香林家と猫４匹の生活　SARIが消えた

　私が隔離中だった頃、インドネシアから家へ先に到着した猫SARIが突如消えた。母からのLINE『家中探したがどこにいったかわからない。もう二日過ぎている・・・』と。

　SARIは到着した初日ボイラーの裏に隠れて、母はボイラー側にご飯と水を置きそっとしておいた。誰が食べたかわからないが(多頭飼いなので。。）翌朝には、空になっていたという。そしてその日は納屋にいたらしいが、気づいた時にはもういなかった。父・母は何度も家中を探したが、まったく気配を消しており、外へ行ったのではないかという。家は出入りの戸がいくつもあるから、その可能性は高い。

　私が帰ってから探すのでほっとけばいいと隔離中のホテルから返信した。無事隔離が明けて、私は家に戻ってきた。さぁ捜索を開始！

　まずは、納屋から捜査開始。そこには私のオフィスがある。去年、断捨離を行い５畳ほどスペースをあけて、納屋オフィスを作ったのだ。何度も声をかけているが、確かに反応がない。しかし首輪についている鈴の音がかすかに聞こえるような気のせいのような？母が外へ出て行ったと言い張るから、近所も捜索。近所は原っぱが多く、加えて空家もあるから確かにそこら辺にいる可能性は高い。

　ネットで猫脱走と検索したら、保健所や警察に連絡したほうがいいと書いてあったので、警察や市役所、保健所に連絡。特に保健所の担当者が親身に聞いてくれて、SARIの性格を教えたところ、家におると思うよとアドバイスをいただいた。（ちなみに発見後、その３か所へ連絡し見つかったことを報告済である）
さらに空家の家主に電話して鍵をあけてもらい、家の中も捜査したがいなかった。まさに大捜査となっていた。

　さぁもう一度家を捜索。納屋にあるストックのキャットフードに穴があいてある。おかしい。。。まぁ家には他にも猫がいるから、食いしん坊のMIKIやFUKUが穴をあけたのだろうと思っていた。

　夕刻、BIJITAがSARIを探していたのか、納屋でうろうろしているところ、ひょこりSARIが登場。そこにたまたま私もいて「SARI!!!!」私は思わず叫ぶ。それにびっくりしたSARIはまた逃げる。物置のさらに奥へ隠れた。私は父を呼び、物をどかすのを手伝ってもらい、やっとSARIを見つけ捕獲！物のそばにキャットフードを置いてあったから、SARIは、身を潜めながら、この4日間コツコツと袋に穴をあけて、キャットフードを少しずつ食べて過ごしていたのだ！

　無事捕獲をしたのち、私の部屋へ連れて行き、慣れるまで私の寝室で過ごすことにした。SARIは水やご飯を少し食べて、ベッドに一緒に寝て、再会を喜んだ。母や父も、とにかく無事でよかったとほっとした。私の不在の事件だったから、相当気が重かったらしい。

　SARIの行方不明事件無事解決か！！と思いきや、後日談があり、その後また脱走を繰り返す。１週間以内に2回も彼女は消息不明になるのだ。その内１日帰ってこない脱走もあった。まったく困ったちゃん猫なのだ。慣れるまで相当時間がかかると家族全員覚悟をしたのだった。To Be Continued.