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野良猫19: Sari (Spin off)

 インドネシア・バンドン野良猫第19番目に登場はSari。そう野良猫2で紹介したSariが再登場。現在私の家族になった。

 名前の由来は野良猫2で説明したが、要約すると私の住まいの後ろがセトラサリィモールというコンプレックスがあり、そこに居るから、サリィと私が命名した。

 私は家猫は2匹が限界であり、これ以上は飼ってはいけないと何故か根拠のないルールを設けていた。その上で、外の野良猫には毎日2回のご飯をあげて猫生活を楽しんでいた。

 Sariは野良猫に中でも、とりわけ私へ忠誠心が高く、どんなにご飯の時間帯が遅くなろうが、忠犬ハチ公のように私を待つ。そして、私を一目散に見つけ、誰よりも早く私のもとに駆け付け、私の隣でご飯を食べる。それがいつしか定番になっていた。私以外の人間に媚びている様子はないようで、野良猫には珍しく人見知りでもあった。

 Sariの目は大きい。毎回私の顔を見て「私をそばに置いてください」と言わんばかりの目をして「にゃ〜」と言う。これが家猫に誘導させるボディブローとなっていったのかもしれない。

 このコロナ禍で、私がもし日本へ戻った時に野良猫たちはどうなるのだろうと考えるようになった。私以外にもご飯をあげている人がいるので、私がいなくなったところで正直問題はない。しかし、Sariは別だ。彼女が飢えて死んでしまうのではないかと想像した時に涙がでた。そう私はSariが好きなのだ。迷ったらリスクをとれ!もう1人の自分が自分の背中を押す。

 そうして、その日の夕方のご飯をあげてSariを確保し、家に招き入れた。体を洗い予防接種も済んだ。1年以上の野良猫生活だったから、爪切りや歯磨きをするときは大変だが、これも時間をかけて慣れてもらおう。約1ヶ月以上経ったが、Sariは私の部屋を気に入っているようだ。先輩のFukuやMiki(野良猫18参照)とも適当に仲良くやっている。

 Sariを引き受けて後悔はない。むしろもっと早くに迎え入れれば良かったとも思う。Sariよ。いつまでも元気で、私のそばにいてね。

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