愛猫を輸入・輸出する おわりに
愛猫を輸入・輸出するシリーズは最終回。ジャカルタスカルノハッタ空港ではチェックイン時に、書類のチェックを行い、JALのスタッフに猫を渡した時、私はホッとした。猫たちは緊張していてペットフードをあげても、何も食べないしジッと我慢していた。私は猫たちがオシッコや糞をしていないか心配していたが、彼らは緊張しているのか全く何も出してなかった。 まぁともあれ、いざ日本へ出発だ!
早朝日本へ到着。PCR検査のためにすぐにはいけず1時間半ほどかかって検疫コーナーへ行くと、検疫検査官がすでにスタンバイしており、検査が始まった。検査は書類確認とマイクロチップが読めるかどうか、顔を見て元気かどうかなどの検査だ。特に書類検査は非常に細かい。そこで修正ペンの使用はダメとか注意を受ける。勉強になった。私はいくつか疑問があったので検査官へ質問をしてみた。
Q1:なぜ狂犬病予防接種を2回せねばならないの? A: 狂犬病予防接種は稀に1回で効かない場合がある。2回することで確実に抗体を持つようになるためです。
Q2: 猫も狂犬病予防接種が必要なの? A: はい。実は1990年代の日本は、猫は特に必要ではありませんでしたが、それは実は日本だけで、逆にザル状態だったんです。世界会議の時に標準に合わせた方がいいということで、猫も対象になりました。
Q3:2回目の予防接種後すぐに血清をとるのはOKなんですか? A: はい。実はすでに1回目の予防接種で抗体はできています。1ヶ月後の2回目の接種後血清をとっても問題はないのです。
Q4:なんでそんなに細かいルールなの? A: 動物を海外から輸入するもしくは輸出するということは、非常にリスクが多いのです。狂犬病は致死率100%です。しっかり水際対策をして安全な動物を日本へ持ち込むことが大切なのです。日本は狂犬病の発症がない数少ない国です。これは名誉あることですし、これからも維持しなければなりません。
なるほど。なるほど。勉強になった。検査中、FUKUとMIKIは大人しく、ジーとしていて助かった。よく頑張ったね。
日本は寒いので、猫はこたつで丸くなる〜という言葉通り、コタツの中とストーブの前を彼らは陣取っている。東南アジアの暖かさとは真逆の季節にさぞかし驚いたことだろう。今ではすっかり慣れて、よく食べるし昼寝も、のびのびしている。両親も彼らをよく可愛がるので、FukuとMikiはとても嬉しいようだ。このまま病気もせず元気に日本の生活を楽しんで欲しいと願うばかりだ。
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