それ…後悔してる音でないんかなぁ!?

つくづく殺してくれぇぇ!と思うけど、誰も殺してくれないから、俺を壊せるのは俺だけだぜ♪という残酷な事実。
身体に悪いけど、とりあえず美味いから食べたくなる。食べてしまう。そしてブッとぶ。気持ち良くなれる。頭が悪くなる。とりあえず明日も生きてみようと思うそんな劇薬になる作品がいい。スペリオール新人賞の審査員の一人である金城宗幸さんはこう言っていたし、それイイなと思ったけど、結局全然違ったじゃんって思った。結局技術じゃん。虚無ってても気持ちよくなれなくても地に足付けた漫画の上手さがあったら誰も勝てないじゃん。そんな基本的ルールにさえ気付かなかった自分の仮定の甘さを心底恥ずかしいと思った。まあそれ以前に何も生み出せなかったんだけど。
https://bigcomics.jp/episodes/64a0b2888dd0d

https://neetsha.jp/inside/comic.php?id=24390&story=1

この人が作品を完成させるまでの5カ月は、自分が何も「やらなかった」5カ月です。
もしかしたら99%才能の可能性もあるけどこの人はきっとちゃんと積み重ねてきたんだろう。だから何も言う資格はなくて、何言ってもダブスタで、人目につかないのに付かない片隅でだってイキリ散らすことなんて到底無理なんだけど。この漫画はドロドロした汚くて醜い欲望とかを全部背景に隠して綺麗な虚無を演出してるけどこうやってアセンダント取れて漫画書いて一つ成し遂げてる人に実際何がわかんの?って読んだ時思った。誰だって頑張ってる、誰だって絶望してるという事実をいつまでも想像したくなくて受け入れられないからなのか。いや中には結果と努力がセットじゃないか、もしくは努力と絶望がセットじゃない天才だってザラにいるんだろうけど。描写に一貫性がなくバラバラに見えるけど、この自殺寸前みたいなムーブしてる主人公の絶望をちゃんと想像できてないのは多分こっちの方だし。(FPSやらない(人間撃ちたくないし、酔うし、そもそも下手で出来ないから)し、就活全滅したわけでも無いから)。

山上徹也の事件があってから、この手の虚無にはもう共感できなくなったけど、相互だった人の訃報を見た時この主人公と似たようなことを考えたことは思い出した。

これはこれで作者にとっては全力で虚無ってぶっ飛べる作品だったのかもしれないと思うと、そういうことを事前に欠片も想像できなかった自分は浅い人間だったのかな……と思った。(いや、浅いよ。)

この漫画を読んでインリツで自分の領域に引っ張って何か物申そうとしてる人やコレアタシダしてる人を見た時、こんな人達の為には描きたくないと思った。
お前らの為になんか書いてねえ。
誰かの為に描いてみたいといった傍からそう言いたくなっていた。
そう言い散らかす為の作品をいつか描きたい。

もしかして私は本当に大したことない人間なんじゃないだろうか。の重みが増していく。終わっていけばいくほど嫌いになるのも悔しくなるのも嫉妬するのも疲れるようになってどんどん萎んでいく。弱いって疲れるね。
ただの情報商材だとしてもMOROHAがいい。toraumaがいい。
mol53やAuthorityやKOHHや呂布カルマのかっこいい感じとか、初期のTHE BACK HORNの綺麗さに一生憧れている。もう一生なれなかったって確定した生き方だから。


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