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腕時計ブランドの正規メンテナンス解説

腕時計を長く愛用する過程で、メンテナンスは欠かせません。また、資産価値を維持する為には、継続的にメンテナンスを行う事が必要不可欠な要素となります。
しかし、有償修理の実際は、マニュファクチュールやディストリビューターによって大きく変わってくるのが現状です。
数年前まではそこに不明瞭な点もありましたが、近年はそうした業界の体質にも変化が見られるようになってきました。

本記事では、国内ブランドでメジャーなグランドセイコーから、もっとも知名度があるロレックス、名門ブランドのパテックフィリップ、腕時計のF1とも言われるリシャール・ミルに至るまで、可能な限りメンテナンスにまつわる詳細な情報を入手できた日本国内で販売されているブランドを網羅した、2022年最新の正規メンテナンス情報について掲載します。

※資産形成を行なう上で、重要な指標となりますので、着目すべきポイントは目立つように記載しています。


正規メンテナンス(オーバーホール含む)詳細情報

●自社のサービスセンター運営有無
●メンテナンス部門の人数
●時計師に対する独自の検定基準
●メンテナンスの費用と期問(主な機構ごと)
●メンテナンスの外部委託
●外装仕上げの有無(ケースポリッシュや文字盤の描き直し、ケースのロウ付けなど)
●日本国内でメンテナンスできる時計、できない時計(理由と見積もりにかかる費用)
●生産終了からメンテナンス可能な期間
●特殊なメンテナンス機材の有無

各ブランド詳細(50音順)


永久修理で知られる世界三大時計ブランド(パテックフィリップ/オーデマピゲ/ヴァシュロン・コンスタンタン)の他、手厚い保証にも定評のあるロレックス/オメガ/ブライトリング、日本のブランドとして高品質を誇るセイコー/シチズンなど、2022年現在における最新のメンテナンス情報を詳しく解説していきます。

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