見出し画像

野良猫9:Hetare

 インドネシア・バンドン野良猫・第9番目に紹介するのは、Hetare(オス猫)もちろん命名は私。Hetareの由来は、何をやっても失敗する猫で、オス同士の争いに負けるは、メス猫にも無視される、くたびれた状態で私の住まいにたどり着いた猫だからである。

 Hetareはもうこの世にはいない。亡くなった所を見ているわけではないが、2018年の後半に入って姿を消したのだ。野良猫の世界は厳しい。平均3年ぐらいしか生存できない。Hetareは私と出会ったおかげで、ヨボヨボではあるが、3年以上は生きたのではなかろうか。

 性格はすこぶるいいのだが、恋愛は上手く行かないHetareが、遂に妻をゲットした。それは野良猫8に登場したMiだ。Miは避妊手術をする前は色んなオス猫にモテていた。その中にHetareもいた。私はなんとかこの恋を成就させてやりたいと思い、Miに避妊手術をさせ、Hetareと一緒にいさせたのだ。彼は、傷口が痛々しい彼女の側に寄り添い、Miの心を癒した。その後、この2匹はセットで動くようになった。散歩もご飯も常に一緒。むしろHetareよりMiの方がゾッコンという感じ。ブサイク猫にべっぴん猫のコンビはちょっとした話題になった。この時が彼の一番幸せな時期だったと思う。

 しばらくHetareが居ないなと思っていたら、Miもほぼ同時に消え、私の住まいの前にはShiro(野良猫1参照)のみが残った。おそらく、Hetareがこの2匹の仲裁をしていたので、彼が姿を消してから、Miもいづらくなったのだろう。(彼女はのちに裏手のモールで再会することになる)Hetareよ。動きは鈍い、ケンカも負ける、よくShiroにも猫パンチされていたね。それでも私は君を愛おしく、毎日会うのが楽しみだった。君の妻Miは今でも元気にしているよ。天国から彼女を見守ってね。

インドネシアのバティックの生地を使って、猫の首輪を作って販売しています。6月末から日本で販売しますので、よかったら、私のお店のぞいて見てください。 https://luculucucat.base.shop/