の境界線が薄れ始め、やがて本の世界に入って行ってしまいました。そこで様々な冒険をして、友人も作り、時には悪にも染まりかけ、その世界の帝王になろうとしましたが、自分の求めているものは富や名声ではなく”愛”だったことに気づきます。かけがえのない存在になりたかったのです。最後には本当は父に愛されていたことを知り泣いて喜びました。

小学生のとき読むとただの空想物語だったのが今思い返すと、「人は愛が必要だ」ということをエンデは伝えたかったのだと思います。この本は子供のころ読むのと大人になって読むのとでは全然違うものに見えると思います。皆さんもぜひ読んでみてください。


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