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人種差別について

全米シェアNo.1のスターバックスコーヒーで起きた、人種差別の問題と対応について考えた。

事の発端は、何も注文をせずに待ち合わせのために店内で座っていた ”黒人の客” に対して、店内から退去するように求めた店員が、退去しない客に対して警察を呼んで退去させた行為が人種差別に当たるとなった。

けれど、この問題の本質はどこにあるのだろうか?

白人の店員が黒人の何も買わない客を警察を呼んで退去させた処にあるのだろうか?と、やや疑う。
これが白人の店員が白人の客に対して行った対処だったとしたら、どうだったのだろう。

店側としては、あくまで商品を購入し、くつろぎのスペースを提供する事が目的であり、営利に繋がる。
何も買わずに、ただ待ち合わせの場に使用されるのは、ある種の営業妨害になる。
こうした客が人種を問わずに増えると、本来お目当ての商品を購入して、店内の雰囲気を味わいながら、くつろぐ事を目的にやってくる客にとってはスペースがなくなり、利用の妨げになってしまう。
日本においても、深夜営業をしているドリンクバーを備えたファミレスや店舗にて、学生がレポートや勉強のために6人掛けのテーブル席を占領して、安いドリンクバーだけで一日中滞在されることでの問題もある。
ランチタイムやディナータイムでの長時間利用をご遠慮願います。と低姿勢に呼びかける対応も見かけるようになった。
店としては、利用してくれるお客さんは出来るだけ迎えたい。
けれど、その利用の仕方も考えて欲しい・・・と頭を抱えるジレンマがある。

こうした事を考えると、今回のスターバックスで起きた問題の状況はどうだったのだろう。

世の中がやや『人種差別』に対して、肌の色によって過敏になっているような気がする。

店にとって利益にならない、お客さんを『お引き取り頂きたい』と申し出ることはいけない事なんだろうか?
マナーとして一杯のコーヒーを注文して待ち合わせのために店内利用させて貰う、という客側の行為も問われるべき問題ではないかと思う。

そもそも飲食店で無注文で、あくまで『待ち合わせ』に利用するのは無礼な行為だと思う。
勿論ドリンクバーだけで何時間も過ごすことも、コーヒーのお替り自由だからと一杯分のコーヒー代だけで何時間も談笑するママ友交流も如何なものかと随分前から感じて来た。

折角、ゆったりと久しぶりに美味しい物を食べようと家族で行った時に、その日は父母会があったのか店内の中央席で子連れでワイワイと大声で話し、店内を走り回る子供をほったらかしにコーヒーのお替りばかり呼びつける人たちに迷惑な思いをして、ゆったり食事をする所ではなく、嫌な気分で先に退席した事も何度も経験した。
この実際に経験した店は大手ファミレスチェーン店で、近所に競合店がなく、ランチタイムやディナータイムには繁盛して居たが、そう云うお客がしょっちゅう横行していたために、あちこちで「あそこ行きたいけど、またうるさいからやめよう」という声を聞いていた。
そして遂に閉店してしまったのだ。
そりゃあ、そうですよ。ランチタイムの繁盛時から夕食前の4~5時間を10人近くの子供連れで占領されたら、店も客も迷惑甚だしいのは当たり前。

今回のスターバックスでの問題も同じことだと言える。
その対応に批判が殺到した事によって、全店を閉店して社員研修をし、今後すべてのお客様を迎えられるようにして行きたい、としたスターバックスの対応に ”行き過ぎたサービス” の違和感を感じた。

日本の神髄である
『お客様は神様です』
という精神とは少し違い、何かと物議を醸すトランプ大統領の人種政策への過剰反応のような印象が強く感じられた。

NOということはNO、とハッキリしてきた、出来る国民性のアメリカでの、この対処は更に負を招くように思えてならない。

全黒人種がそうだとは、決して言わない。
けれど、こういう事がきっかけで便乗して横柄になる心理は確かにある。
今後も、この問題を悪意の模倣で、色々な場所でやるような人が増えるのは間違いないだろう。

過剰なサービスも過剰な謝罪も、悪意ある人間の悪意を助長するだけだ。
営業する側は客の奴隷ではない。
利用する顧客はエンペラーではない。
韓国でのナッツリターン事件にしても、度を越した優越感が問題を大きくした。

皆の価値観の中で、白人が黒人に何かをするという事が、無意識的に=人種差別という刷り込みの思い込みがある印象を最近は過剰なまでに感じ得て仕方がない。

私はここで是非提議したいと思う。

それこそが真の『人種差別だ』と今一度、家庭や友人知人と是非ディベートをして考えてみては如何だろうか?
そして一体、人種差別とは何なのだろうか?と考えてみて欲しい。
更に様々な『差別する』とは何か?何に対してすることが『差別に当たる』のか?という事を考えてみては如何だろう。

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