増淵教授と話そう その1のその0

そもそも、増淵教授が北海道にいらっしゃった時、かれこれ20年以上前だろうか、ラジオ番組制作の仕事でお世話になっていたのであるが、当時からワールドがありました。仕事の話の合間にはさまる村上春樹やミスチルなど音楽や本からの引用。氷室冴子青春文学賞でアドバイスいただいている今もそれは変わらず、ご専門の地域政策の話にとどまらず、文学、まちの歴史、スポーツや漫画などなど、いったん話せば広がる増淵ワールド。basicを踏まえた上の、サブカルチャーといえば良いのか。具体的な話をしているようで常に抽象的な芯がある。これってメタファーというのかな。

話は変わるのだけど、子どもの頃から星を見るのが大好きだった。宇宙の裏側には何があるんだろう?と考えて、その果てしなさに考えるのを諦める、ということの繰り返し。学校でいやなことがあった時は、宇宙の裏側を考えることでなんとかしのぎ、谷川俊太郎さんの詩「二十億光年の孤独」も随分支えになりました。宇宙の裏側を考えていた私に一つの希望をもたらしたのが「多元宇宙論」。宇宙は一つじゃなくて、たくさんあるというもの。ユニバースじゃなくてマルチバース。「次元が違う」という言葉は日常で良く聞くが、まさに次元が違う宇宙がいくつも存在しているのだという。星新一ファンじゃなくとも、次元が違う宇宙、のぞいてみたくないですか?そして、それぞれの宇宙の存在意義を探り、その部分集合的な知を見つけることは、永遠で共通の知の集合体に近づくことができるのかもしれない。それは、「宇宙」を、「地域」や「人」に置き換えて同じことではないかと思うのです。

そこで、まちづくり(この言葉はあまり好きではないけど他に言い換えられない・・。)という側面において、増淵教授とゲストのトークによって、少しでもそれぞれの宇宙に共通している知を見つけ、参考にしていただけると良いなと思ったのがこの企画「増淵教授と話そう」。難しいこと抜きにしても、単純におもしろいトークなので、発信ツールとしては気軽にclubhouseを利用しようとしたらまだアンドロイドは使えないんですね。周囲、アンドロイドの方も多いため断念。zoom〜YouTubeライブにしました。進行は、地域いち、まちの情報に詳しいプレス空知記者の末永直樹さん。北海道岩見沢から発信するマルチバースのあれこれ、これからお楽しみください。第一回目についてはまた次回のリポートにて。






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